見た目は最弱、能力は最強!

すみ 小桜(sumitan)

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第85話》初心者ギルドだけど凄いギルドです

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 空想ペットを手に入れる為には、情報を仕入れないといけないらしい。方法はギルドコインを消費して、手に入れる。情報1つにつき、1ギルドコイン。

 で、ドラゴンの取得条件がわかった。
 まずドラゴン討伐に参加した事がないメンバーを入れて、ドラゴンの谷間に向かう。
 俺達は、まだ一度も参加していないので、全員クリアだ。強いギルドだと逆にそういうプレイヤーを探さないと行けないって事だ。一度でもギルドに入った事があるプレイヤーならドラゴン討伐に、参加しているだろう。

 まあ後は、たまごを手に入れて孵化させればいいらしい。生まれて来るドラゴンにもランクがあるらしく、勿論Sランクが最強だ。
 まあガチャみたいなものだよな。
 そして、同じ種類のペットは、ギルドに一体だけらしいので、ハズレドラゴンでも文句を言わないという約束で行く事になった。


 ドラコンの谷間は、ダンジョンだった!
 どうやら討伐した事がないメンバーが居れば、イベントが発生するようなので普通にクエストを受けて出発だ。

○―――――――――――――――――――○
 ダンジョン名:ドラゴンの谷間
 モンスター:穴トカゲ
 クエスト:ボス討伐
 ボス:眠りのドラゴン
 制限:90分
 リタイア条件:タイムオーバー
 経験値:ストック型
 ダンジョンポイント:500
○―――――――――――――――――――○


 「うわぁ。穴だらけだね」

 セーフティエリア以外は、地面の至る所に穴が空いている。

 ――魔力が15%上昇しました。

 これが、モアレさんの恩恵か。最高値の数値の15%上昇は凄い。

 「そうだね。マップ」

 マップでは、ずっと真っ直ぐの表示だけど、見た目は上り坂だ。

 「ナビによると穴から敵が出て来るらしいわ」

 リラさんが説明すると、モアレさんが驚いている。

 「ナビって、そんな事を教えてくれるの?」

 「教えられない事以外は、聞けば何でも教えてくれる。でも聞かないと教えてくれないから何を聞くかは重要よ」

 俺も聞いておこう。

 「ねえ、今回のサイコロの目の数は、敵の数?」

 いつもサイコロの目で大変な目に遭ってるから聞いておかないとね。

 『いえ、岩の数です』

 「うん? え? 岩? それ何に使うの?」

 『穴に蓋をします』

 「蓋って。敵の出現の仕方は?」

 サイコロの目じゃないとすればなんだろうか。

 『今回の敵は、戦闘範囲の穴から出て来ます。塞がないと五分に1体出て来るので、蓋をしながら進む事をお薦めします』

 「何それ……」

 「本当に何それね!」

 リラさんも聞いたな。

 「ねね。何が何それなの?」

 早く聞きたいとママルさんが訪ねて来た。

 「穴から敵が出現するらしい。サイコロの目は、その穴に蓋をする岩の出現個数。蓋をしないと、5分1体、穴から敵が出て来るらしいよ」

 「何それ、蓋しないと無限に敵が湧くって事?」

 ミチさんの問いに、俺は頷く。

 「凄いわ。始める前にこんな情報を手に入れれるのね、ナビって!」

 「それだけじゃなく、戦闘の手助けというか、助言もしてくれるわよ」

 「……私も使ってみようかな」

 便利だと思ったみたいだね。

 「いいなぁ。私もほしい!」

 残念ながら途中で手に入るスキルじゃないもんね。

 「オールシールド、オールマジックシールド」

 よし、準備OK。

 「え? 連続演唱? って、杖は?」

 「あ、そっか。俺、杖無しで唱えられるんだ」

 「素手で……なんか、凄いギルドねここ」

 あんぐりとしてモアレさんが言った。
 まあ初心者ギルドだと思ったらって感じだよね。

 「凄いでしょう」

 いつも通りママルさんがどや顔で言った。たぶん彼女が一番、初心者らしいと思う。
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