もう一つの凶器

深海雄一郎

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26章

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『しかし、なぜ木嶋修一は、そのxと示し合わせたんでしょうか』
『木嶋からしてみれば、弱みを握ることができる人間が二人になるから、ありがたかったんじゃないかな。』
『そのxが、今回口封じのために、木嶋修一を殺したということでしょうか』
矢口は、また、頭を抱えながら言った。
『だが、よくよく考えてみれば、なぜ、22年経ってから、殺害したのかがわからない。それと、殺した後で、その気になれば、押入れにあった凶器を回収することもできたはずだ。現に、その凶器の発見によって、我々は、藤浪勤の存在にたどり着いたのだから。』
繰り返しになるが、Xの存在は、あくまでも矢口の勝手な想像なのである。だが、手がかりのない今、そのxの存在を信じて調べるより他になさそうである。
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