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第39話
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「素晴らしいショーだったとベビット殿下は、感嘆しておられた」
「それは大変光栄です」
いや喜んでいる場合ではないのでは?
「しかし、あのような魔法を見せるつもりならば別に、先生をだまし討ちしなくても協力を仰げばいいのではないのでしょうか」
「反対されると思ったのではないかね?」
とガムン公爵が私を見て言った。
え? ガムン公爵は、先生の言葉を信じているの?
「それもおかしな話ですね。そう思うのならそもそも先生に内緒で行えばいい。先生がいなくても出来ますからね」
「出来るとは?」
「設置されていた魔法陣は、暴風を起こすものです。水を感知して発動するので、水魔法と混ざり暴風雨になる。それを見せるだけならば、先生などいりません」
なぜかレオンス様はにやりとすると、自分の胸に手を添える。
「暴風雨から守る魔法を展開したのは私です。彼女は、暴風雨を起こす為に、私の真似をして指パッチンで水魔法で水を出しただけ。なのでファビアは、自慢できるような事は行っておりません」
えぇ、その通りですが、もっと言い方ありませんかね!
ガムン公爵は、レオンス様をぱちくりとして見つめている。まさか、私を貶め自身の魔法自慢をしてくるとは思わなかったのでしょう。私もだけどね!
「あぁ、その、魔法陣に蓋をした土魔法は……」
「もちろん私が行いましたが」
「は? 君は光魔法と火魔法しか扱えないのでは?」
「まさか。確かに入学時の適性はそうでしたが、ちゃんと勉強いたしましたので、あれぐらいはできます」
土魔法で魔法陣に蓋をしたのはまあいいとして、風魔法で結界はあれぐらいではないと思いますけど。
「しかし、魔法学園入学時に彼女には全適正があったと聞いたが」
私の事調べたの!?
「ご存じでしょう? 得意属性以外の属性に適性があっても、殆どの者がCクラスに進級しているのを。彼女が扱えるのは、水魔法と風魔法。なのに魔法陣に頼ったのですよ」
待てい! 頼ったって何よ。私は一般的な方法で魔法を披露しようと思っただけよ。目立ちたくなかったから。現に魔法陣なしで同時に二つの魔法を使ったじゃない!
あ、それとも先生を捕らえる時の事を言っている? あれだって、先生が設置した魔法陣がどういう効果か殿下達に見せる為でしょう。証拠の為に!
「あのねぇ………」
『黙ってろ』
風魔法に乗せて私にだけ声を掛けて来た。
うぐぐぐ。私にはまだそれ出来ないのよね!
「しかも風魔法も私の方が上です。彼女にできないから私が声を掛けたのですから」
どや顔で私を見ないでよ! 本当にムカつく。
もうこうなったらケーキをやけ食いよ!
フォークをグーで持ちぶすりとケーキに突き刺した。
「おい……三人の前だぞ」
ボソッとレオンス様に言われ、ハッとする。
そうだった。聞き取り調査中だったわ。
「おほほほ。美味しいですよね」
フォークを持ち直しケーキから抜くとスーッとケーキを切り、何事もなかったようにパクリと口に入れた。
あぁおいしい。
「「………」」
チラッと三人を見れば、唖然としている。
ううう。誤魔化せなかったぁ。
「っぷ。ククク……」
隣で声を殺して笑っている。
誰かさんが、煽るからでしょうに。
「わかったと思いますが、先生が言うように彼を嵌めたというのなら私の策と言う事になります」
「あなた一人の企みだと!?」
「え……」
何を言い出すのよ。
「誤解なさらずに。そんな事するわけないでしょう。先ほども言った様に、先生に恨みもありませんし、殿下達に披露するだけの為ならば、先生を呼びません。確かに、殿下に声かけするのには、些か愚行でした」
些かなのかね……。
「ですので、呼んでもいないのに現れたのです。つまり、発動しなかった魔法陣を消しに来た犯人という事です。納得いかないのであれば、再現しても宜しいですよ」
「私が見た所で魔法陣の事などわからない」
「ご心配いりません。そちらに優秀な魔法博士様がいらっしゃるではありませんか。お二人なら、私達どちらが魔法を使用しているかもわかるでしょう。ですよね、先生」
「え? まあ、そうだな。目の前で行えばな」
先生が青ざめ言っている。
レオンス様が生徒だとは言え、侯爵家の令息だものね。歯向かえないわ。
「わかった。そのようにご報告する」
陛下にどのように伝わるのかしら。できましたら、私は無能ですとレオンス様目線の余計な事まで伝わりませんように!
「帰って宜しい。あ、君達、二人を馬車まで見送ってあげなさい」
魔法博士の先生達が、えっと言う顔つきになった。
「あぁ、では君達、外まで送ろう」
「ありがとうございます、先生」
私達は、無事? 先生達の後について行き、部屋を後にするのだった。
――◆――◇――◆――
レオンス・タカビーダか。食えないガキだな。
「おい。二人はどのような話をしていた?」
「はい。ガムン公爵。それが、何を話しているまでかは聞こえなく……」
騎士の言葉を聞き、私はそうかと頷く。
魔法で話し声まで遮断できるようんだな。いや魔法陣という事もある。
魔法を使っている様にみせかけてな。だったらあの小娘にも可能か。だがそんなもの、常備しているか?
どちらにしても脅威だ。味方に引き入れる方が良いか?
