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第3話 血に染まった救世主のセリフ
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うーん。どうしようかな。街とか村に行けばいいのか? それぐらいならマントあるしこっそり行っちゃおう。
ドドドドー。
「うわぁ」
「きゃー」
突然、悲鳴が聞こえ見れば、イノシシの大群が迫ってきていた。
「イノシシの大群って」
「違うわよ。モンスター」
モンスターかよ。確かに富士元が言う様にモンスターでなければでかすぎるイノシシかも。って、このままだと赤居がいる場所が突進コースだ。そして、彼を残しみな逃げていく。
「普段の行いがよく出てるわねぇ」
五十嵐の言葉に、力強く僕らは頷いた。
「うわぁ!! おまえら俺を置いて逃げるなよ。手伝え!」
赤居は、一人では動けないので助けろと騒ぐが、誰も助けに行かなかった。そもそもパニックになっているとこに危機が訪れたんだから他の者を構っていられないと思うんだが。
「てめぇら覚えていろよ!」
ゲーム内で彼に会わない事を祈るよ、みんな。僕はこのあと村か街に行ってログアウトするからさ。
ドドドド。ガツンガツン。
「………」
なんだあれ。赤居の周りのモンスターが倒れていくんだけど? それを見た周りのざわめきが大きくなった。ヤバいと言う声も聞こえる。
これ、どうなってる?
「まさかと思うけど、英雄装備の効果発揮されてるの? レベル1だよね彼?」
あんぐりとして、五十嵐が言うけど装備の効果って何?
「どういう事?」
「つまり普通は、レベル900以上にならないと装備制限で装備できないし、もしなんらかの方法で装備したとしてもさっきみたいに、呪いの様な感じで動けなる仕様なの。で、英雄フル装備効果はモンスターキラー。触れたモンスターを殺しちゃうの」
「はぁ?」
僕の質問に答えてくれた富士元の言葉になんだそりゃだった。
「それってほぼ無敵じゃないか」
「でもゲーム内でしか材料も手に入れられないし、製作するのには英雄の資格というイベントを一人でクリアしなくちゃいけないの。まずレベル900になるまで大変だし、イベントクリアした後に材料がわかる仕組みだから先に集められないのよ。それぞれ違うみたいだし。他に売ったりあげたりできない装備だしね」
今度は、五十嵐が教えてくれた。
「それでも手に入れれば、無敵なんだろう?」
「現実には無理ね。まずイベントを一人でクリアは難しいのよ。課金者でも数人よ。そして材料集めだけど、シークレットアイテムらしく、隠しイベントでしか手に入れられないみたいなのよ。そのイベントを探すのが大変らしくていまだに手に入れた人はいないわ」
なるほど。そんな凄い装備なら赤居だったら選ぶだろうな。というか、そんなのまで選べるようにしたらゲームバランス崩すだろうに!
「金色の装備だけど今は真っ赤。けど本当に凄い装備ね」
「面倒な事になったわね……」
50体ほどいたモンスターは、動けない赤居に全滅させられていた。あの装備ヤバすぎる。
「おまえら!」
赤居が、剣を杖代わりにして立ち上がった!
「まさかもう900レベルになったのか!?」
「アホか。あれぐらいで900レベルになれるなら倒しに行くわよ。補正が掛かってるのでしょう? レベル差で装備の重さが変わるような」
「そうね。1レベルだったんだから15レベルにはなってるよね」
五十嵐の言葉に頷きながら富士元がそうかもと言った。
動ける理由がわかっても全然嬉しくない状況だ。どうしよう。かなり赤居はお怒りだ。
ドドドー。
って、今度はなんだ? 何が来た?
音の方を振り向けば、馬に乗った人達が向かって来る。
「あ、あれはモンスターじゃないよな?」
「そのようね。この辺の警備騎士じゃないかしら?」
「そういうのもいる設定なのか……」
真っ黒い馬を先頭に、30頭ほど向かってきていた。そして、彼らは赤居の前で止まった。
「大丈夫ですか? 一体何がありました?」
「……このイノシシが体当たりしてきやがった」
真っ赤に染まった赤居が答える。それをどうしようと、周りはおろおろしながら見ているだけだ。
「もしや、あなた様が救世主様ですか……」
黒馬に乗っていた青髪の騎士が馬から降りてそう赤居に問いかけた。なぜにこの状況だけで、救世主なのか。
「なあ、こういうイベントってあるの?」
「聞いた事はないけど……」
「でもありえるわね。赤居が装備しているのが英雄の証という装備だからね。もしかしたら装備した者のイベントかもね」
じゃ僕達は、そのイベントに立ち会った事になるのか。
「……あぁそうだ。けど、あの銀の髪の奴に呪いを受けて、思う様に動けない!」
ビシッと僕を指さし赤居が血走った目で言った。もちろん、全員僕に振り向く。
「それは本当ですか?」
その言葉に、僕と富士元、それに五十嵐の三人以外がそうだと頷いた! 僕は、生贄になったようだ。ひどくないか?
