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第32話
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私は無事に、魔法学園を卒業する事が出来た。まあちょっと最後の方に、いざこざはありましたがいい経験になりました。
貴族ってこういう事ねって事で。
本来は、魔法学園を卒業後に実家に戻る事になっていたけど、貴族学園に入学前に婚約式を執り行う事になり、その時にリサおばあ様の養子になる予定の私は、このままココドーネ侯爵家に住む事になった。
魔法学園には卒業式はなく、魔法博士授与式があって、そこで正式に魔法博士の爵位証明証を頂いて、仕事の斡旋もしてもらう。
私は、魔法研究士の道を選んだ。好き勝手にやりたいと思ったのと、結婚するなら別にがんがん稼がなくてもいいよねって言う事で。
レオンス様もそれでいいと言ってくれた。彼は、魔法士になって、魔法を使って仕事をしていた。
今は、貴族学園の生徒として、学業に専念する為に休職中。
魔法士は、干ばつで雨が降らない地域に行って雨を降らしたりと、実際に魔法を使ってする仕事。
レオンス様は、光と火魔法を使えるので、その魔法が必要な時に現場に出向く事になっている。
魔法学園に入る前は、マジックアイテムを作ったりする仕事がいいと思っていた私も、色んな場所へ行けるし魔法自体を使うのでそれがいいなと思ったけど、レオンス様の話を聞いて凄く大変そうと思ったのでやめた。
魔法の研究はノルマもないし、上司もいないし、気楽でいい。私にぴったり。ただ収入は、魔法博士になったわりには少ない。というか、成果を出さないとゼロよ。
なので、アルバイト感覚で魔法陣作成も行う予定だったのだけど、リサおばあ様にそんな事しなくて結構って、言われてしまった。
そうでした。この世界は、女性は働かなくていいんだった。
なので貴族学園へ行くまでの一年間は、のんびりと魔法の研究して暮らそうと思ったのに、対魔法用施設内でなければ、魔法を扱う事ができない。研究もダメ。
お陰で魔法の本を漁るだけの日々となった。これ、魔法学園に通っていた時と変わりなくない?
そんな日々を過ごしているとあっという間に、婚約式の日となった。
正式に、リサおばあ様の養子になり複雑な気分よ。だって、今日から侯爵令嬢なのだから。
婚約式には、ココドーネ侯爵家とタカビーダ侯爵家、それとお父様が参加した。
継母とマリーは参加していない。なぜなら、ブレスチャ家ではなくなった私と彼女達とは関係なくなったからだ。
婚約式では、指輪の交換ならぬ、同じネックレスの交換が行われ、それぞれつけ合う。ネックレスをしていれば、婚約者がいると一目瞭然ってわけ。
「見ない間に、大人っぽくなったな」
私にネックレスを付けつつ、レオンス様が言った。
ネックレスを付けると知っていたので、付けやすいように一つにまとめるだけではなく、編み込んでお団子にしたのよ。
一つにただ束ねるだけよりは、確かに大人っぽいわね。
「ありがとう。すれ違いが多くて、ずっと会えなかったものね」
私もレオンス様にネックレスを付けつつ、そう返す。
「相変わらず寂しがり屋だな」
「寂しかったなんて一言も言ってない!」
「そんなに照れなくても」
「あのね……」
いつも通りスクスクと笑っている。
「冗談だって。仕方ないだろう。貴族学園に通い始めたのだから。あそこ、クラブ活動みたいのが放課後にあるから。それに、まだ教育終わってなくてさ……」
「ずっとサボっていたからでしょう」
嫌でも侯爵家を継がなくてはいけないといいながら、それを避けていたみたいだし。
「俺、勉強嫌いなんだよ」
「あら、凄く優秀な成績で、魔法学園を卒業したのではなくて?」
「好きな事は、勉強に入らない。……今さ、離れ作っているから待ってろ」
「え?」
驚いてレオンス様を見れば、ニヤッとする。
「君の研究室だよ」
「ごほん。君達? そろそろ私語はやめて、豊富を述べて貰っても?」
神父様にそう言われ、ハッとして周りを見れば、微笑ましい笑顔を私達に向けていた。
恥ずかしい!!
「では、私から。彼女を幸せにします。何があってもファビアは、守ります」
そう皆に向かって宣言をすると、優し気な瞳で私を見た。相手は14歳だと言うのにドキリとする。
「ほら、次は君の番」
「わ、私も陰からレオンス様を支えます。タカビーダ侯爵家の名に恥じない妻になります」
「まだ、婚約なのだけどな。もう宣言するのか」
「え……」
しまったぁ。まだ妻になるのではなかった!
「未来のお嫁さん。期待してるよ」
チュ。
レオンス様が、私の額にキスを落とした――。
「ななななっ」
何をするのよー!!
私はおでこを抑え、顔を真っ赤にする。
って私は、おでこにチュぐらいで、何動揺しているのよ。これでは、うぶなお子様じゃないの!!
「おめでとう、二人共」
リサおばあ様の声が届く。皆の祝福の拍手も頂き、照れ臭かったけど嬉しい気持ちになった。
ただ貴族学園生活は、不安でしかない。侯爵家の婚約者なんて務まるかしらね。
――◇――◇――◇――
どういう事? どうしてこうなったのよ!
帰って来ないと思っていたら、あの子が本家の養女になって、婚約したですって!
これでは、マリーは私の連れ後のままじゃないの。
どうして黙っていたのかと問えば、婚約式まで内緒にする事とばばぁに言われていたですって? どっちの味方なのよ!
