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一回のヒールじゃ駄目だなんて。相手が強いのか。それとも僕が弱いのか。攻撃してみればわかる!
「エアーカッター!」
痛みに耐えながら僕は、左手を突き出した。
シュという音と共に魔法、いやスキルは繰り出され、向かってジャンプしてきていたウサギのおなかを引き裂く。そしてウサギは、そのまま地面へと落下した。
死んだのか? ってこいつモンスターなの? それともこの世界のウサギは、狂暴なの? って、いたたた。
「ヒ、ヒール」
スーッと痛みが引いた。
「ふう。これは参った。死ねないから攻撃を受けたら痛みが増すって事だもんね。攻撃を受ける前に攻撃しないとダメだな。って今、何回使った?」
ヒール、エアーカッター、ヒール。
指を折りながら数える。3回だ。なので残り3回。
嫌だけど確認。血だらけのウサギの耳を掴み持ち上げる。ダイスがないか確認するが見当たらない。
「ないな。ただのウサギ? それとも回収って言わないと……あ、しまった」
右手でウサギを持ち上げていたからか、左手にダイスが現れた。これで確定だ。ダイスは、回収スキルを使わないと手に入れられない。それとこれはウサギではなく、ウサギみたいなモンスターだ。
さて、このモンスターはどうしようかな。このまま袋に入れる? 血がつきそうだから嫌だな。うーん。食べられるのかなこれ。
き、気になる。知れる方法を持っているから知りたくなる。
よし一回調べよう。食べられるならこれから食料として狩ればいい。どっちにしてもダイスは振らないと生きていけないようだし。
「鑑定」
鑑定結果:爪カギウサギ/状態:死亡
モンスターとしては弱く、食する事も可能。必ず火を通す事。
やっぱり食べられる。って待てよ。死なないなら食べなくていいのか? もしかしてスタミナが増えたりして……。ないか。どちらにしてもファイヤー使わないといけないしな。
うーん。ダイス振っておこう。あぁ悪魔の策略にはまってるよ僕。
ダイスは、黒い宝箱になった。
黒かぁ。そうえいば、宝箱にランクづけしたって言っていたっけ。
「え……」
開けた宝箱の中にはなんと、真っ黒なダイスが一個入っていた。何これ? もう一回振らせるきなのかよ。
そう思いつつも、またさいころを振った。どうせ100億回だ。
うん? あれ? 宝箱が出現しない? 今までは出目を確認する前に宝箱になっていたけど、今3って確認できた。もう一度きょろきょろと辺りを見渡すも宝箱はない。何それ出目によってはずれとかあるの?
「ステータス」
スタミナは4。という事は、はずれじゃなくて出目によってスタミナが決まるのか。黒いダイスはスタミナ用って事か。
うーん。一日1000回ダイスを振ったって、2万年以上かかるよな。だったらもう回数は気にしないで、スタミナ切れに気を付けようかな。
いやまてよ。今動けるよな? という事は、死なないからご飯もいらないし、もしかして寝なくてもいい?
「………」
僕、何を楽しみに生きればいいわけ?
「エアーカッター!」
痛みに耐えながら僕は、左手を突き出した。
シュという音と共に魔法、いやスキルは繰り出され、向かってジャンプしてきていたウサギのおなかを引き裂く。そしてウサギは、そのまま地面へと落下した。
死んだのか? ってこいつモンスターなの? それともこの世界のウサギは、狂暴なの? って、いたたた。
「ヒ、ヒール」
スーッと痛みが引いた。
「ふう。これは参った。死ねないから攻撃を受けたら痛みが増すって事だもんね。攻撃を受ける前に攻撃しないとダメだな。って今、何回使った?」
ヒール、エアーカッター、ヒール。
指を折りながら数える。3回だ。なので残り3回。
嫌だけど確認。血だらけのウサギの耳を掴み持ち上げる。ダイスがないか確認するが見当たらない。
「ないな。ただのウサギ? それとも回収って言わないと……あ、しまった」
右手でウサギを持ち上げていたからか、左手にダイスが現れた。これで確定だ。ダイスは、回収スキルを使わないと手に入れられない。それとこれはウサギではなく、ウサギみたいなモンスターだ。
さて、このモンスターはどうしようかな。このまま袋に入れる? 血がつきそうだから嫌だな。うーん。食べられるのかなこれ。
き、気になる。知れる方法を持っているから知りたくなる。
よし一回調べよう。食べられるならこれから食料として狩ればいい。どっちにしてもダイスは振らないと生きていけないようだし。
「鑑定」
鑑定結果:爪カギウサギ/状態:死亡
モンスターとしては弱く、食する事も可能。必ず火を通す事。
やっぱり食べられる。って待てよ。死なないなら食べなくていいのか? もしかしてスタミナが増えたりして……。ないか。どちらにしてもファイヤー使わないといけないしな。
うーん。ダイス振っておこう。あぁ悪魔の策略にはまってるよ僕。
ダイスは、黒い宝箱になった。
黒かぁ。そうえいば、宝箱にランクづけしたって言っていたっけ。
「え……」
開けた宝箱の中にはなんと、真っ黒なダイスが一個入っていた。何これ? もう一回振らせるきなのかよ。
そう思いつつも、またさいころを振った。どうせ100億回だ。
うん? あれ? 宝箱が出現しない? 今までは出目を確認する前に宝箱になっていたけど、今3って確認できた。もう一度きょろきょろと辺りを見渡すも宝箱はない。何それ出目によってはずれとかあるの?
「ステータス」
スタミナは4。という事は、はずれじゃなくて出目によってスタミナが決まるのか。黒いダイスはスタミナ用って事か。
うーん。一日1000回ダイスを振ったって、2万年以上かかるよな。だったらもう回数は気にしないで、スタミナ切れに気を付けようかな。
いやまてよ。今動けるよな? という事は、死なないからご飯もいらないし、もしかして寝なくてもいい?
「………」
僕、何を楽しみに生きればいいわけ?
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