あの小僧の事を調べた方がよさそうだな。
「それは大変光栄です」
いや喜んでいる場合ではないのでは?
「しかし、あのような魔法を見せるつもりならば別に、先生をだまし討ちしなくても協力を仰げばいいのではないのでしょうか」
「反対されると思ったのではないかね?」
とガムン公爵が私を見て言った。
え? ガムン公爵は、先生の言葉を信じているの?
「それもおかしな話ですね。そう思うのならそもそも先生に内緒で行えばいい。先生がいなくても出来ますからね」
「出来るとは?」
「設置されていた魔法陣は、暴風を起こすものです。水を感知して発動するので、水魔法と混ざり暴風雨になる。それを見せるだけならば、先生などいりません」
なぜかレオンス様はにやりとすると、自分の胸に手を添える。
「暴風雨から守る魔法を展開したのは私です。彼女は、暴風雨を起こす為に、私の真似をして指パッチンで水魔法で水を出しただけ。なのでファビアは、自慢できるような事は行っておりません」
えぇ、その通りですが、もっと言い方ありませんかね!
ガムン公爵は、レオンス様をぱちくりとして見つめている。まさか、私を貶め自身の魔法自慢をしてくるとは思わなかったのでしょう。私もだけどね!
「あぁ、その、魔法陣に蓋をした土魔法は……」
「もちろん私が行いましたが」
「は? 君は光魔法と火魔法しか扱えないのでは?」
「まさか。確かに入学時の適性はそうでしたが、ちゃんと勉強いたしましたので、あれぐらいはできます」
土魔法で魔法陣に蓋をしたのはまあいいとして、風魔法で結界はあれぐらいではないと思いますけど。
「しかし、魔法学園入学時に彼女には全適正があったと聞いたが」
私の事調べたの!?
「ご存じでしょう? 得意属性以外の属性に適性があっても、殆どの者がCクラスに進級しているのを。彼女が扱えるのは、水魔法と風魔法。なのに魔法陣に頼ったのですよ」
待てい! 頼ったって何よ。私は一般的な方法で魔法を披露しようと思っただけよ。目立ちたくなかったから。現に魔法陣なしで同時に二つの魔法を使ったじゃない!
あ、それとも先生を捕らえる時の事を言っている? あれだって、先生が設置した魔法陣がどういう効果か殿下達に見せる為でしょう。証拠の為に!
「あのねぇ………」
『黙ってろ』
風魔法に乗せて私にだけ声を掛けて来た。
うぐぐぐ。私にはまだそれ出来ないのよね!
「しかも風魔法も私の方が上です。彼女にできないから私が声を掛けたのですから」
どや顔で私を見ないでよ! 本当にムカつく。
もうこうなったらケーキをやけ食いよ!
フォークをグーで持ちぶすりとケーキに突き刺した。
「おい……三人の前だぞ」
ボソッとレオンス様に言われ、ハッとする。
そうだった。聞き取り調査中だったわ。
「おほほほ。美味しいですよね」
フォークを持ち直しケーキから抜くとスーッとケーキを切り、何事もなかったようにパクリと口に入れた。
あぁおいしい。
「「………」」
チラッと三人を見れば、唖然としている。
ううう。誤魔化せなかったぁ。
「っぷ。ククク……」
隣で声を殺して笑っている。
誰かさんが、煽るからでしょうに。
「わかったと思いますが、先生が言うように彼を嵌めたというのなら私の策と言う事になります」
「あなた一人の企みだと!?」
「え……」
何を言い出すのよ。
「誤解なさらずに。そんな事するわけないでしょう。先ほども言った様に、先生に恨みもありませんし、殿下達に披露するだけの為ならば、先生を呼びません。確かに、殿下に声かけするのには、些か愚行でした」
些かなのかね……。
「ですので、呼んでもいないのに現れたのです。つまり、発動しなかった魔法陣を消しに来た犯人という事です。納得いかないのであれば、再現しても宜しいですよ」
「私が見た所で魔法陣の事などわからない」
「ご心配いりません。そちらに優秀な魔法博士様がいらっしゃるではありませんか。お二人なら、私達どちらが魔法を使用しているかもわかるでしょう。ですよね、先生」
「え? まあ、そうだな。目の前で行えばな」
先生が青ざめ言っている。
レオンス様が生徒だとは言え、侯爵家の令息だものね。歯向かえないわ。
「わかった。そのようにご報告する」
陛下にどのように伝わるのかしら。できましたら、私は無能ですとレオンス様目線の余計な事まで伝わりませんように!
「帰って宜しい。あ、君達、二人を馬車まで見送ってあげなさい」
魔法博士の先生達が、えっと言う顔つきになった。
「あぁ、では君達、外まで送ろう」
「ありがとうございます、先生」
私達は、無事? 先生達の後について行き、部屋を後にするのだった。
――◆――◇――◆――
レオンス・タカビーダか。食えないガキだな。
「おい。二人はどのような話をしていた?」
「はい。ガムン公爵。それが、何を話しているまでかは聞こえなく……」
騎士の言葉を聞き、私はそうかと頷く。
魔法で話し声まで遮断できるようんだな。いや魔法陣という事もある。
魔法を使っている様にみせかけてな。だったらあの小娘にも可能か。だがそんなもの、常備しているか?
どちらにしても脅威だ。味方に引き入れる方が良いか?
あの小僧の事を調べた方がよさそうだな。
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