仕方がないわ。違う作戦を考えましょう。
貴族ってこういう事ねって事で。
本来は、魔法学園を卒業後に実家に戻る事になっていたけど、貴族学園に入学前に婚約式を執り行う事になり、その時にリサおばあ様の養子になる予定の私は、このままココドーネ侯爵家に住む事になった。
魔法学園には卒業式はなく、魔法博士授与式があって、そこで正式に魔法博士の爵位証明証を頂いて、仕事の斡旋もしてもらう。
私は、魔法研究士の道を選んだ。好き勝手にやりたいと思ったのと、結婚するなら別にがんがん稼がなくてもいいよねって言う事で。
レオンス様もそれでいいと言ってくれた。彼は、魔法士になって、魔法を使って仕事をしていた。
今は、貴族学園の生徒として、学業に専念する為に休職中。
魔法士は、干ばつで雨が降らない地域に行って雨を降らしたりと、実際に魔法を使ってする仕事。
レオンス様は、光と火魔法を使えるので、その魔法が必要な時に現場に出向く事になっている。
魔法学園に入る前は、マジックアイテムを作ったりする仕事がいいと思っていた私も、色んな場所へ行けるし魔法自体を使うのでそれがいいなと思ったけど、レオンス様の話を聞いて凄く大変そうと思ったのでやめた。
魔法の研究はノルマもないし、上司もいないし、気楽でいい。私にぴったり。ただ収入は、魔法博士になったわりには少ない。というか、成果を出さないとゼロよ。
なので、アルバイト感覚で魔法陣作成も行う予定だったのだけど、リサおばあ様にそんな事しなくて結構って、言われてしまった。
そうでした。この世界は、女性は働かなくていいんだった。
なので貴族学園へ行くまでの一年間は、のんびりと魔法の研究して暮らそうと思ったのに、対魔法用施設内でなければ、魔法を扱う事ができない。研究もダメ。
お陰で魔法の本を漁るだけの日々となった。これ、魔法学園に通っていた時と変わりなくない?
そんな日々を過ごしているとあっという間に、婚約式の日となった。
正式に、リサおばあ様の養子になり複雑な気分よ。だって、今日から侯爵令嬢なのだから。
婚約式には、ココドーネ侯爵家とタカビーダ侯爵家、それとお父様が参加した。
継母とマリーは参加していない。なぜなら、ブレスチャ家ではなくなった私と彼女達とは関係なくなったからだ。
婚約式では、指輪の交換ならぬ、同じネックレスの交換が行われ、それぞれつけ合う。ネックレスをしていれば、婚約者がいると一目瞭然ってわけ。
「見ない間に、大人っぽくなったな」
私にネックレスを付けつつ、レオンス様が言った。
ネックレスを付けると知っていたので、付けやすいように一つにまとめるだけではなく、編み込んでお団子にしたのよ。
一つにただ束ねるだけよりは、確かに大人っぽいわね。
「ありがとう。すれ違いが多くて、ずっと会えなかったものね」
私もレオンス様にネックレスを付けつつ、そう返す。
「相変わらず寂しがり屋だな」
「寂しかったなんて一言も言ってない!」
「そんなに照れなくても」
「あのね……」
いつも通りスクスクと笑っている。
「冗談だって。仕方ないだろう。貴族学園に通い始めたのだから。あそこ、クラブ活動みたいのが放課後にあるから。それに、まだ教育終わってなくてさ……」
「ずっとサボっていたからでしょう」
嫌でも侯爵家を継がなくてはいけないといいながら、それを避けていたみたいだし。
「俺、勉強嫌いなんだよ」
「あら、凄く優秀な成績で、魔法学園を卒業したのではなくて?」
「好きな事は、勉強に入らない。……今さ、離れ作っているから待ってろ」
「え?」
驚いてレオンス様を見れば、ニヤッとする。
「君の研究室だよ」
「ごほん。君達? そろそろ私語はやめて、豊富を述べて貰っても?」
神父様にそう言われ、ハッとして周りを見れば、微笑ましい笑顔を私達に向けていた。
恥ずかしい!!
「では、私から。彼女を幸せにします。何があってもファビアは、守ります」
そう皆に向かって宣言をすると、優し気な瞳で私を見た。相手は14歳だと言うのにドキリとする。
「ほら、次は君の番」
「わ、私も陰からレオンス様を支えます。タカビーダ侯爵家の名に恥じない妻になります」
「まだ、婚約なのだけどな。もう宣言するのか」
「え……」
しまったぁ。まだ妻になるのではなかった!
「未来のお嫁さん。期待してるよ」
チュ。
レオンス様が、私の額にキスを落とした――。
「ななななっ」
何をするのよー!!
私はおでこを抑え、顔を真っ赤にする。
って私は、おでこにチュぐらいで、何動揺しているのよ。これでは、うぶなお子様じゃないの!!
「おめでとう、二人共」
リサおばあ様の声が届く。皆の祝福の拍手も頂き、照れ臭かったけど嬉しい気持ちになった。
ただ貴族学園生活は、不安でしかない。侯爵家の婚約者なんて務まるかしらね。
――◇――◇――◇――
どういう事? どうしてこうなったのよ!
帰って来ないと思っていたら、あの子が本家の養女になって、婚約したですって!
これでは、マリーは私の連れ後のままじゃないの。
どうして黙っていたのかと問えば、婚約式まで内緒にする事とばばぁに言われていたですって? どっちの味方なのよ!
仕方がないわ。違う作戦を考えましょう。
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