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第25話
そして2人は、この会場を後にする。
2人の婚姻式、は2日後。
この国の、大聖堂で行われる。
2人とも、優しい顔でお互いを見ていた。
私がしたことが、2人を幸せに導いたのなら、それで良いわ。
そう思いながら、会場に戻ると、国王陛下の侍従が私を探していた。
「スノウローズ・ロウクスト伯爵令嬢を、知りませんか?」
「すみません。ここにいますが?」
「申し訳ございませんが、国王陛下がお呼びですので、こちらにお願いします」
侍従にそう言われ、私は後ろをついていく。
「1つ、確認しても?」
「なんでしょうか?」
「王妃様の、ご様子は?」
「憔悴しきっておられますが、話はできる状態ですので、この後お会いになれますよ」
「そうですか・・・ありがとうございます」
それ以上何も言わず、進んだ。
「国王陛下、スノウローズ・ロウクスト伯爵令嬢を、お連れいたしました」
案内されたのは、王妃様のお部屋。
「入ってくれ」
そう言われた侍従は、体を右にそらすと、どうぞと言って扉を開けた。
「失礼いたします」
挨拶をし部屋にはいると、王妃様がばっと顔を上げ、私のところまで走ってこられた。
「スノウローズ様、ごめんなさい。本当にごめんなさい」
そう言いながら、涙をこぼす王妃様。
「ホールから戻ってからずっと、この状態でな。
俺が、部屋を出ることも出来んから、ここに来てもらった」
「それは構いませんが・・・王妃様。お気になさることとはないのです」
「でも、幼い頃からずっと、頑張ってこられたのに・・・」
「王妃様が通ってこられた道ですから、隠そうとは思いませんが、
私はこうなることが分かっておりましたから、気にしておりません。
ただ気になるのは、5公爵家の内、3公爵家の血が、途絶えること」
「あぁ。公爵家は、王家の血を引く者達だ。
黒いダマスクローズを咲かせたと言うことは、その血が途絶えるまで、
次が咲くことはない」
「分かっております」
「あの女の体で咲いた花の中で、唯一残るのは王家の花だけだ」
「その色だけが、変わるのですね?」
「あぁ。青いダマスクローズは、王妃の薔薇で終わりだ」
王家を継ぐ者のダマスクローズは、ずっと青い色だった。
女王の呪いを受けた後、受け継がれてきたのは青。
しかし今回のことで、薔薇の色は変わり、ダニエル殿下が産まれた時に決まった、白になる。
王族は産まれる時、体に自分の色を持って産まれる。
ダニエル様は産まれた時、耳朶に白い宝石が埋まっていた。
「宰相は、いかがなさいますか?」
「次を作るのは、大変だろうな」
「花はなくなりますが、ガルフ様に引き継ぎますか?」
私と国王陛下は、そんな話を始めた。
それを見ていた王妃は、悲しいやら情けないやら・・・複雑な気持ちになっていた。
2人の婚姻式、は2日後。
この国の、大聖堂で行われる。
2人とも、優しい顔でお互いを見ていた。
私がしたことが、2人を幸せに導いたのなら、それで良いわ。
そう思いながら、会場に戻ると、国王陛下の侍従が私を探していた。
「スノウローズ・ロウクスト伯爵令嬢を、知りませんか?」
「すみません。ここにいますが?」
「申し訳ございませんが、国王陛下がお呼びですので、こちらにお願いします」
侍従にそう言われ、私は後ろをついていく。
「1つ、確認しても?」
「なんでしょうか?」
「王妃様の、ご様子は?」
「憔悴しきっておられますが、話はできる状態ですので、この後お会いになれますよ」
「そうですか・・・ありがとうございます」
それ以上何も言わず、進んだ。
「国王陛下、スノウローズ・ロウクスト伯爵令嬢を、お連れいたしました」
案内されたのは、王妃様のお部屋。
「入ってくれ」
そう言われた侍従は、体を右にそらすと、どうぞと言って扉を開けた。
「失礼いたします」
挨拶をし部屋にはいると、王妃様がばっと顔を上げ、私のところまで走ってこられた。
「スノウローズ様、ごめんなさい。本当にごめんなさい」
そう言いながら、涙をこぼす王妃様。
「ホールから戻ってからずっと、この状態でな。
俺が、部屋を出ることも出来んから、ここに来てもらった」
「それは構いませんが・・・王妃様。お気になさることとはないのです」
「でも、幼い頃からずっと、頑張ってこられたのに・・・」
「王妃様が通ってこられた道ですから、隠そうとは思いませんが、
私はこうなることが分かっておりましたから、気にしておりません。
ただ気になるのは、5公爵家の内、3公爵家の血が、途絶えること」
「あぁ。公爵家は、王家の血を引く者達だ。
黒いダマスクローズを咲かせたと言うことは、その血が途絶えるまで、
次が咲くことはない」
「分かっております」
「あの女の体で咲いた花の中で、唯一残るのは王家の花だけだ」
「その色だけが、変わるのですね?」
「あぁ。青いダマスクローズは、王妃の薔薇で終わりだ」
王家を継ぐ者のダマスクローズは、ずっと青い色だった。
女王の呪いを受けた後、受け継がれてきたのは青。
しかし今回のことで、薔薇の色は変わり、ダニエル殿下が産まれた時に決まった、白になる。
王族は産まれる時、体に自分の色を持って産まれる。
ダニエル様は産まれた時、耳朶に白い宝石が埋まっていた。
「宰相は、いかがなさいますか?」
「次を作るのは、大変だろうな」
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私と国王陛下は、そんな話を始めた。
それを見ていた王妃は、悲しいやら情けないやら・・・複雑な気持ちになっていた。
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