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取引した結果
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どうして僕がこんな事になっているかというと、ちょっと前にこの悪魔と取引したからなんだ――。
――ダイキくん。
うん? 僕を呼ぶのは誰?
ふと目を開けた。いや意識が覚醒したら目の前に僕好みの可愛い人が!
当然、僕は硬直する。
――覚えてる? あなたが最後に願った事を
最後……あ!
僕は、辺りを見渡した。
何もない真っ暗闇。そこに薄っすらと見える女性。
もしかしてあなたは、神様? いや女神様!?
――残念ながら違うわ。そうねぇ……あなた達の世界で言えば真逆かな? クスクス
真逆? 悪魔とか?
――そうそう!
嬉しそうに目の前の女性、いや悪魔は微笑んだ。
――最後に願った願いを叶えてあげましょうか?
最後に願った事?
そうだ、僕は自ら命を絶った。彼らを呪って……。
――そうそう。いじめていた彼らを絶対に許さない。呪ってやるって。私ならそれをできるわ。やり返してあげる。苦しめて苦しめて、最後には……。
殺すの?
――うふふふ。そうよ。私が彼らの魂を食べてあげる。そうすれば、その魂は消滅するの。どう? あなたが願えばできるのよ。
……魂って、悪魔だからほしいって事? というか、お願いした僕の魂も食べるの?
――うふふ。わかるでしょう? あなたは神に拾ってもらえなかったの。いいじゃない。転生したいわけじゃないでしょう? 彼らに復讐をしたいのよね? 見て、あなたが死んで悲しんでいるわ。
お母さん! お父さん!
泣き崩れている二人が見えた。悪魔が見せてくれたんだ。
僕はなんて馬鹿な事をしたんだろう。二人が喜んでくれた学校を辞めたくなくてがまんして、結局……二人を悲しませてしまった。
ありがとう。見せてくれて。
――うふふ。では、願って。それで私は力を得られる。もちろん代償はあなたの魂。
……二度も間違いをしないよ。彼らの命を奪っても、復讐をしても、両親は喜ばない!
――え!?
普通の魂は、どうなるの?
――うふふ。普通は、同じ世界で転生を繰り返す。もちろん、人間とはかぎらないけどね。だけど私の場所へ来た者は、同じ世界へは転生できないわ。ね、だったら、ほら……
それって違う世界になら転生可能って事?
――は? 何、あなた、憎みながら死んだのにまだ生きていたいっていうの?
神様に拾われた人は、異世界に転生しているって言うような含み方で言っていたよね? 神様や女神さまができてもさすがに悪魔にはできないか。奪う専門だもんね。
――何を言う。取引をすればなんでも可能よ。あなたを勇者にだってできるわ。神は、転生者を実際は勇者などにしないわ。世界のバランスを保つために魂を移動させるだけ。
ふーん。結局、向こうで殺すつもりなんでしょう?
――それができれば、ここでやっているわよ。
………。
だったら取引しようよ。
そうだなぁ。僕が異世界でダイスを100億回振り終わったら魂をあげるよ。だけどその前に死んだら僕の魂はあげないよ! どう? この取引。
――面白い事を言うのね。いいわ。ゲームの始まりよ。うふふ。必ずその魂いただくわ。
その言葉を最後に、僕は気づけば見知らぬ場所にいた。
――ダイキくん。
うん? 僕を呼ぶのは誰?
ふと目を開けた。いや意識が覚醒したら目の前に僕好みの可愛い人が!
当然、僕は硬直する。
――覚えてる? あなたが最後に願った事を
最後……あ!
僕は、辺りを見渡した。
何もない真っ暗闇。そこに薄っすらと見える女性。
もしかしてあなたは、神様? いや女神様!?
――残念ながら違うわ。そうねぇ……あなた達の世界で言えば真逆かな? クスクス
真逆? 悪魔とか?
――そうそう!
嬉しそうに目の前の女性、いや悪魔は微笑んだ。
――最後に願った願いを叶えてあげましょうか?
最後に願った事?
そうだ、僕は自ら命を絶った。彼らを呪って……。
――そうそう。いじめていた彼らを絶対に許さない。呪ってやるって。私ならそれをできるわ。やり返してあげる。苦しめて苦しめて、最後には……。
殺すの?
――うふふふ。そうよ。私が彼らの魂を食べてあげる。そうすれば、その魂は消滅するの。どう? あなたが願えばできるのよ。
……魂って、悪魔だからほしいって事? というか、お願いした僕の魂も食べるの?
――うふふ。わかるでしょう? あなたは神に拾ってもらえなかったの。いいじゃない。転生したいわけじゃないでしょう? 彼らに復讐をしたいのよね? 見て、あなたが死んで悲しんでいるわ。
お母さん! お父さん!
泣き崩れている二人が見えた。悪魔が見せてくれたんだ。
僕はなんて馬鹿な事をしたんだろう。二人が喜んでくれた学校を辞めたくなくてがまんして、結局……二人を悲しませてしまった。
ありがとう。見せてくれて。
――うふふ。では、願って。それで私は力を得られる。もちろん代償はあなたの魂。
……二度も間違いをしないよ。彼らの命を奪っても、復讐をしても、両親は喜ばない!
――え!?
普通の魂は、どうなるの?
――うふふ。普通は、同じ世界で転生を繰り返す。もちろん、人間とはかぎらないけどね。だけど私の場所へ来た者は、同じ世界へは転生できないわ。ね、だったら、ほら……
それって違う世界になら転生可能って事?
――は? 何、あなた、憎みながら死んだのにまだ生きていたいっていうの?
神様に拾われた人は、異世界に転生しているって言うような含み方で言っていたよね? 神様や女神さまができてもさすがに悪魔にはできないか。奪う専門だもんね。
――何を言う。取引をすればなんでも可能よ。あなたを勇者にだってできるわ。神は、転生者を実際は勇者などにしないわ。世界のバランスを保つために魂を移動させるだけ。
ふーん。結局、向こうで殺すつもりなんでしょう?
――それができれば、ここでやっているわよ。
………。
だったら取引しようよ。
そうだなぁ。僕が異世界でダイスを100億回振り終わったら魂をあげるよ。だけどその前に死んだら僕の魂はあげないよ! どう? この取引。
――面白い事を言うのね。いいわ。ゲームの始まりよ。うふふ。必ずその魂いただくわ。
その言葉を最後に、僕は気づけば見知らぬ場所にいた。
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