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第9話
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隣に座る侯爵夫人は、水色の髪に瞳で色は優し気だけど、目力が凄い。蛇に睨まれた蛙の如く、私は震えるしかない。
「おかしなことを言う事。だったらあなたも魔法学園の試験を受けてごらんなさい」
リサおばあ様の言葉に、皆驚く。
いや一人、ココドーネ侯爵だけは何も聞こえないかのように、無表情で食べている。これはこれで凄い。
「いやですわ、お義母様。私、無属性ですわ」
侯爵夫人がそう言うと、リサおばあ様がフッと笑う。
「お母様、ファビアも無属性ですよ」
「え!?」
侯爵夫人が驚きの声を上げ、無表情だった侯爵が驚いた顔で私を見た。話は聞いてはいるのね。
「しかも100問ある学力テストで90点以上が合格点で一位通過だって!」
エメリックが凄いよねと話しかければ、侯爵夫人がクスリと笑う。
信じられないと言うよりは、嘘を言ったと思われているわね。一位通過はそうだけど、教室内だから30人中1位なんだけどね。
「エメリック。あなたは、少し単純よ。一位通過なわけないでしょう。話を盛ったのよ」
「え? そうなの? ファビア」
盛ってはいないわ。でもまあ、150人中と30人中では全然違うわね。でも今正すような雰囲気ではないわね。
エメリック様を見れば、もれなく間にいる侯爵夫人も目に入り、凄い圧を掛けられ何も言えない。
「おやめなさい。ジュリアンヌ。一位かどうかなど今は関係ないわ。ここに住む為に魔法学園に行ったわけではないと言う事よ」
リサおばあ様が、そう言って侯爵夫人を見つめた。
侯爵夫人が言う様にそうだとしたら、かなり賭けに出た事になる。行ってみてわかったけど、令嬢などいないに等しい。現に今年入学したのは、私だけだったわけだし。
「そう。でも、あらぬ誤解が生まれないようにエメリックとは、距離を置いてわきまえてなさい」
侯爵夫人は、私に振り向きそう言った。
「はい」
私は、その目を見つめしっかりと返事をしておく。
だって、そのつもりなんて一ミリもないもの。魔法学園を卒業後、実家に戻るわ。
本当は働きに出たいけど、貴族学園に通わされるから仕方ないわね。まあ最終的に、貴族学園に行くかどうかはわからないけど、無事魔法学園は卒業したいからね。
結婚する気などないとお父様に言えば、今すぐに魔法学園を辞めさせられるだろうから。
「わかっていればいいわ」
こうしてなんとか、初めてのディナーを乗り切った。
私に、全くそんな気がないとわかってくれれば、こんな雰囲気での食事にはならなくなるでしょう。
それでも侯爵夫人には、面白くないでしょうけどね。
私には、ローレットという水色の髪の専属侍女がつく事になった。たぶん、侯爵夫人が決めたんだと思う。
彼女は、無表情だけど目が怖い。
今は入浴中。ローレットは、呼ばれたと言って部屋を出て行った。お湯はいれて行ったので、一人で入っている。
頭を洗い体を洗っても戻って来る気配がない。意地悪のつもりだったとしても、私には効果はないけどね。いや逆効果よ。
「ふう。さっぱりした」
ぽふんと、ベッドに腰かける。
ちょっと広すぎて落ち着かないけど、慣れるでしょう。それより専属侍女はいらないけど掃除だけお願いしたいのよね。
「失礼します」
ローレットが帰って来た。
「こちら、ご両親がお持ちしたお荷物です」
ご両親……継母も来たのね。
「お着替えもお持ち下さったようですので、クローゼットにドレスはございますが、こちらをお召しになるようにと奥様が。また、寝間着もございますので明日からはこちらお召しください」
「わかりました」
「それにしても、ご迷惑なご婦人ですね」
呟くようにローレットが言う。たぶん嫌味のつもりなんだろうけど。
もしかして、またマリーもって頼んだのかしら?
継母だし別にどう思われてもいいけど、恥ずかしいからやめて欲しいわね。お父様も止めてよね。
「ご迷惑をお掛けしました。会った時に言っておきますわ」
そう返せば、ローレットは驚いた顔つきをした。
どうやら継母だと知らないのね。
それも仕方がないわ。傍系の中の一つなのだから。特に親しくしていたわけでもないし。
「では、おやすみなさいませ」
そう言って、届けただけで帰って行った。
わぉ。本当にこういうのあるのね。片づけないで帰っていったわ。まあ、いいけどね。
掃除だけはお願いしたいわね。自分でするの無理。後で頼んでおかなくちゃ。
私は、持ってきたドレスをしまう。というか、用意されていたドレスを見ると、持ってきたのをドレスと言うのをはばかれる程の違いがあった。
でもこれを着たら食べ物を美味しく食べられなさそうだから持って来てもらってよかったかも。
汚せばきっと、侯爵夫人に何か言われそうだものね。
――◇――◇――◇――
私が嫌われているのはわかるわ。
なぜ、あの子が気に入られているのよ!
