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第42話
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「聞きたい事は山ほどあるが、まずは一つ聞く。何をしたらこうなる」
「私が教えて欲しいわよ」
私だって聞きたいわよ。どうしてこうなったって!
呆れた様に言うから、怒ってはいないようね。
私達は、今から臨時魔学教員講習を受けさせられる。
ベビット殿下が、魔学希望と陛下に直談判したそうだ。どんだけ魔法が好きなのよ。レオンス様に負けてないかもしれない。
ベビット殿下は風属性持ちらしく、タシデホア先生が辞めて講師がいない。そこで、陛下の権限で、生徒だけど魔法博士である私達に白羽の矢が立ったというわけ。
このわがまま王子がぁ!!
なぜレオンス様もかというと、フロール嬢も教える事になったから。先生はいるけど、どうせなら優良クラス同士だしという事にしようとなったらしい。
つまり、王子だから贔屓したのではないよっていう体裁。
侯爵家以上しか魔学を学べないと思っていたけど、制限などないらしい。ただ受ける者がいないだけだった。
貴族学園で魔学を学んだとしても、魔法博士の様に爵位を与えられるわけでも、魔法に関連した仕事に就けるわけでもない。
ただ魔法を使っても罰せられなくなるだけ。
今の世の中、魔法を使う場面などない。だけど何かあった時の為に、属性持ちの侯爵家以上が習っておくだけ。
何にも役に立たない魔学に追加授業料を払ってまで受ける伯爵家以下の貴族がいないだけだという。
確かにそうかもしれない。
ならばなぜ、フロール嬢は受けるのよ。
なぜ初めからいる先生じゃないのよ。まあ、習いたいと言っただけで、レオンス様を指名したわけではないのだけどね。
王命だとはいえ、放課後の時間が取られるとは。
今年中に、レオンス様をぎゃふんと言わせたいのに!
「はぁ。だりぃ」
滅茶苦茶面倒くさいと言う顔で呟くレオンス様。
この講習は、魔法の授業ではない。指導の授業だからレオンス様は、やる気ゼロ。
「では、明日からくれぐれも気を付けてご指導のほどをお願いしますよ、二人共」
「はい。トリカリト先生。わからない事がありましたらお聞きしますので、その時は宜しくお願いします」
講習をしてくれたのは、土属性のトリカリト先生だ。本当に立ち回りが上手い事。
属性が土だと髪色とか茶色のイメージがあるけど、トリカリト先生は、髪も瞳もミントグリーン色。爽やか講師って感じよ。
魔法博士の先生の中で一番の若手。きっと、面倒ごとを押し付けられたのね。
「あぁ。その時は言いなさい」
「すまないね、二人共」
ガムン公爵がなぜか講習を見学にいらっしゃっていた。昨日の事をもうお忘れですかね?
まあそれもお仕事なのかもしれませんが、先生を貶めた犯人だと言われたのは忘れてはおりませんからね。
「ごほん。あぁ……昨日はすまなかったね。殿下達から詳しく聞けば、君達が言っていた事が正しい事がわかった。昨日の事は、これで許してくれないか」
「「………」」
ガムン公爵は、これが罪滅ぼしのつもりらしい。
なるほど。殿下達を連れ立って行ったから、私達が殿下達にお近づきになりたいと思っていると勘違いなさっと。
レオンス様!! 誤解を解いて下さい!
「この様な機会を与えて下さり、ありがとうございます」
出た。令息スマイル。
「では、頑張ってくれたまえ」
そう言って、上機嫌でガムン公爵は、この場を去っていく。
はぁ。
私は、大きなため息をついた。
どうして、王子達のお守をしなくちゃいけないのよ。
「ため息をつきたいのはこっちだ」
「あら、殿下達を巻き込まなければ、この話は来なかったかもしれないのよ」
「は? 俺のせいだと言うのか!」
「私のせいでもないわよ」
「はいはい。何かあったらちゃんと俺に言えよ」
何かって何よ。
授業は、私達の教室で行う事になっている。何も起こり様がないと思うけどね。
トリカリト先生も一緒に授業を行う。イルデフォンソ殿下も一緒に参加するからだ。
イルデフォンソ殿下は、土属性持ち。でも私達では教えられないから。
いや教えられるけど、面倒だからやりたくもない。
はあ。あの王子と一緒だと思うと嫌になる。
イルデフォンソ殿下に何か言われて、レオンス様が切れなければいいけど。心配だなぁ。
――◆――◇――◆――
お膳立てはしてやった。これでいいだろう。
タカビーダ侯爵家には、レオンスの他に双子のアマートがいるのに、彼が後継ぎ候補らしい。
なのに魔法学園に行かせていた。そしてアマートはなぜか初等科に通っている。
どうも二人の扱いに差があるようだ。
それと、ファビア・ココドーネ。彼女はどうやらあのリサ・ココドーネに目を掛けられている様子。
彼女の養子になりレオンスと婚約した。どうやって取り入ったのやら。
レオンスとファビアは、魔法がずば抜けているのは間違いないな。
昨日レオンスが、自分の方が出来るとファビアを庇っていたが、彼女がすべての属性に適性があるのは確かだ。
歓迎会で見せた魔法は、理論上出来るらしいが、普通は魔法陣を使い行う。本来その予定だったらしいからな。
魔法陣が書き換えられている事に気づき、魔法陣なしで行った。同じ水魔法だとしても二つ同時の魔法発動は、一朝一夕には出来ないらしい。
ならば、彼女は元からそれが出来るだけの実力を持っている事になる。
しかも、魔法陣も見破った。そこら辺の魔法博士とは違うと言う事だ。
もしそうならば、欲しいな。何かいい方法はないものか。
「私が教えて欲しいわよ」
私だって聞きたいわよ。どうしてこうなったって!
