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第六章 オフィス・トライメライ 幕張研修所
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一通り手続きが終わると私たちは飛行機を乗り継いでデトロイトへ向かった。そしてデトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港とかいうやたら長い名前の空港に着くとタクシーでホテルに向かった。特に寄り道や観光はない。
そしてホテル着くと叔母さんは「夕飯までには戻るから部屋で大人しくしてなさい」と言って出かけてしまった。着いて早々に放置プレイ。まぁ……。これも慣れっこなのだけれど――。
それから私は香澄ちゃんと一緒にホテル内を探検することにした。幸い子守役を任された蔵田さんは放任主義らしく「ホテルから出なきゃ好きにしてていいよ」と言ってくれた。今思えばかなりいい加減だとは思う。でも当時の私にはその大らかさがありがたかった。流石にずっと部屋に閉じこもる気にはなれないのだ。マンガだって読み終わったし少しは遊び回りたい。
「弥生ちゃん見て! スカイラウンジだって」
ホテルのロビーを探検していると香澄ちゃんが案内板を指さした。どうやらこのホテルの最上階は展望スペースがあるらしい。
「行ってみようか?」
「うん!」
それから私たちはエレベーターに乗ってホテルの最上階へ向かった。そのエレベーターはガラス張りで外の景色が透けて見えた。そして階が上がるたびホテル前のロータリーを走る車が段々小さくなった。逆に遠くに見えるビルたちは近づいてくるように見える。
私がそんな風に景色を眺めているとやがてエレベーターはスカイラウンジに到着した。
「すごーい! 高いねぇ」
エレベーターを降りると香澄ちゃんははしゃぎながらガラス張りの展望エリアに走っていった。どうやら彼女は思いのほかアクティブなようだ。
展望エリアに着くと何組か宿泊客らしき人たちがいた。彼らのほとんどは欧米人で、正直私は場違い感を覚えた。ここに来るまでは叔母さんがいたからあまり感じなかったけれど、やはりここは日本ではないのだ。
そんなアウェイなスカイラウンジに一人だけ私たちと似た顔立ちの女の人を見つけた。見覚えのある顔だ。たしか画面越しに何度も見たことのある気がする……。というところまで考えてそれが誰なのか思い出した。天沢天音さん。子役としては私の大先輩だ。
だから私は彼女のところに駆け寄って「こんにちは。お疲れ様です!」と声を掛けた。彼女は一瞬驚いた顔をすると「あー」と言って表情を緩めた。
そしてホテル着くと叔母さんは「夕飯までには戻るから部屋で大人しくしてなさい」と言って出かけてしまった。着いて早々に放置プレイ。まぁ……。これも慣れっこなのだけれど――。
それから私は香澄ちゃんと一緒にホテル内を探検することにした。幸い子守役を任された蔵田さんは放任主義らしく「ホテルから出なきゃ好きにしてていいよ」と言ってくれた。今思えばかなりいい加減だとは思う。でも当時の私にはその大らかさがありがたかった。流石にずっと部屋に閉じこもる気にはなれないのだ。マンガだって読み終わったし少しは遊び回りたい。
「弥生ちゃん見て! スカイラウンジだって」
ホテルのロビーを探検していると香澄ちゃんが案内板を指さした。どうやらこのホテルの最上階は展望スペースがあるらしい。
「行ってみようか?」
「うん!」
それから私たちはエレベーターに乗ってホテルの最上階へ向かった。そのエレベーターはガラス張りで外の景色が透けて見えた。そして階が上がるたびホテル前のロータリーを走る車が段々小さくなった。逆に遠くに見えるビルたちは近づいてくるように見える。
私がそんな風に景色を眺めているとやがてエレベーターはスカイラウンジに到着した。
「すごーい! 高いねぇ」
エレベーターを降りると香澄ちゃんははしゃぎながらガラス張りの展望エリアに走っていった。どうやら彼女は思いのほかアクティブなようだ。
展望エリアに着くと何組か宿泊客らしき人たちがいた。彼らのほとんどは欧米人で、正直私は場違い感を覚えた。ここに来るまでは叔母さんがいたからあまり感じなかったけれど、やはりここは日本ではないのだ。
そんなアウェイなスカイラウンジに一人だけ私たちと似た顔立ちの女の人を見つけた。見覚えのある顔だ。たしか画面越しに何度も見たことのある気がする……。というところまで考えてそれが誰なのか思い出した。天沢天音さん。子役としては私の大先輩だ。
だから私は彼女のところに駆け寄って「こんにちは。お疲れ様です!」と声を掛けた。彼女は一瞬驚いた顔をすると「あー」と言って表情を緩めた。
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