魔法は『AI』僕の言葉は『プロンプト』

すみ 小桜(sumitan)

文字の大きさ
13 / 39

第12話

 ワープは10か所あって、入口と出口が分かれている。
 なので、10秒刻みでワープしていたので、そんなに待たずに鉱山入り口前に移動出来た。

 すご! ここも人だらけだ。
 それに、建物もいっぱいある。

 ――ほとんどが宿泊施設ですね。

 あ、本当だ。
 看板が立ってる。

 『一人スペース。雑魚寝。鉱石預かりなし。一刻3,000デュアル』

 へえ。一刻3,000デュアルで休めるんだ。
 ワープすると往復2,000デュアルかかるから、ここで少し休むのもありかな。

 ――この世界の一刻は文字通り一刻です。

 え? どういう意味?

 ――例えば、クレプスクラ刻のセクンからセロティス刻のプリムまで使用すれば、二刻分となります。

 刻をまたぐと二刻分かかるのはわかったけど、そのセクンとかプリムって何?

 ――一刻をさらに三分割で表したものです。プリムが前半、セクンが中間、テルテが後半となります。今はほとんど使われておりませんが、存在している時刻の表し方です。

 一時間刻みを表す言葉もあったんだ。
 確かに見た事がないし聞いた事もなかったから、使われていないよね。

 こういう施設を使うのに、AIに聞かなくてもパッと見てわかるモノが、やっぱりあると便利だよね。

 ――作る事は可能です。

 え! 作れるの? だったらそれ作って売った方が儲かりそう。

 ――それをするのには、申請が必要です。とその前に、無理です。

 冗談だったんだけど。申請しなくちゃいけないのわかっていたし。
 ところで、無理って申請ができそうもないって事?

 ――いえ、ニコティオン専用になります。

 そうなんだ。それでもあると便利だから作りたいな。

 ――では、中に入り人気のないところで行ってみましょう。

 うん。
 鉱山の入り口には、門番みたいな人はいない。

 あ、そう言えばワープの設置はしないの?

 ――今回は一階なので必要ないでしょう。

 うん。まあそうかもね。

 うわー。なにこれ。イメージと全然違う!

 坑内ってトンネルみたいになっていると思ったのに、凄い広い空間が広がっていた。
 トロッコの線路があってみたいなイメージだったのに。

 壁が遠いんだけど……。

 ――皆、好き勝手に掘っているので、こうなったのでしょう。

 これって天井が落ちてくるとかないの?

 ――魔法で天井を支えているはずです。

 なんと! それなら安心だ。
 あ、近くに地下に降りる階段がある。
 ねえ、降りて採掘してもバレなくない?

 ――いえ。通行証に色々記録されていると思われます。例えばワープをした回数など。

 そう言えば、お金払ってないや。
 もしかして、あの宿泊施設も後払い?

 ――単価表の裏にそのように明記されています。それらを差し引いて給金が支払われると。タグの事も明記されています。

 え! これ裏もあったの?

 裏返してみて見れば、これ規約だ。
 普通こっちがメインじゃないの?

 それにしても僕は気付かなかったのに、一瞬目に入っていたって事だよね。
 本当にAIって凄いや。

 今日は、左側に行ってみる事にした僕は、てくてくと歩く。
 カンカンと鉱石を掘る音があちこちから聞こえ、結構うるさい。

 ねえ、今更だけど魔物っているの?

 ――あれは脅し文句でしょう。坑内には魔物はいません。

 え! 魔物って存在していたの?
 見た事も聞いた事もないからいないのかと。
 まあ、魔法がある世界だから、いてもおかしくはないけどさ。

 ――この世界の魔物は、知恵ある生物を人間が魔物と呼んでいます。ニコティオンが想像している魔物とは違うと思われます。

 そうなの? ゴブリンとかではないんだ。

 ――いえ。ゴブリンもいます。ですが、ニコティオンの前世とは少し違います。

 いるんだ! って、前世のファンタジーの話にしか出て来ないからね。
 で、どう違うの?

 ――彼らも人間同様に国を作っています。

 へえ。他になにがいるの?

 ――ニコティオンの前世で言うと、エルフにドワーフ、ドラゴンなど聞いた事があるモノ達が存在しています。

 そうなんだ! 人間が魔物って言っているだけで、危ないモノ達じゃないよね?

 ――基本、襲わなければ襲ってこないでしょう。ただし、この国から出るのには、許可が必要です。

 あ、そうなんだ。
 いつかはいってみたいな。
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々

於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。 今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが…… (タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります

竹桜
ファンタジー
 武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。  転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。