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「問題は、どうして、マスコミ宛に、親指を送らなかったのかだ」
「そうですよね。総監に恨みがあって、スキャンダルで失脚させたかったのであれば、総監宛ではなく、普通は、マスコミに送りつけますよね。総監の愛人のものだと言う手紙を同封して。マスコミにとっては、格好の餌ですから」
「だが、犯人はそうはしなかった。理由は分からないが」
矢口は、一呼吸置いて、
「犯人は、総監に愛人がいたことを知っていた人物になる。総監の身近にいる人間が犯人の可能性が高い」
「武坂刑事部長もその一人ですか」
若杉のこの質問に苦笑しながら、矢口は答えた。
「確かに、部長は、総監と仲が深いから知っていたんだろう。部長になれたのも、今の総監の根回しがあったからだという噂があるくらいだ。だが、総監を追い詰めて、失脚させ、自分が総監になるために、人の親指を切断までするとは考えにくいな。危ない橋を渡れるような人じゃないからね。例え、失脚させたとしても、自分が次の総監になれる保証はどこにもない。ライバルはたくさんいるからね。下手したら、後ろ盾を失って、今の地位を脅かされる可能性もある。第1、部長が犯人だったら、総監ではなく、マスコミに送りつけるだろう」
「主任、分かってます。冗談ですよ」
若杉が笑いながら言った。
「そうですよね。総監に恨みがあって、スキャンダルで失脚させたかったのであれば、総監宛ではなく、普通は、マスコミに送りつけますよね。総監の愛人のものだと言う手紙を同封して。マスコミにとっては、格好の餌ですから」
「だが、犯人はそうはしなかった。理由は分からないが」
矢口は、一呼吸置いて、
「犯人は、総監に愛人がいたことを知っていた人物になる。総監の身近にいる人間が犯人の可能性が高い」
「武坂刑事部長もその一人ですか」
若杉のこの質問に苦笑しながら、矢口は答えた。
「確かに、部長は、総監と仲が深いから知っていたんだろう。部長になれたのも、今の総監の根回しがあったからだという噂があるくらいだ。だが、総監を追い詰めて、失脚させ、自分が総監になるために、人の親指を切断までするとは考えにくいな。危ない橋を渡れるような人じゃないからね。例え、失脚させたとしても、自分が次の総監になれる保証はどこにもない。ライバルはたくさんいるからね。下手したら、後ろ盾を失って、今の地位を脅かされる可能性もある。第1、部長が犯人だったら、総監ではなく、マスコミに送りつけるだろう」
「主任、分かってます。冗談ですよ」
若杉が笑いながら言った。
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