呆れた様に言うから、怒ってはいないようね。
私達は、今から臨時魔学教員講習を受けさせられる。
ベビット殿下が、魔学希望と陛下に直談判したそうだ。どんだけ魔法が好きなのよ。レオンス様に負けてないかもしれない。
ベビット殿下は風属性持ちらしく、タシデホア先生が辞めて講師がいない。そこで、陛下の権限で、生徒だけど魔法博士である私達に白羽の矢が立ったというわけ。
このわがまま王子がぁ!!
なぜレオンス様もかというと、フロール嬢も教える事になったから。先生はいるけど、どうせなら優良クラス同士だしという事にしようとなったらしい。
つまり、王子だから贔屓したのではないよっていう体裁。
侯爵家以上しか魔学を学べないと思っていたけど、制限などないらしい。ただ受ける者がいないだけだった。
貴族学園で魔学を学んだとしても、魔法博士の様に爵位を与えられるわけでも、魔法に関連した仕事に就けるわけでもない。
ただ魔法を使っても罰せられなくなるだけ。
今の世の中、魔法を使う場面などない。だけど何かあった時の為に、属性持ちの侯爵家以上が習っておくだけ。
何にも役に立たない魔学に追加授業料を払ってまで受ける伯爵家以下の貴族がいないだけだという。
確かにそうかもしれない。
ならばなぜ、フロール嬢は受けるのよ。
なぜ初めからいる先生じゃないのよ。まあ、習いたいと言っただけで、レオンス様を指名したわけではないのだけどね。
王命だとはいえ、放課後の時間が取られるとは。
今年中に、レオンス様をぎゃふんと言わせたいのに!
「はぁ。だりぃ」
滅茶苦茶面倒くさいと言う顔で呟くレオンス様。
この講習は、魔法の授業ではない。指導の授業だからレオンス様は、やる気ゼロ。
「では、明日からくれぐれも気を付けてご指導のほどをお願いしますよ、二人共」
「はい。トリカリト先生。わからない事がありましたらお聞きしますので、その時は宜しくお願いします」
講習をしてくれたのは、土属性のトリカリト先生だ。本当に立ち回りが上手い事。
属性が土だと髪色とか茶色のイメージがあるけど、トリカリト先生は、髪も瞳もミントグリーン色。爽やか講師って感じよ。
魔法博士の先生の中で一番の若手。きっと、面倒ごとを押し付けられたのね。
「あぁ。その時は言いなさい」
「すまないね、二人共」
ガムン公爵がなぜか講習を見学にいらっしゃっていた。昨日の事をもうお忘れですかね?
まあそれもお仕事なのかもしれませんが、先生を貶めた犯人だと言われたのは忘れてはおりませんからね。
「ごほん。あぁ……昨日はすまなかったね。殿下達から詳しく聞けば、君達が言っていた事が正しい事がわかった。昨日の事は、これで許してくれないか」
「「………」」
ガムン公爵は、これが罪滅ぼしのつもりらしい。
なるほど。殿下達を連れ立って行ったから、私達が殿下達にお近づきになりたいと思っていると勘違いなさっと。
レオンス様!! 誤解を解いて下さい!
「この様な機会を与えて下さり、ありがとうございます」
出た。令息スマイル。
「では、頑張ってくれたまえ」
そう言って、上機嫌でガムン公爵は、この場を去っていく。
はぁ。
私は、大きなため息をついた。
どうして、王子達のお守をしなくちゃいけないのよ。
「ため息をつきたいのはこっちだ」
「あら、殿下達を巻き込まなければ、この話は来なかったかもしれないのよ」
「は? 俺のせいだと言うのか!」
「私のせいでもないわよ」
「はいはい。何かあったらちゃんと俺に言えよ」
何かって何よ。
授業は、私達の教室で行う事になっている。何も起こり様がないと思うけどね。
トリカリト先生も一緒に授業を行う。イルデフォンソ殿下も一緒に参加するからだ。
イルデフォンソ殿下は、土属性持ち。でも私達では教えられないから。
いや教えられるけど、面倒だからやりたくもない。
はあ。あの王子と一緒だと思うと嫌になる。
イルデフォンソ殿下に何か言われて、レオンス様が切れなければいいけど。心配だなぁ。
――◆――◇――◆――
お膳立てはしてやった。これでいいだろう。
タカビーダ侯爵家には、レオンスの他に双子のアマートがいるのに、彼が後継ぎ候補らしい。
なのに魔法学園に行かせていた。そしてアマートはなぜか初等科に通っている。
どうも二人の扱いに差があるようだ。
それと、ファビア・ココドーネ。彼女はどうやらあのリサ・ココドーネに目を掛けられている様子。
彼女の養子になりレオンスと婚約した。どうやって取り入ったのやら。
レオンスとファビアは、魔法がずば抜けているのは間違いないな。
昨日レオンスが、自分の方が出来るとファビアを庇っていたが、彼女がすべての属性に適性があるのは確かだ。
歓迎会で見せた魔法は、理論上出来るらしいが、普通は魔法陣を使い行う。本来その予定だったらしいからな。
魔法陣が書き換えられている事に気づき、魔法陣なしで行った。同じ水魔法だとしても二つ同時の魔法発動は、一朝一夕には出来ないらしい。
ならば、彼女は元からそれが出来るだけの実力を持っている事になる。
しかも、魔法陣も見破った。そこら辺の魔法博士とは違うと言う事だ。
もしそうならば、欲しいな。何かいい方法はないものか。
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