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第83話
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「ゲームを知らないのに、まるで知っていたかのようにわかっちゃうのね。驚いたわ。あ、もしかして、あのハーモニカも?」
「ハーモニカ?」
フロール嬢の言葉に私は首を傾げた。突然話が飛んだんだけど。
「あぁ、あれ。学園舞踏会はそれこそゲームのイベントに適しているだろう。突然楽団にしようとなって、イルデフォンソ殿下があれだったし。たぶん彼のイベントなんだろうなと思ったわけ。マルシアール殿下はフルートだったよな。だったらベビット殿下は? と調べたらハーモニカときたもんだ。だから俺が代わりにハーモニカを披露してやったってわけさ」
「やっぱり、私への当てつけだったのね」
「まあな。苦労したのは、ハーモニカの手配だったけどな」
そっか。見た事ないし、外国から輸入したって事よね。やる事が凄いわね。流石侯爵令息。
「あの時は、ファビア嬢がゲームの内容を知っていて、あなたに教えたと思っていたわ。推理して仕返しだなんてあり得ない。お手上げよ」
「まあ、俺にかかれば、こんなもんさ」
レオンス様はドヤ顔。
全く。負けず嫌いなんだから。
こうして一件落着となった。
◇
次の日に、馬車の事故やガムン公爵の噂が広まっていた。
まあノーモノミヤ公爵が宰相代理をしているのだからすぐに知れるわね。
数日後には、色んな憶測が飛び交っていた。
驚いたのは、ベビット殿下暗殺疑惑!
暗殺されそうになったベビット殿下が、密かに帰国した。その後の調べで、ガムン公爵が犯人だったとわかったのではないかと言うのよ。ビックリよ。
そのほかに、横領疑惑、病気など。色々噂されている。
私達のクラスでは、一切触れられていないけどね。
そのうち、馬車の事故はガムン公爵の馬車だったとなり、生死を彷徨っている。などと噂が流れていた。
あの日、ルイス様が連行されていったけど、次の日からちゃんと学園に通っている事からあまり噂にならなかった。
謹慎にすると、ガムン公爵との関連性を疑われるだろうという事らしいけど。
ナタリオ様は、レオンス様に言われた通り私達に普通に接していた。
フロール嬢は、陛下に許可を得て魔法学園を目指す事に。
そして驚く事に彼女は、アマート様を魔法学園に誘っていたのよ。
アマート様も両親に許可を得て、勉強を始めてみたい。
まさか、誘われて魔法学園を目指すとは思わなかったわ。だって彼は、無属性なのよ。普通、声を掛けられたからって目指さないわよ。
レオンス様は、驚いていた。
でも安堵もしていた。自分が魔法学園に行った事により、彼の人生を変えてしまったからなと。
そして、目まぐるしい一年はあっという間にすぎ、私達は二年生になった。
生徒会長となったレオンス様は、忙しくて嘆いている。
ごめん、私は手を抜いた。だって、一位になったら生徒会長でしょう? その役目は、イルデフォンソ殿下に譲ります。
ルイス様の姉のクリステル嬢は、ご結婚して嫁いだそうで、ルイス様が家名を継ぐ事に落ち着いた様子。よかったわ。
ガムン公爵は隠居し、宰相はそのままノーモノミヤ公爵が行う事になった。
義妹のマリーは、男爵令息との婚約が決まったとか。
季節は巡り、一足早くレオンス様は貴族学園を卒業。
次の年に無事に私も卒業した。まあ絶対に卒業できるのだけどね。
そして、フロール嬢とアマート様が一緒に魔法学園に合格し、貴族学園卒業に入学した生徒として、また婚約者だという事も注目の的になった。
後で聞いた話だけど、フロール嬢はアマート様を口説き落としていたのよ。
彼の秘密を話していた。その上で、一緒に魔法学園に行こうと誘い、どちらかが合格したら婚約しましょうと持ち掛けたらしい。
もちろん卒業しないと意味はないけどね。
どうやらアマート様は、フロール嬢に初めてあった時に一目ぼれしていたらしく、一緒に魔法学園に行きたいと猛勉強。
自分が彼女を幸せにする! とレオンス様に話したらしい。
二人が魔法学園に通う中、私達は結婚した。
めでたく私は、公爵夫人となったのだ。
けど、ケーキを食べまくりとはいかなかった。
のほほんとは過ごせず、研究する暇もない。お茶会だなんだと、色んなお付き合いが……。
おかしい。こんなはずではなかったぁ!
