1,160 / 1,871
小学生編
ひと月、離れて(with ポケットこもりん)14
「パパ、パパー きいて、きいて!」
「おぅ! どうした?」
夜ごはんを食べながら、ボクはパパに今日あったうれしいことを話したよ。
「運動会のリレーのせんしゅにね、えらばれたんだよ」
「へぇ、すごいなぁ」
パパがニコニコ笑って、頭をなでてくれたよ。
うれしかったので、思わず、こう言っちゃった。
「えへへ、お兄ちゃんもして~、あっ……そうか」
「……芽生」
「……お兄ちゃんはおおさかだったね。ねぇねぇ、あと何日したらかえってくるの?」
「そうだな、まだ1週間しか経ってないからなぁ」
「まだ、そんだけ?」
それって、まだまだってことだよね。
お兄ちゃんがいたら、もっといろいろ聞いてくれるのに、すぐに話せないのってさみしいなぁ、つまらないなぁ。
「芽生、早く食べろ。パパ、この後ちょっと仕事をしたいんだ」
「あ、うん」
ボクは『つきのおうじさまカレー』をパクッと食べたよ。
うーん、ちょっと甘いなぁ。
次の日の朝、お兄ちゃんにお電話で話したら、すごく喜んでくれたよ。
「芽生くん、すごい! すごいよ! 芽生くんの運動会の頃は戻っているから、一緒にバトンの練習もしようね」
「うん! よかった~」
「あ、そうだ、芽生くん、学校のお便りはパパにちゃんと見せているかな?」
「うん、ちゃんとわたしているよ」
「それなら大丈夫だね。今日も学校楽しんでおいで」
「うん!」
ごきげんで学校にいったのに、先生に怒られちゃった。
「滝沢、駄目じゃないか。今日からリレーの練習だって、昨日のお便りに書いてあっただろう?」
「えっ」
「お家の人に見せなかったのか」
「……見せたけど」
「本当か」
「ほんとうだもん」
パパ、見てくれなかったのかなぁ。
わるいことって、続くんだよね。
「どうしたの? 芽生くん、ランチョンマットをかえてこなかったの? しわくちゃだし……汚れてるよ」
「あっ……」
それも、わすれちゃった。
いつもはお兄ちゃんがきれいにセットしてくれるのに。
ボク、ダメだな。
そうか、もっともっと自分でやらないとだめなんだ。
その晩、おせんたくものを見たら、どれもしわくちゃだった。
「パパ、アイロンかけて」
「あー、あとでやっとくよ。まずは夕食作らないと、いや、風呂が先か。あー洗濯も干しっぱなしだった。やることだらけだな」
「……」
よし、ボクもおてつだいするよ。
アイロンくらいできるもん。
きをつけて、やるもん。
アイロンのコードをさして待っていると、パパがひょいとお部屋をのぞいたよ。
「芽生っ、何してんだ?」
「あ、パパ、ボクもおてつだいしようとおもって」
「え? あ、馬鹿! アイロンには触れるなっていっているだろう! 火傷したらどうするんだよ! どけ!」
パパにつよくおこられて、ビクッとした。
「パパ……なんて、パパなんて……」
ボクはお兄ちゃんの部屋にかけ込んで、お兄ちゃんのベッドにもぐり込んだよ。
「ぐすっ、うううう……うわーん、うわーん、お兄ちゃん、あいたいよぅ……」
目から涙がぼろぼろでたよ。
しばらくすると……パパがボクをおふとんの上から、そっとなでてくれたよ。
やさしい声になっていた。
「芽生……ごめんな。給食袋を替えるの、パパが忘れちゃったな。どれもぐちゃぐちゃだったし、それで手伝おうとしてくれたんだな」
「それだけじゃないもん! パパのわすれんぼう! あっ……」
どうして、ボク、こんなことばかり言っちゃうの?
「うわぁーん、うわぁーん」
「お、おい。そんなに泣くな。はぁ……困ったな」
パパも困ってる。
ボクも困ってる。
どうしていいのか分からない。
さいしょはうまくいっていたのに、ボクもパパも、がんばっていたのに。
どうして?
こんなトゲトゲなことばかり、言っちゃうの。
「芽生、ごめんな。パパ、キツい言い方をした」
「……ううっ……パパなんて……もういやだ」
ちゃんとあやまらないとダメって思うのに、ボク……いじわるだ。
「あ、誰か来たようだ。ちょっと待ってろ」
お兄ちゃん? お兄ちゃんかも。
「まぁまぁ……芽生、どこにいるの?」
あ……おばあちゃんだ! おばあちゃんの声がする。
「おばあちゃーん、おばあちゃーん」
「あらあら芽生はダンゴムシさんみたいよ。出ていらっしゃい。だっこしてあげるから」
「おばあちゃん」
だいすきなおばあちゃんのやさしい声に、ほっとしたよ。
ボクはベッドから飛びだして、おばあちゃんにだっこしてもらった。
「そろそろかなって思ったのよ」
「母さん……俺も今、電話しようかと思っていたんです」
「以心伝心ね。宗吾……」
「すみません……母さん……助けてください」
「ちゃんと言えたわね。どれどれ、おばあちゃんに任せなさい。息子を二人育て上げたんだから」
すごい!
