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第20話
「えっ・・・」
「父上っ。それは、どう言うことですか?」
「その薔薇を見ても分からぬ者と、話すつもりはない。
そして、クランド公爵家、アーロン。アルザイル公爵家、ハロルド。
メイサード公爵家、ジェームズの3名は、クロールフの側近、及び家督相続を
降りることが、貴族議会で決定した」
「「「えっ」」」
「何故そうなったかは、自分で考えよ。
それと、次期騎士団長を継ぐ筈であったクスト・ルウィードは、数日前に
騎士を外され、隣国へと留学が決まったそうだ」
「父上。だから、どうしてっ」
「まだ解らぬか?」
「解りません」
「お前のような男が、王家の血を消すのだな」
そう言うと、国王陛下と王妃様はホールを出ていった。
何が起こったか分からないクロールフ殿下は、私のところに来ると
「説明しろっ、スノウローズ。どう言うことだっ」
と私に怒鳴り散らした。
「クロールフ様、あなた様は廃太子されました。私に命令するのはお止めください」
「お前は、俺の婚約者だろうがっ」
「申し訳ございませんが、私はとっくに、その位置から降りております」
「なんだと・・・」
「貴方が不貞を行った時点で、私の種は枯れております。
国王陛下の加護が、消えたからでございます」
「では何故、カサンドラの種は・・・」
「あれは、加護を受けていない種でございましょう?」
「加護・・・」
「花印のための種は、国王の加護により、呪いから解放されるのです。
加護を受けていない種は、呪いを持ったまま植えられるのですよ」
私の話を聞いたクロールフ様は、慌ててカサンドラ様の元に戻り、彼女を支える。
「だが、この花は咲いているぞ?」
「それは、王家の花ではございません。
ですがその花も、加護を受けていない物。本来の役目はありません」
「役目?」
「本来、花印は、その花が咲いた後から生まれた子供を、その家の子と証明するもの。
しかし、王家の花を黒く染め替えた花の役割は、その女性の子を消す、
役割を持つようになるのです」
私の話に、カサブランカ様の周りに居た男性から、ヒュッと言う音が聞こえた。
カサブランカ様の体は、ほぼ、黒いイバラに覆われた。
ダマスクローズは、ツルバラではないのだが、黒になると普通の薔薇ではなくなる。
花から延びた茎が、どんどんの延びて蔓のようになる。
そしてその蔓は、外だけではなく中まで影響する。
黒いダマスクローズは、呪い・・・
ダマスクローズに呪いを与えたのは、何百年前の女王陛下だ。
女王陛下は、王配を愛しておられた。
だから婚約時期に、王配にダマスクローズの種を植えた。
その種は、女王陛下の加護を、王配から陛下に返す筈だった。
なのにその王配は、他に女性を囲った。
そしてその女性が男子を生んだ時に、その子に移った加護が呪いとなった。
「父上っ。それは、どう言うことですか?」
「その薔薇を見ても分からぬ者と、話すつもりはない。
そして、クランド公爵家、アーロン。アルザイル公爵家、ハロルド。
メイサード公爵家、ジェームズの3名は、クロールフの側近、及び家督相続を
降りることが、貴族議会で決定した」
「「「えっ」」」
「何故そうなったかは、自分で考えよ。
それと、次期騎士団長を継ぐ筈であったクスト・ルウィードは、数日前に
騎士を外され、隣国へと留学が決まったそうだ」
「父上。だから、どうしてっ」
「まだ解らぬか?」
「解りません」
「お前のような男が、王家の血を消すのだな」
そう言うと、国王陛下と王妃様はホールを出ていった。
何が起こったか分からないクロールフ殿下は、私のところに来ると
「説明しろっ、スノウローズ。どう言うことだっ」
と私に怒鳴り散らした。
「クロールフ様、あなた様は廃太子されました。私に命令するのはお止めください」
「お前は、俺の婚約者だろうがっ」
「申し訳ございませんが、私はとっくに、その位置から降りております」
「なんだと・・・」
「貴方が不貞を行った時点で、私の種は枯れております。
国王陛下の加護が、消えたからでございます」
「では何故、カサンドラの種は・・・」
「あれは、加護を受けていない種でございましょう?」
「加護・・・」
「花印のための種は、国王の加護により、呪いから解放されるのです。
加護を受けていない種は、呪いを持ったまま植えられるのですよ」
私の話を聞いたクロールフ様は、慌ててカサンドラ様の元に戻り、彼女を支える。
「だが、この花は咲いているぞ?」
「それは、王家の花ではございません。
ですがその花も、加護を受けていない物。本来の役目はありません」
「役目?」
「本来、花印は、その花が咲いた後から生まれた子供を、その家の子と証明するもの。
しかし、王家の花を黒く染め替えた花の役割は、その女性の子を消す、
役割を持つようになるのです」
私の話に、カサブランカ様の周りに居た男性から、ヒュッと言う音が聞こえた。
カサブランカ様の体は、ほぼ、黒いイバラに覆われた。
ダマスクローズは、ツルバラではないのだが、黒になると普通の薔薇ではなくなる。
花から延びた茎が、どんどんの延びて蔓のようになる。
そしてその蔓は、外だけではなく中まで影響する。
黒いダマスクローズは、呪い・・・
ダマスクローズに呪いを与えたのは、何百年前の女王陛下だ。
女王陛下は、王配を愛しておられた。
だから婚約時期に、王配にダマスクローズの種を植えた。
その種は、女王陛下の加護を、王配から陛下に返す筈だった。
なのにその王配は、他に女性を囲った。
そしてその女性が男子を生んだ時に、その子に移った加護が呪いとなった。
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