そして、男の子を出産。
お義母様達は、大喜び。跡取りだものね。
よかったわ。一人目が男の子で。
フロール嬢とアマート様も揃って魔法学園を卒業し結婚。
ナタリオ様も無事、家名を継いだと手紙を貰ったレオンス様は、いつ貸しを返してもらおうかなっと嬉しそうにしていた。
◇
「綺麗な夜空だな」
「そうね。でもこんな所にいたのが見つかったら騒ぎにならない?」
「新月だから大丈夫だろう」
ケロッとして言うレオンス様。
私達は、長年の夢? 自身が浮かぶを習得した。
つまり今私達がいる場所は、夜空。
誰かが見上げれば、何かいる! と思われるかもしれない。
「ファビア」
「うん? 何?」
「結婚してくれて、ありがとうな」
「へ?」
「幸せだぁ」
「もう。唐突なんだから。私もだよ」
「あなた達! そんなところで危ないから降りて来なさい! それとケーキよ!」
「はい! お義母様」
「おい! 俺よりケーキかよ」
私は、こくんと頷くと地上へと降り立つ。
「そりゃないだろう」
文句を言いつつレオンス様も降りて来た。
本当は、ケーキよりもレオンス様が大好きよ。
完
「ハーモニカ?」
フロール嬢の言葉に私は首を傾げた。突然話が飛んだんだけど。
「あぁ、あれ。学園舞踏会はそれこそゲームのイベントに適しているだろう。突然楽団にしようとなって、イルデフォンソ殿下があれだったし。たぶん彼のイベントなんだろうなと思ったわけ。マルシアール殿下はフルートだったよな。だったらベビット殿下は? と調べたらハーモニカときたもんだ。だから俺が代わりにハーモニカを披露してやったってわけさ」
「やっぱり、私への当てつけだったのね」
「まあな。苦労したのは、ハーモニカの手配だったけどな」
そっか。見た事ないし、外国から輸入したって事よね。やる事が凄いわね。流石侯爵令息。
「あの時は、ファビア嬢がゲームの内容を知っていて、あなたに教えたと思っていたわ。推理して仕返しだなんてあり得ない。お手上げよ」
「まあ、俺にかかれば、こんなもんさ」
レオンス様はドヤ顔。
全く。負けず嫌いなんだから。
こうして一件落着となった。
◇
次の日に、馬車の事故やガムン公爵の噂が広まっていた。
まあノーモノミヤ公爵が宰相代理をしているのだからすぐに知れるわね。
数日後には、色んな憶測が飛び交っていた。
驚いたのは、ベビット殿下暗殺疑惑!
暗殺されそうになったベビット殿下が、密かに帰国した。その後の調べで、ガムン公爵が犯人だったとわかったのではないかと言うのよ。ビックリよ。
そのほかに、横領疑惑、病気など。色々噂されている。
私達のクラスでは、一切触れられていないけどね。
そのうち、馬車の事故はガムン公爵の馬車だったとなり、生死を彷徨っている。などと噂が流れていた。
あの日、ルイス様が連行されていったけど、次の日からちゃんと学園に通っている事からあまり噂にならなかった。
謹慎にすると、ガムン公爵との関連性を疑われるだろうという事らしいけど。
ナタリオ様は、レオンス様に言われた通り私達に普通に接していた。
フロール嬢は、陛下に許可を得て魔法学園を目指す事に。
そして驚く事に彼女は、アマート様を魔法学園に誘っていたのよ。
アマート様も両親に許可を得て、勉強を始めてみたい。
まさか、誘われて魔法学園を目指すとは思わなかったわ。だって彼は、無属性なのよ。普通、声を掛けられたからって目指さないわよ。
レオンス様は、驚いていた。
でも安堵もしていた。自分が魔法学園に行った事により、彼の人生を変えてしまったからなと。
そして、目まぐるしい一年はあっという間にすぎ、私達は二年生になった。
生徒会長となったレオンス様は、忙しくて嘆いている。
ごめん、私は手を抜いた。だって、一位になったら生徒会長でしょう? その役目は、イルデフォンソ殿下に譲ります。
ルイス様の姉のクリステル嬢は、ご結婚して嫁いだそうで、ルイス様が家名を継ぐ事に落ち着いた様子。よかったわ。
ガムン公爵は隠居し、宰相はそのままノーモノミヤ公爵が行う事になった。
義妹のマリーは、男爵令息との婚約が決まったとか。
季節は巡り、一足早くレオンス様は貴族学園を卒業。
次の年に無事に私も卒業した。まあ絶対に卒業できるのだけどね。
そして、フロール嬢とアマート様が一緒に魔法学園に合格し、貴族学園卒業に入学した生徒として、また婚約者だという事も注目の的になった。
後で聞いた話だけど、フロール嬢はアマート様を口説き落としていたのよ。
彼の秘密を話していた。その上で、一緒に魔法学園に行こうと誘い、どちらかが合格したら婚約しましょうと持ち掛けたらしい。
もちろん卒業しないと意味はないけどね。
どうやらアマート様は、フロール嬢に初めてあった時に一目ぼれしていたらしく、一緒に魔法学園に行きたいと猛勉強。
自分が彼女を幸せにする! とレオンス様に話したらしい。
二人が魔法学園に通う中、私達は結婚した。
めでたく私は、公爵夫人となったのだ。
けど、ケーキを食べまくりとはいかなかった。
のほほんとは過ごせず、研究する暇もない。お茶会だなんだと、色んなお付き合いが……。
おかしい。こんなはずではなかったぁ!
そして、男の子を出産。
お義母様達は、大喜び。跡取りだものね。
よかったわ。一人目が男の子で。
フロール嬢とアマート様も揃って魔法学園を卒業し結婚。
ナタリオ様も無事、家名を継いだと手紙を貰ったレオンス様は、いつ貸しを返してもらおうかなっと嬉しそうにしていた。
◇
「綺麗な夜空だな」
「そうね。でもこんな所にいたのが見つかったら騒ぎにならない?」
「新月だから大丈夫だろう」
ケロッとして言うレオンス様。
私達は、長年の夢? 自身が浮かぶを習得した。
つまり今私達がいる場所は、夜空。
誰かが見上げれば、何かいる! と思われるかもしれない。
「ファビア」
「うん? 何?」
「結婚してくれて、ありがとうな」
「へ?」
「幸せだぁ」
「もう。唐突なんだから。私もだよ」
「あなた達! そんなところで危ないから降りて来なさい! それとケーキよ!」
「はい! お義母様」
「おい! 俺よりケーキかよ」
私は、こくんと頷くと地上へと降り立つ。
「そりゃないだろう」
文句を言いつつレオンス様も降りて来た。
本当は、ケーキよりもレオンス様が大好きよ。
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