3 / 39
Ⅲ
しおりを挟む
その音はしばらく続いた。耳栓するなりヘッドフォンで音楽でも聴いて紛らわせてもよかったのだろうが、これをいつか書く小説のネタにでもしてやるかという野心とも邪心とも取れる感情に支配されていた。
『あっあっあっあっ……』
香津の喘ぎ声に合わせて部屋のミシミシ音も激しくなってくる。オマタとオマタのぶつかり合う音も聞こえてきて(これは幻聴かも知れない)天井越しでもセックスの激しさが伺える。
『あああぁん!イイッ!もっとぉ!』
我ながら悪趣味かも知れないが、香津が喘げば喘ぐほど私の頭は冷めていく。男の方も必死なのだろうか、話し声とは違う甲高い声であんあん鳴きまくる年増の女に興奮して呻き声まで聞こえてきた。さぞや楽しそうに腰を振りまくっているのだろうが、心臓発作で救急搬送はやめて頂きたいところだ。
「お若いのぅ……」
私はベッドに寝転んで天井を見つめていた。流石に無いとは思うが天井が抜けたら私は確実に死ぬな。そんな阿呆な事を考えながら阿呆なカップルのまぐわい音を聞いている、そろそろ佳境か?
『出してぇ!出してぇ!』
……マジかよ、と思った瞬間男が最後の一突きでもしたのかドンッ!という音を立てて香津の絶頂を物語る叫び声が聞こえてきた。
終わったか……天井の揺れは嘘のように静まり返り、香津の喘ぎ声も聞こえなくなった。
はてさて、男が発射したザーメンの行方は何処へやら……多分これは生挿れ中出し確定ですな。余計なお世話ではあるが本日既に何度目かのセックスの後、今頃若いペニスでもしゃぶってらっしゃる事だろう。
私にはフェラチオという行為の意味が分からない、男はなぜあんな物を女にしゃぶらせたがるのか……あれはお小便を出す場所だ、いくら定期的に洗っているとは言えあんな物口に入れたくない。ましてやしゃぶってる最中にイカれた日にはもう地獄である、ぶっちゃけ精液など飲みたくない、例えそれがアンチエイジングの特効薬であっても。
取り敢えずセックスのピークは過ぎたようだしそろそろ眠くなってきた。我ながら図太い神経しているものだと自分自身を嘲笑しつつ布団に潜って目を閉じた。
一応連絡はあったので知っていたが、参観日の準備で帰宅しなかったミカが身支度の為一旦家に戻ってきた。基本朝方の私はあの一件にもめげず朝ご飯を作っている。今日は五人分、無駄に若々しい(実際若いようだけど年齢までは知らない)中出し男の分も作らねばならんので量が多い。
そう言えばこのままだとミカとザーメン男鉢合わせそうだな……まぁ今更気にしても仕方が無いが、ミカはパパっと支度を済ませてダイニングにやって来た。
「おはよう、昨夜帰れなくてごめんね」
「大丈夫、仕事ついでに外食してきたから。それよりちゃんと眠れたの?」
いくら体力があると言ってもミカだってもう三十一だ、このところ帰りも遅いし家でゆっくり休めていないので他人事ながら心配になってくる。
「うん、今はここで寝るより全然良い」
流石に玄関の靴で気付いたようだ、どおりでいつも以上に支度が早い訳だわ。
「朝ご飯出来てるよ、大した物じゃないけど」
私はご飯、お味噌汁、卵焼き、鶏肉の照り焼き、茹でブロッコリー、南瓜の煮付け、もやしのナムルもどきをテーブルに並べていく。なぜこんなにおかずがあるかって?今日は土曜日で給食が無いためお弁当を作ったのだ。
「良かったらお昼にでも食べて」
「うわぁー助かるぅ、ありがとね」
ミカは笑顔を見せて拙いお弁当を受け取ってくれた。私達は決まった椅子に座り、しばらく振りに和やかな朝食を楽しんだ。
『あっあっあっあっ……』
香津の喘ぎ声に合わせて部屋のミシミシ音も激しくなってくる。オマタとオマタのぶつかり合う音も聞こえてきて(これは幻聴かも知れない)天井越しでもセックスの激しさが伺える。
『あああぁん!イイッ!もっとぉ!』
我ながら悪趣味かも知れないが、香津が喘げば喘ぐほど私の頭は冷めていく。男の方も必死なのだろうか、話し声とは違う甲高い声であんあん鳴きまくる年増の女に興奮して呻き声まで聞こえてきた。さぞや楽しそうに腰を振りまくっているのだろうが、心臓発作で救急搬送はやめて頂きたいところだ。
「お若いのぅ……」
私はベッドに寝転んで天井を見つめていた。流石に無いとは思うが天井が抜けたら私は確実に死ぬな。そんな阿呆な事を考えながら阿呆なカップルのまぐわい音を聞いている、そろそろ佳境か?
『出してぇ!出してぇ!』
……マジかよ、と思った瞬間男が最後の一突きでもしたのかドンッ!という音を立てて香津の絶頂を物語る叫び声が聞こえてきた。
終わったか……天井の揺れは嘘のように静まり返り、香津の喘ぎ声も聞こえなくなった。
はてさて、男が発射したザーメンの行方は何処へやら……多分これは生挿れ中出し確定ですな。余計なお世話ではあるが本日既に何度目かのセックスの後、今頃若いペニスでもしゃぶってらっしゃる事だろう。
私にはフェラチオという行為の意味が分からない、男はなぜあんな物を女にしゃぶらせたがるのか……あれはお小便を出す場所だ、いくら定期的に洗っているとは言えあんな物口に入れたくない。ましてやしゃぶってる最中にイカれた日にはもう地獄である、ぶっちゃけ精液など飲みたくない、例えそれがアンチエイジングの特効薬であっても。
取り敢えずセックスのピークは過ぎたようだしそろそろ眠くなってきた。我ながら図太い神経しているものだと自分自身を嘲笑しつつ布団に潜って目を閉じた。
一応連絡はあったので知っていたが、参観日の準備で帰宅しなかったミカが身支度の為一旦家に戻ってきた。基本朝方の私はあの一件にもめげず朝ご飯を作っている。今日は五人分、無駄に若々しい(実際若いようだけど年齢までは知らない)中出し男の分も作らねばならんので量が多い。
そう言えばこのままだとミカとザーメン男鉢合わせそうだな……まぁ今更気にしても仕方が無いが、ミカはパパっと支度を済ませてダイニングにやって来た。
「おはよう、昨夜帰れなくてごめんね」
「大丈夫、仕事ついでに外食してきたから。それよりちゃんと眠れたの?」
いくら体力があると言ってもミカだってもう三十一だ、このところ帰りも遅いし家でゆっくり休めていないので他人事ながら心配になってくる。
「うん、今はここで寝るより全然良い」
流石に玄関の靴で気付いたようだ、どおりでいつも以上に支度が早い訳だわ。
「朝ご飯出来てるよ、大した物じゃないけど」
私はご飯、お味噌汁、卵焼き、鶏肉の照り焼き、茹でブロッコリー、南瓜の煮付け、もやしのナムルもどきをテーブルに並べていく。なぜこんなにおかずがあるかって?今日は土曜日で給食が無いためお弁当を作ったのだ。
「良かったらお昼にでも食べて」
「うわぁー助かるぅ、ありがとね」
ミカは笑顔を見せて拙いお弁当を受け取ってくれた。私達は決まった椅子に座り、しばらく振りに和やかな朝食を楽しんだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる