ゲイのキャビンアテンダントはイケメンリーマンがお好き？

Chapter② セフレ以上恋人未満 ～タカシside～

セフレとしての関係（４）

涙を流すシュンに対して俺は言葉を投げかける。
「シュンは悪くないよ？誰も悪くないと思う。それが出会いってものだからさ」
俺がそういうと、シュンは俺の腕をぎゅっと掴んだ。
「今日は添い寝して甘えさせてもらうね」
「いいよ」

そういうと俺はシュンの腕を掴んでソファーから立ち上がらせて、ベッドへと連れて行く。そして、ベッドの横でシュンの頭を撫でる。残念ながら俺の方が身長が低いので、抱き合おうとするとシュンの方が身長が高いのでアンバランスになるが今夜は関係ない。

シュンの身体を俺はぎゅっと抱きしめると、シュンの方も俺を強く抱きしめる。
そして見つめ合いベッドに誘導すると、シュンはついてきて一緒に横になる。

「今日はゆっくり休もう。エロいことは抜きにして」と俺が言うと、シュンは「うん。だけど、キスだけはさせて」と言って俺と手を繋いだままキスをする。

いつもよりも優しいキスだ。そしてゆっくりと柔らかいシュンの唇の感触が俺の唇を通じて頭が認識している、今日はいつもと違うと。

「今日のシュンのキス、すごく優しいよ？」
「そうでしょ？俺だって甘えたい時あるんだよ」

そしてシュンは涙を拭いて、優しい笑顔を俺に向けてきた。

「今日、タカシと一緒にこうやって添い寝できて嬉しい」
シュンが俺の目を見てそういうと、今度は目を閉じて「おやすみ」と耳元で囁いた。

ゆっくり眠ってもらいたい。そう思った俺は、俺からシュンのおでこに軽くキスをしてお互い眠りについた。