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第13話
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継母の様子を見ると、マリーに魔力がない理由は知っているみたいね。いつ知ったかは不明だけど。
彼女が、魔法に関する本を読んだとは思えないけど。もしかして、爵位に関して調べたのかしらね。
そういう本にも載っている可能性はあるわね。
貴族達が魔物と戦うとなれば、必然的に下位貴族の男爵と子爵が前線へと繰り出される。そうなるとこれまた必然と、男爵と子爵が減るわけよ。
その為に考えられた仕組みが、次男以降を男爵や子爵にする事。もちろんこれには、他に理由もあった。
家を継がない者同士が婚姻する場合、爵位を与えないと平民になってしまう。そうなると、平民が魔力持ちになってしまうから。平民に魔力持ちが増えないようにする為でもあったみたい。
その名残が今も残っている。
どうやら命を懸けて魔力持ちというのを特別にしたかったみたいね。
恐ろしいわ。権力欲しさに子がどうなってもいいだなんて。
まあ実際は、一旦伯爵家になるのだから、孫がって事になるんだろうけど。
どうして、次男以降に爵位が与えられるか調べれば、必然的に平民は魔力なしだとわかる。
でもまあ昔ほど、魔法ありなしに執着してはいないだろうけど。
昔と違って魔法はそれほど必要とされていない。だから魔法学園へ通う者は、属性持ちの者だけでいい。
マジックアイテムは昔からあり、それらを作る為と魔法自体を完全に消してしまわないようにする為らしいからね。
魔物は、倒していなくなったのではなく、封印されたらしいから。でもまあ、魔物が復活したからと魔法を使って今の者達が倒せるかというと無理でしょう。
上位貴族達は、もしかしたら魔法の歴史を教育に取り入れているかもしれないわね。
その昔、魔物を倒したのは魔法を扱えた貴族様だぞって。実際は、下位貴族の者達でだけどね。
けどきっと、その歴史は捏造され前線で戦ったのが男爵や子爵だとは、語られていないのだろう。
「ファビアの言う通りよ。無理なの。ね」
「はーい」
継母がそう言うとマリーは面白くなさそうな顔をしつつも、納得したようだ。よかったわね。どうして私には魔力がないのって聞かれなくて。
継母の顔色は青ざめているから、原因は知っているでしょう。
「ギャバン。あなた、この事をご存じでしたの?」
「え? いえ、婚姻後知りました……」
リサおばあ様が、鋭い目を向けお父様に問えば、気まずそうに答えた。
珍しい事だが、そこまで目くじらを立てる事なのかという、表情をしている。
「はぁ……。だから反対だったのです。離婚されるわけだわ!」
「あなた達はもう出てお行きなさい!」
リサおばあ様が、お父様の再婚に反対していたのは初耳だわ。
確かに、婚姻時は本家にお伺いと言うか知らせると本で読んだ事がある。もちろんそれは、犯罪者やとんでもないない者と結婚されると、家名が傷つくからだけど。
再婚についても同じだが、よっぽどの相手でなければ傍系には今はほとんど口を挟まないと書かれていたけど、この場合、よっぽどの相手だったという事よね。
反対される理由が離婚なら納得できるかも。
この世界は、離婚はできるけど稀なケース。だから片親なのは、どちらかが亡くなっている事がほとんど。
「ファビア。ご、ごめんな」
お父様は、私に一言謝って侯爵夫人に追い出されるように出て行った。私の立場が悪くなったと一応、思ったようね。
「再婚だったのね……」
ぼそりとローレットが呟く声が聞こえた。
やはり、知らなかったのね。
しかし、離婚で片親になっていたとは知らなかったわ。きっと継母の元夫は、魔法なしの意味を知っていたのでしょうね。
でなければ、他に原因があって離婚って事になるわけで。
どちらにしても、ろくでもない人のようね、継母って。
マリーが平民との間に出来た子って、お父様は知っているのかしら?
こっそり、魔法の本でもお父様にプレゼントしておきましょう。継母と、離婚するかもしれないわ。
あ、でも今離婚されたらまた再婚しないといけないわよね……。
――◇――◇――◇――
なんて事なの!? マリーが魔力なしだと本家に知れてしまったわ。あの子がまさか、マリーに魔力がないと言うなんて!
