人体コレクター

嵯乃恭介

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第二十二話

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次は赤城が薄暗い場所に居た。もちろん海東が居る気配はないが来てもらっても困るってのもあるがと一人でクスリと笑う。海東が目に慣れるまでに三人揃って、この世から消えなければならない。
 そんな事を考えていると、何度か来たことのある『冥界の門』にやってきた。ここは死んだ人間、殺された人間などに話や犯人の姿を聞くために来るのが多いが、西城が来たという事は近場に居るはずだとキョロキョロと辺りを見渡すと頭が人間、体は毛皮で四足歩行、何故か蛇の尾っぽを持つ動物が居た。話は通じるのだろうか?

 「む?また生きた人間か・・・?」

 「あぁ、前に来た奴と同じく金井という女性を探している」

 「金井?あぁあの狂った女か、成仏どころか冥界にきた動物や人間を作り変えて楽しんでいる。この状態で輪廻に回り世に出ても化け物となる。今も逃げ回っている者は多いだろう」

 「そのままでか?じゃぁやばくないか?」

 「察しが良い、冥界は増え続けて溢れかえってしまう」

 「なんとか出来るように頑張るよ」

 「なんとかなれば良いのだが・・・」

冥界は広い一個の村のようなものに似ているが、言えと言うものは瓦礫をうまく使って住みながら輪廻の輪を回るまで、ゆっくりと過ごすのも多いようだ。
 現世で疲れ切った者が多いようで例えるとブラック企業に勤めていた者や精神的に鬱状態の者が多いと思われる。だが輪廻の輪をくぐれは忘れてしまうのだ。
 別の人生が待っている。
キョロキョロと見渡し白衣を着た女性が居た。いきなり当たりかと思い話しかけると彼女の眼はなかった。目玉がない状態でにこやかに笑っていた。不気味だ。

 「その状態で見えます?目は誰かにとられたんですか?」

 「見えてるよ。この目か?なんか珍しいと言って抉り取っていった婆が居たよ。ま、私もおかげで男に襲われないしね」

どうやら彼女の生きていたころは男性によって辛い思いをしたらしい、そして冥界に来てから眼を取られて襲ってくる男は居ないのだろう。

 「その目を取ったのは、金井という女性か?」

 「名前は聞いてないね、まぁ見た目ヤバ目の赤黒い白衣を着てたけど、その人じゃないか?ここで居るのは気の狂ったやつも多いからね、殺し合いが楽しいとか殺すのが楽しいとかさ。それに生きていること違って痛みが無いから余計に生きてた頃と違って殺し放題やり放題じゃない?」

 「なるほど・・・、まぁ良いや。その婆とやらがいるのってどこか判る?」

 「んー?そうだな・・・あそこに頭が開いてるやつが最近の被害者だけど、話しかけてもならないかもしれないだろうけど、わんちゃん聞いてみたら?脳みそ取られてるけど、ここではよくあることじゃん?」

 「・・・・うーわー、違う人居ない?」

 「この辺では居ない」

 「了解、ありがとうね、お姉さんも早めに輪廻の輪に入ってね」

お礼を言ってその場を立ち去り、残った彼女は一言だけ呟いて再び歩き回る。

 「何も知らないくせに・・・これだから男は」
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