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第30話
するとレイノルズ様は、すごく優しい笑顔を見せてくださり
「はい。いくらでも待てます。俺もあなたと恋愛したいです。ですので俺を知って下さい」
そう言って、私の首元に顔を埋め首の根元に吸い付いた。
「つっ!」
その跡をぺろりとなめると顔を上げ
「これが俺の印。あなたは俺のです」
と言った。
「お取り込み中失礼します」
突然聞こえた声にビクッとする私達。
「アンナ…」
「朝食の準備が出来ております。エリス様、ご両親とエドワード様がお待ちです」
「お兄様が?」
「あっ、昨夜の内に連絡したから」
私は立ち上がり
「早く戻らないと」
と言って歩き出す。
その後ろをついてくるアンナさんとレイノルズ様は
「何で邪魔するんだ?」
「ご主人は前科ありですので」
「前科?」
「胸元と背中…」
「あ…」
「思い出していただけましたか?」
「……はい」
等と話しているが私には聞こえない。
2人が遅いなと思い振り返ると、片手で顔を隠すレイノルズ様とスンッと呆れ顔を向けるアンナさんが居た。
「レイノルズ様、行きますよ」
私が声を掛けると、パッと顔を上げ
「直ぐ行きます」
と笑顔で返し、小走りで私の横に並んだ。
顔を赤くして
「すみません」
と頭を下げた後、目が合ったと思ったらサッと逸らされた。
少しさみしく思っていると、後ろから来たアンナさんが
「ご主人様。冷たい態度は嫌われますよ」
と言った途端
「えっ!…あっ…いや、そういう訳では…ないからね」
とアワアワしながら説明を続けるレイノルズ様と一緒に、屋敷の中に入っていった。
「はい。いくらでも待てます。俺もあなたと恋愛したいです。ですので俺を知って下さい」
そう言って、私の首元に顔を埋め首の根元に吸い付いた。
「つっ!」
その跡をぺろりとなめると顔を上げ
「これが俺の印。あなたは俺のです」
と言った。
「お取り込み中失礼します」
突然聞こえた声にビクッとする私達。
「アンナ…」
「朝食の準備が出来ております。エリス様、ご両親とエドワード様がお待ちです」
「お兄様が?」
「あっ、昨夜の内に連絡したから」
私は立ち上がり
「早く戻らないと」
と言って歩き出す。
その後ろをついてくるアンナさんとレイノルズ様は
「何で邪魔するんだ?」
「ご主人は前科ありですので」
「前科?」
「胸元と背中…」
「あ…」
「思い出していただけましたか?」
「……はい」
等と話しているが私には聞こえない。
2人が遅いなと思い振り返ると、片手で顔を隠すレイノルズ様とスンッと呆れ顔を向けるアンナさんが居た。
「レイノルズ様、行きますよ」
私が声を掛けると、パッと顔を上げ
「直ぐ行きます」
と笑顔で返し、小走りで私の横に並んだ。
顔を赤くして
「すみません」
と頭を下げた後、目が合ったと思ったらサッと逸らされた。
少しさみしく思っていると、後ろから来たアンナさんが
「ご主人様。冷たい態度は嫌われますよ」
と言った途端
「えっ!…あっ…いや、そういう訳では…ないからね」
とアワアワしながら説明を続けるレイノルズ様と一緒に、屋敷の中に入っていった。
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