貴方の花

戒月冷音

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第2話

この国の王子は、2人。
第1王子殿下、クロールフ様。
第2王子殿下、ダニエル様。
お二人とも、この学園に通っておられ、クロールフ様は同級生だ。

そして、第1王子には、次期国王になった時のための側近が選抜され、学園でもお側について居る。
そのメンバーが・・・
次期宰相、アーロン・クランド公爵嫡男。
次期騎士団長、クスト・クウィート公爵次男。
そして、マクシミリアン・マルカンシエル公爵嫡男。
ハロルド・アルザイル公爵嫡男。
ジェームズ・メルサート公爵嫡男の三人が、傍仕えとなる事が決まっていた。
全ての家に花があり、その婚約者には、種が植えられていた。
もちろん私にも、泰一王子殿下の花の種が植えられていた。
しかし、3年のこの1年で確定となるはずなのに、その側近と主が、一人の女性を見つめていたのだ。

私がそれを知ったのは、カサンドラ様が編入して直ぐの頃。
クロールフ様と廊下で会った時には、隣にカサンドラ様がいた。
私が、何も言わずすれ違うと
「クロ。今の婚約者様よね。何で何も、話さないの?」
とカサンドラ様が言った。
私は注意するより、その呼び方が気になった。
クロって・・・なに?
そう思いはしたが、そのままその場を離れた。
それからだ、学園の中で、カサブランカ様の腰に腕を回して歩く、クロールフ様を見るようになったのは。


それから私は、あの集団に関わっていない。
殿下とはクラスが同じなので、教室では仕方ないが、それ以外では避けている。
と言うか、あんな気持ち悪い殿下を、みたくない。

入学時にあった威厳は、いつのまにかなくなった。
どこでも女性の体をさわり、ベタベタとするような方になっていた。
あまりに気持ち悪いので、教室以外一度も会うことなく、1人で帰ることが日常となっていった。
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