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第80話
それから数日後、私は父さんと共に、皇帝陛下に呼ばれて皇城に来ていた。
「アングリューイ公爵家の、処分が終わった」
「没落か?」
「まぁ、そうなったな」
「噂通り妹は、修道院でしょうか?」
「お前の妹ではなかろう」
「そうですが、6歳から、そう呼んでおりますので・・・」
「まぁそうか・・・その妹だが、修道院に耐えられなかったようでな、
3日後には、いなくなった」
「いなく?」
「家出したってことだ」
父さんが、そう教えてくれた。
やっぱり、耐えられなかったのか・・・
「お兄様は?」
「ジャニスは、平民になって、頑張って生きてるぞ」
「平民・・・」
「あぁ。子爵になると言う道もあったんだが、あいつはそれをけって
平民になった。
一応、簡単な家は用意した。
そこに住んで直ぐに、仕事を探し始めたようだ。
今は名を、マルコと変えて仕事をしている」
「そうですか」
私は、それを聞いてもなにも思わなかった。
ジャニス様は、本当に私に関わろうとしなかった。
本物のプレシャス様と会った後、六歳の時に会った時にはもう、プレシャス様の存在すら忘れていた人だ。
自分の妹は、メリオノーラだけだと言って、目も会わせなかった。
だから、その人が平民になったと聞いても、私にはあぁ、そうですかとしか思えなかった。
「後は、アストレア・コール伯爵令息の事だが・・・」
その名前を聞いた時、私は直ぐに
「プレシャス様はいないのだから、どうしようもありませんよ」
と口にしていた。
「アングリューイ公爵家の、処分が終わった」
「没落か?」
「まぁ、そうなったな」
「噂通り妹は、修道院でしょうか?」
「お前の妹ではなかろう」
「そうですが、6歳から、そう呼んでおりますので・・・」
「まぁそうか・・・その妹だが、修道院に耐えられなかったようでな、
3日後には、いなくなった」
「いなく?」
「家出したってことだ」
父さんが、そう教えてくれた。
やっぱり、耐えられなかったのか・・・
「お兄様は?」
「ジャニスは、平民になって、頑張って生きてるぞ」
「平民・・・」
「あぁ。子爵になると言う道もあったんだが、あいつはそれをけって
平民になった。
一応、簡単な家は用意した。
そこに住んで直ぐに、仕事を探し始めたようだ。
今は名を、マルコと変えて仕事をしている」
「そうですか」
私は、それを聞いてもなにも思わなかった。
ジャニス様は、本当に私に関わろうとしなかった。
本物のプレシャス様と会った後、六歳の時に会った時にはもう、プレシャス様の存在すら忘れていた人だ。
自分の妹は、メリオノーラだけだと言って、目も会わせなかった。
だから、その人が平民になったと聞いても、私にはあぁ、そうですかとしか思えなかった。
「後は、アストレア・コール伯爵令息の事だが・・・」
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「プレシャス様はいないのだから、どうしようもありませんよ」
と口にしていた。
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