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28 秘書の戸惑い
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昨夜の晩餐会の後片付けを済ませたトゥーシェは、晩餐会の後に行われた定例会について考えていた。
晩餐会へ来なかった4人は定例会にも来ることはなく、とても静かに終わった定例会。
仕切る立場にいながら何も出来ない自分が悔しかった。
かろうじての救いは終わるまでフォルトの人格が主面相ではなかったことと、守護勢力と聖女の関係が上手くいっているらしいことだけだ。
「ロゼ様はとてもお優しい方ですよ。」
そう言ったニーネの表情はとても明るかった。それに、前回のこともあり心配していたレインとルゥエもとても楽しそうに「ロゼ様を信じている」と言い切った。
とても驚いたがこれは喜ばしいことだ。なのに何故、こんなにも心に穴を感じるのか。
きっと私は戸惑っているのだ。自分の想像した未来と真逆の現実に追いつけていない。
そんな自分に嫌気がさす。
どうしてだろう、これまでは上手くできていたはずなのに。
自分を作れない。
「表情筋~仕事してくださ~い」
頬をぷにぷにするも気分が上がることは無く。
「はぁ…」
増えるばかりで減らないため息に気分は下がる一方。
(こんな時ワーゲストならどうするのでしょうか…)
きっと彼はこんなに悩んだりしないのだろう。面倒なことは放っておけばいい、悶々と考えるだけ無駄だと言うはずだ。
そう考えると心做しか気分が上昇する。
(私も、意外と単純なのかもしれませんね。)
晩餐会へ来なかった4人は定例会にも来ることはなく、とても静かに終わった定例会。
仕切る立場にいながら何も出来ない自分が悔しかった。
かろうじての救いは終わるまでフォルトの人格が主面相ではなかったことと、守護勢力と聖女の関係が上手くいっているらしいことだけだ。
「ロゼ様はとてもお優しい方ですよ。」
そう言ったニーネの表情はとても明るかった。それに、前回のこともあり心配していたレインとルゥエもとても楽しそうに「ロゼ様を信じている」と言い切った。
とても驚いたがこれは喜ばしいことだ。なのに何故、こんなにも心に穴を感じるのか。
きっと私は戸惑っているのだ。自分の想像した未来と真逆の現実に追いつけていない。
そんな自分に嫌気がさす。
どうしてだろう、これまでは上手くできていたはずなのに。
自分を作れない。
「表情筋~仕事してくださ~い」
頬をぷにぷにするも気分が上がることは無く。
「はぁ…」
増えるばかりで減らないため息に気分は下がる一方。
(こんな時ワーゲストならどうするのでしょうか…)
きっと彼はこんなに悩んだりしないのだろう。面倒なことは放っておけばいい、悶々と考えるだけ無駄だと言うはずだ。
そう考えると心做しか気分が上昇する。
(私も、意外と単純なのかもしれませんね。)
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