というより、どうしたらいいんだ!
ドドドドー。
「うわぁ」
「きゃー」
突然、悲鳴が聞こえ見れば、イノシシの大群が迫ってきていた。
「イノシシの大群って」
「違うわよ。モンスター」
モンスターかよ。確かに富士元が言う様にモンスターでなければでかすぎるイノシシかも。って、このままだと赤居がいる場所が突進コースだ。そして、彼を残しみな逃げていく。
「普段の行いがよく出てるわねぇ」
五十嵐の言葉に、力強く僕らは頷いた。
「うわぁ!! おまえら俺を置いて逃げるなよ。手伝え!」
赤居は、一人では動けないので助けろと騒ぐが、誰も助けに行かなかった。そもそもパニックになっているとこに危機が訪れたんだから他の者を構っていられないと思うんだが。
「てめぇら覚えていろよ!」
ゲーム内で彼に会わない事を祈るよ、みんな。僕はこのあと村か街に行ってログアウトするからさ。
ドドドド。ガツンガツン。
「………」
なんだあれ。赤居の周りのモンスターが倒れていくんだけど? それを見た周りのざわめきが大きくなった。ヤバいと言う声も聞こえる。
これ、どうなってる?
「まさかと思うけど、英雄装備の効果発揮されてるの? レベル1だよね彼?」
あんぐりとして、五十嵐が言うけど装備の効果って何?
「どういう事?」
「つまり普通は、レベル900以上にならないと装備制限で装備できないし、もしなんらかの方法で装備したとしてもさっきみたいに、呪いの様な感じで動けなる仕様なの。で、英雄フル装備効果はモンスターキラー。触れたモンスターを殺しちゃうの」
「はぁ?」
僕の質問に答えてくれた富士元の言葉になんだそりゃだった。
「それってほぼ無敵じゃないか」
「でもゲーム内でしか材料も手に入れられないし、製作するのには英雄の資格というイベントを一人でクリアしなくちゃいけないの。まずレベル900になるまで大変だし、イベントクリアした後に材料がわかる仕組みだから先に集められないのよ。それぞれ違うみたいだし。他に売ったりあげたりできない装備だしね」
今度は、五十嵐が教えてくれた。
「それでも手に入れれば、無敵なんだろう?」
「現実には無理ね。まずイベントを一人でクリアは難しいのよ。課金者でも数人よ。そして材料集めだけど、シークレットアイテムらしく、隠しイベントでしか手に入れられないみたいなのよ。そのイベントを探すのが大変らしくていまだに手に入れた人はいないわ」
なるほど。そんな凄い装備なら赤居だったら選ぶだろうな。というか、そんなのまで選べるようにしたらゲームバランス崩すだろうに!
「金色の装備だけど今は真っ赤。けど本当に凄い装備ね」
「面倒な事になったわね……」
50体ほどいたモンスターは、動けない赤居に全滅させられていた。あの装備ヤバすぎる。
「おまえら!」
赤居が、剣を杖代わりにして立ち上がった!
「まさかもう900レベルになったのか!?」
「アホか。あれぐらいで900レベルになれるなら倒しに行くわよ。補正が掛かってるのでしょう? レベル差で装備の重さが変わるような」
「そうね。1レベルだったんだから15レベルにはなってるよね」
五十嵐の言葉に頷きながら富士元がそうかもと言った。
動ける理由がわかっても全然嬉しくない状況だ。どうしよう。かなり赤居はお怒りだ。
ドドドー。
って、今度はなんだ? 何が来た?
音の方を振り向けば、馬に乗った人達が向かって来る。
「あ、あれはモンスターじゃないよな?」
「そのようね。この辺の警備騎士じゃないかしら?」
「そういうのもいる設定なのか……」
真っ黒い馬を先頭に、30頭ほど向かってきていた。そして、彼らは赤居の前で止まった。
「大丈夫ですか? 一体何がありました?」
「……このイノシシが体当たりしてきやがった」
真っ赤に染まった赤居が答える。それをどうしようと、周りはおろおろしながら見ているだけだ。
「もしや、あなた様が救世主様ですか……」
黒馬に乗っていた青髪の騎士が馬から降りてそう赤居に問いかけた。なぜにこの状況だけで、救世主なのか。
「なあ、こういうイベントってあるの?」
「聞いた事はないけど……」
「でもありえるわね。赤居が装備しているのが英雄の証という装備だからね。もしかしたら装備した者のイベントかもね」
じゃ僕達は、そのイベントに立ち会った事になるのか。
「……あぁそうだ。けど、あの銀の髪の奴に呪いを受けて、思う様に動けない!」
ビシッと僕を指さし赤居が血走った目で言った。もちろん、全員僕に振り向く。
「それは本当ですか?」
その言葉に、僕と富士元、それに五十嵐の三人以外がそうだと頷いた! 僕は、生贄になったようだ。ひどくないか?
というより、どうしたらいいんだ!
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