人の心の裏表

戒月冷音

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第42話

その日の深夜。
私は何かに気付いて目を覚ました。
泣きすぎて頭が重い。ゆっくりと体を起こすと母がいるはずのベットが空っぽだった。
「お母様?」
聞いても返事はない。
お水が欲しくて部屋を見回すが、見当たらないので、台所に行くことにした。

部屋を出て、階段に近づいた時、声が聞こえた気がした。
艶めかしいその声は、あの時を思い出させる。
その瞬間カタカタと体が震え、足がすくみ始める。
しかしその時、階段の先に人影が見え、そこに父と母が居た。
私動きにくい体を叱咤し、急ぎそこに行くと、両親は驚き慌てて耳を塞ごうとした。
「お父様、お母様。私は大丈夫です」
「大丈夫?まさか…」
「知っていますから」
父も母も絶句した。

そこへレイノルズ様が現れ、
「私は最初から、彼女は数日前に。ですから切るのです」
そう言った。

その後、何も知らないジャネット様とルキア様は、国王陛下、王妃陛下、ラングワース公爵夫妻、ミラー伯爵夫妻、グランド男爵夫妻、マヴィラス子爵夫妻とレイノルズ様と私に聞かれながら性交を完遂し、その直後に突撃されると言う異常な体験をする事となった。

この期に及んでジャネット様は襲われたのだと叫んだのだが、国王陛下に
「あんなによがって、いいだの奥だの叫んでいた。それを聞いていた我々によく言えたものだ」
と言われ言葉をなくした。
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