このままだとマリーとあの子を入れ替える作戦が台無しよ。こんな事なら、本家にお願いしてみてはなんて言わなければよかったわ。
ばばぁ達の様子を見ると、魔力なしの意味を知っているようだし、どうしたらいいかしらね。
マリーが、魔力なしで生まれさえしなければ離婚にはならなかった。元夫に言われて初めて知った事だけど、確かに周りに魔力なしはいなかったわ。
もう取り入るのは無理かしら? だったらあれを頂こうかしら。欲しかったのよね。
そして、マリーと一緒に追い出されてくればいいわ。
彼女が、魔法に関する本を読んだとは思えないけど。もしかして、爵位に関して調べたのかしらね。
そういう本にも載っている可能性はあるわね。
貴族達が魔物と戦うとなれば、必然的に下位貴族の男爵と子爵が前線へと繰り出される。そうなるとこれまた必然と、男爵と子爵が減るわけよ。
その為に考えられた仕組みが、次男以降を男爵や子爵にする事。もちろんこれには、他に理由もあった。
家を継がない者同士が婚姻する場合、爵位を与えないと平民になってしまう。そうなると、平民が魔力持ちになってしまうから。平民に魔力持ちが増えないようにする為でもあったみたい。
その名残が今も残っている。
どうやら命を懸けて魔力持ちというのを特別にしたかったみたいね。
恐ろしいわ。権力欲しさに子がどうなってもいいだなんて。
まあ実際は、一旦伯爵家になるのだから、孫がって事になるんだろうけど。
どうして、次男以降に爵位が与えられるか調べれば、必然的に平民は魔力なしだとわかる。
でもまあ昔ほど、魔法ありなしに執着してはいないだろうけど。
昔と違って魔法はそれほど必要とされていない。だから魔法学園へ通う者は、属性持ちの者だけでいい。
マジックアイテムは昔からあり、それらを作る為と魔法自体を完全に消してしまわないようにする為らしいからね。
魔物は、倒していなくなったのではなく、封印されたらしいから。でもまあ、魔物が復活したからと魔法を使って今の者達が倒せるかというと無理でしょう。
上位貴族達は、もしかしたら魔法の歴史を教育に取り入れているかもしれないわね。
その昔、魔物を倒したのは魔法を扱えた貴族様だぞって。実際は、下位貴族の者達でだけどね。
けどきっと、その歴史は捏造され前線で戦ったのが男爵や子爵だとは、語られていないのだろう。
「ファビアの言う通りよ。無理なの。ね」
「はーい」
継母がそう言うとマリーは面白くなさそうな顔をしつつも、納得したようだ。よかったわね。どうして私には魔力がないのって聞かれなくて。
継母の顔色は青ざめているから、原因は知っているでしょう。
「ギャバン。あなた、この事をご存じでしたの?」
「え? いえ、婚姻後知りました……」
リサおばあ様が、鋭い目を向けお父様に問えば、気まずそうに答えた。
珍しい事だが、そこまで目くじらを立てる事なのかという、表情をしている。
「はぁ……。だから反対だったのです。離婚されるわけだわ!」
「あなた達はもう出てお行きなさい!」
リサおばあ様が、お父様の再婚に反対していたのは初耳だわ。
確かに、婚姻時は本家にお伺いと言うか知らせると本で読んだ事がある。もちろんそれは、犯罪者やとんでもないない者と結婚されると、家名が傷つくからだけど。
再婚についても同じだが、よっぽどの相手でなければ傍系には今はほとんど口を挟まないと書かれていたけど、この場合、よっぽどの相手だったという事よね。
反対される理由が離婚なら納得できるかも。
この世界は、離婚はできるけど稀なケース。だから片親なのは、どちらかが亡くなっている事がほとんど。
「ファビア。ご、ごめんな」
お父様は、私に一言謝って侯爵夫人に追い出されるように出て行った。私の立場が悪くなったと一応、思ったようね。
「再婚だったのね……」
ぼそりとローレットが呟く声が聞こえた。
やはり、知らなかったのね。
しかし、離婚で片親になっていたとは知らなかったわ。きっと継母の元夫は、魔法なしの意味を知っていたのでしょうね。
でなければ、他に原因があって離婚って事になるわけで。
どちらにしても、ろくでもない人のようね、継母って。
マリーが平民との間に出来た子って、お父様は知っているのかしら?
こっそり、魔法の本でもお父様にプレゼントしておきましょう。継母と、離婚するかもしれないわ。
あ、でも今離婚されたらまた再婚しないといけないわよね……。
――◇――◇――◇――
なんて事なの!? マリーが魔力なしだと本家に知れてしまったわ。あの子がまさか、マリーに魔力がないと言うなんて!
このままだとマリーとあの子を入れ替える作戦が台無しよ。こんな事なら、本家にお願いしてみてはなんて言わなければよかったわ。
ばばぁ達の様子を見ると、魔力なしの意味を知っているようだし、どうしたらいいかしらね。
マリーが、魔力なしで生まれさえしなければ離婚にはならなかった。元夫に言われて初めて知った事だけど、確かに周りに魔力なしはいなかったわ。
もう取り入るのは無理かしら? だったらあれを頂こうかしら。欲しかったのよね。
そして、マリーと一緒に追い出されてくればいいわ。
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