今までそんな素振りはなかったのに。このままだと計画が…でもいいわ。それなら、あの子からせがんでもらいましょう。
「おかしなことを言う事。だったらあなたも魔法学園の試験を受けてごらんなさい」
リサおばあ様の言葉に、皆驚く。
いや一人、ココドーネ侯爵だけは何も聞こえないかのように、無表情で食べている。これはこれで凄い。
「いやですわ、お義母様。私、無属性ですわ」
侯爵夫人がそう言うと、リサおばあ様がフッと笑う。
「お母様、ファビアも無属性ですよ」
「え!?」
侯爵夫人が驚きの声を上げ、無表情だった侯爵が驚いた顔で私を見た。話は聞いてはいるのね。
「しかも100問ある学力テストで90点以上が合格点で一位通過だって!」
エメリックが凄いよねと話しかければ、侯爵夫人がクスリと笑う。
信じられないと言うよりは、嘘を言ったと思われているわね。一位通過はそうだけど、教室内だから30人中1位なんだけどね。
「エメリック。あなたは、少し単純よ。一位通過なわけないでしょう。話を盛ったのよ」
「え? そうなの? ファビア」
盛ってはいないわ。でもまあ、150人中と30人中では全然違うわね。でも今正すような雰囲気ではないわね。
エメリック様を見れば、もれなく間にいる侯爵夫人も目に入り、凄い圧を掛けられ何も言えない。
「おやめなさい。ジュリアンヌ。一位かどうかなど今は関係ないわ。ここに住む為に魔法学園に行ったわけではないと言う事よ」
リサおばあ様が、そう言って侯爵夫人を見つめた。
侯爵夫人が言う様にそうだとしたら、かなり賭けに出た事になる。行ってみてわかったけど、令嬢などいないに等しい。現に今年入学したのは、私だけだったわけだし。
「そう。でも、あらぬ誤解が生まれないようにエメリックとは、距離を置いてわきまえてなさい」
侯爵夫人は、私に振り向きそう言った。
「はい」
私は、その目を見つめしっかりと返事をしておく。
だって、そのつもりなんて一ミリもないもの。魔法学園を卒業後、実家に戻るわ。
本当は働きに出たいけど、貴族学園に通わされるから仕方ないわね。まあ最終的に、貴族学園に行くかどうかはわからないけど、無事魔法学園は卒業したいからね。
結婚する気などないとお父様に言えば、今すぐに魔法学園を辞めさせられるだろうから。
「わかっていればいいわ」
こうしてなんとか、初めてのディナーを乗り切った。
私に、全くそんな気がないとわかってくれれば、こんな雰囲気での食事にはならなくなるでしょう。
それでも侯爵夫人には、面白くないでしょうけどね。
私には、ローレットという水色の髪の専属侍女がつく事になった。たぶん、侯爵夫人が決めたんだと思う。
彼女は、無表情だけど目が怖い。
今は入浴中。ローレットは、呼ばれたと言って部屋を出て行った。お湯はいれて行ったので、一人で入っている。
頭を洗い体を洗っても戻って来る気配がない。意地悪のつもりだったとしても、私には効果はないけどね。いや逆効果よ。
「ふう。さっぱりした」
ぽふんと、ベッドに腰かける。
ちょっと広すぎて落ち着かないけど、慣れるでしょう。それより専属侍女はいらないけど掃除だけお願いしたいのよね。
「失礼します」
ローレットが帰って来た。
「こちら、ご両親がお持ちしたお荷物です」
ご両親……継母も来たのね。
「お着替えもお持ち下さったようですので、クローゼットにドレスはございますが、こちらをお召しになるようにと奥様が。また、寝間着もございますので明日からはこちらお召しください」
「わかりました」
「それにしても、ご迷惑なご婦人ですね」
呟くようにローレットが言う。たぶん嫌味のつもりなんだろうけど。
もしかして、またマリーもって頼んだのかしら?
継母だし別にどう思われてもいいけど、恥ずかしいからやめて欲しいわね。お父様も止めてよね。
「ご迷惑をお掛けしました。会った時に言っておきますわ」
そう返せば、ローレットは驚いた顔つきをした。
どうやら継母だと知らないのね。
それも仕方がないわ。傍系の中の一つなのだから。特に親しくしていたわけでもないし。
「では、おやすみなさいませ」
そう言って、届けただけで帰って行った。
わぉ。本当にこういうのあるのね。片づけないで帰っていったわ。まあ、いいけどね。
掃除だけはお願いしたいわね。自分でするの無理。後で頼んでおかなくちゃ。
私は、持ってきたドレスをしまう。というか、用意されていたドレスを見ると、持ってきたのをドレスと言うのをはばかれる程の違いがあった。
でもこれを着たら食べ物を美味しく食べられなさそうだから持って来てもらってよかったかも。
汚せばきっと、侯爵夫人に何か言われそうだものね。
――◇――◇――◇――
私が嫌われているのはわかるわ。
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