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第10話
この学園の図書室には。沢山の本が並んでいる。
私はその中の、小説をお借りして、あの庭に行くのが楽しみだ。
「今日は、どの本にしようかしら・・・」
そう呟きながら本を選んでいると、突然図書室の扉が開き、誰かが勢い良く入ってくる。
「ロウクスト伯爵令嬢はいるかっ!」
図書室で大きな声をあげ、私を呼ぶのはメイサード公爵令息。
あの方も、カサンドラ様に思いを寄せていらっしゃるのよね。
私は返事をせず、図書室の奥からゆっくりと出ていく。
そして、顔が見える場所に来たところで
「公爵家の方が、なんて大きな声を出されるのかしら・・・」
そう声をかけ姿を表すと、メイサード公爵令息は顔を真っ赤にして伏せた。
「図書室は、皆様が静かに本を読まれる場所です。
その様なことも、分からないのですか?」
私は出来るだけ、声を小さくして言った。
しかし
「貴方が、こんなところに居るから悪い」
「何処にいようと、私の自由だわ。それで、何をしにここへ?」
「クロールフ殿下は、何処にいる?」
「はい?」
「殿下が何処にもいないと、カサンドラが泣いているんだ」
「私には、関係ありませんわ」
「あるだろ。何処にいらっしゃるんだ?」
「本日は、学園に来ておられません。王宮でお仕事だそうです」
「殿下が仕事をしているのに、貴女は遊んでいるのか?」
「ここは・・・遊びの場、でしょうか?」
私がにっこりと微笑み、そう言うと、はっとしたメイサード公爵令息は、何かを言いかけた口を閉じる。
私の後ろや横には、ここで調べものをしていた方々や、本を読んでいらした方々がいる。
メイサード公爵令息の言ったことは、その方々も否定するものだった。
「カサンドラ様を思っての事なのでしょうけれど、一度口から出た言葉は、
訂正できませんから、お気を付けください」
そう言ってカーテシーをして、私はメイサード公爵令息の横を通りすぎようとした。
その時、ガシッと腕を握られ、何処かに連れていかれる。
「いやっ、痛いわっ、離してっ・・・」
私が何を言っても、耳に届かないのか、メイサード公爵令息は私を何処かへ連れていく。
私は声を出すのもイヤになり、無言でついていくことにした。
握られた腕は、ミシミシといっているのが分かるくらい、強い力がはいっている。
だから逃げるのも、無理だと考えた。
しかし、私がこの後おとなしく、話をするかと言うと・・・
こんな扱いをされて、はいそうですかと、行くわけはないのだ。
私はその中の、小説をお借りして、あの庭に行くのが楽しみだ。
「今日は、どの本にしようかしら・・・」
そう呟きながら本を選んでいると、突然図書室の扉が開き、誰かが勢い良く入ってくる。
「ロウクスト伯爵令嬢はいるかっ!」
図書室で大きな声をあげ、私を呼ぶのはメイサード公爵令息。
あの方も、カサンドラ様に思いを寄せていらっしゃるのよね。
私は返事をせず、図書室の奥からゆっくりと出ていく。
そして、顔が見える場所に来たところで
「公爵家の方が、なんて大きな声を出されるのかしら・・・」
そう声をかけ姿を表すと、メイサード公爵令息は顔を真っ赤にして伏せた。
「図書室は、皆様が静かに本を読まれる場所です。
その様なことも、分からないのですか?」
私は出来るだけ、声を小さくして言った。
しかし
「貴方が、こんなところに居るから悪い」
「何処にいようと、私の自由だわ。それで、何をしにここへ?」
「クロールフ殿下は、何処にいる?」
「はい?」
「殿下が何処にもいないと、カサンドラが泣いているんだ」
「私には、関係ありませんわ」
「あるだろ。何処にいらっしゃるんだ?」
「本日は、学園に来ておられません。王宮でお仕事だそうです」
「殿下が仕事をしているのに、貴女は遊んでいるのか?」
「ここは・・・遊びの場、でしょうか?」
私がにっこりと微笑み、そう言うと、はっとしたメイサード公爵令息は、何かを言いかけた口を閉じる。
私の後ろや横には、ここで調べものをしていた方々や、本を読んでいらした方々がいる。
メイサード公爵令息の言ったことは、その方々も否定するものだった。
「カサンドラ様を思っての事なのでしょうけれど、一度口から出た言葉は、
訂正できませんから、お気を付けください」
そう言ってカーテシーをして、私はメイサード公爵令息の横を通りすぎようとした。
その時、ガシッと腕を握られ、何処かに連れていかれる。
「いやっ、痛いわっ、離してっ・・・」
私が何を言っても、耳に届かないのか、メイサード公爵令息は私を何処かへ連れていく。
私は声を出すのもイヤになり、無言でついていくことにした。
握られた腕は、ミシミシといっているのが分かるくらい、強い力がはいっている。
だから逃げるのも、無理だと考えた。
しかし、私がこの後おとなしく、話をするかと言うと・・・
こんな扱いをされて、はいそうですかと、行くわけはないのだ。
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