おばあちゃんがその後、ササッとアイロンをかけてくれて、おたよりも整理してくれたよ。
「あら、宗吾、今日、朝練にちゃんと行かせたの?」
「え? 何の話です?」
「ここに書いてあるじゃない」
「ええ! 見落とした……芽生、すまん」
「ううん、ボクもちゃんと言わなかったから」
「アイロンの件も聞いたわ。パパは芽生が怪我したら大変って焦ってしまったのよ。芽生が怪我したらお兄ちゃんも泣いちゃうでしょう」
「あ……うん。そうだった。アイロンはお兄ちゃんからもさわったらダメって言われてた」
****
瑞樹くんが大阪に行ってから、今日で一週間ね。
芽生の頑張りも宗吾の頑張りも、そろそろ限界かもしれないわね。
宗吾のことは、私が産んだ子だから……この歳になっても手に取るように分かるのよね。
やっぱり、ここらで陣中見舞いに行こうかしら?
「憲吾、ちょっと宗吾のところに行ってくるわ」
「送りますよ」
「あら、悪いわね」
「なぁに、そのまま二人をこっちに呼んでもいいかなという心づもりですよ」
「まぁ、あなたがそんなこと言うなんて」
「その方が安心かと……」
憲吾はなんだかんだいって、弟が可愛いのね。
そして甥っ子の芽生を可愛がっているわ。
「瑞樹くんも安心するでしょう」
「そうね」
そして瑞樹くんの存在を大切に想っている。
マンションに到着すると、宗吾が真っ青な顔で出て来た。
芽生は瑞樹くんの布団に潜ったままだし、何があったのか、部屋の惨状から見ても伺い知れたわ。
「芽生はまだ8歳なのよ。何もかもは出来ないわ。二人で少しおばあちゃんのところに来ない?」
「え……母さん」
「憲吾がそうしたらって」
「兄さんが、そんな誘いを……?」
「おばあちゃんち、いっていいの? ほうかごスクールしなくていいの?」
「そうよ。芽生、一緒におばあちゃんと過ごしてくれない? 私にとってもいい機会だわ」
その日から、一週間、芽生と宗吾は我が家で過ごすことになったの。
乱れた心を修正し、穏やかな日々を送った。
「芽生、お兄ちゃんに会えないの寂しい?」
「うん……ここはとっても楽しいし、おじさんもおばさんもあーちゃんもいて楽しいけど、お兄ちゃんがいないから、なんだかここがさみしいんだ」
「優しい子ね。芽生が寂しいって思っているということは、瑞樹くんも同じ気持ちよ。ふたりの心が繋がっているの」
小さな手で心臓を押さえる芽生を、慰めてあげたかった。
同時に、あの控えめで可憐な青年……瑞樹くんのことも。
「おばあちゃん、ボクね、一寸法師になりたかったよ」
「まぁ、小さくなって瑞樹くんについていきたかったのね」
「そうなの! おばあちゃんってすごい」
「おばあちゃん、いいもの作ってあげる」
「なあに?」
「ポケットサイズのお人形」
「それって、小さくなったボク? そうよ」
「その子は、大阪に行ける?」
「え?」
芽生の繊細な優しさは瑞樹くん譲りね。
「じゃあ『ポケットめい』はお手紙に入れて送りましょう」
「ボク、お手紙かくよー」
縫い物は得意よ。
私が久しぶりに裁縫箱を出してチクチク縫っていると、憲吾がやってきて、照れ臭そうにハンカチを差し出した。
「なあに?」
「これ……母さんが刺繍してくれたんですよね」
「まぁ、いつのことかしら?」
青い傘と憲吾のKのイニシャル。
「この傘のようになりたいと、家族を持って思っていますよ」
「……そうなの?」
「守ってやりたい人ばかりです」
「じゃあ……私は憲吾たちを守るもっと大きな傘になるわ」
「お母さん、それじゃお母さんを守るのは誰です?」
「野暮ねぇ、天国のお父さんに決まっているじゃない」
「はは、参ったな。惚気られるとは」
「それより見て、可愛くできたでしょう?」
宗吾と瑞樹くんと芽生のフェルト人形を見せると、憲吾が破顔した。
「これは可愛いですね。特に瑞樹くんのはにかみ顔が溜りません」
「くすっ、あなたも作ってあげましょうか」
「それなら、刺繍のここがちょっと……縫ってもらえますか。解けないように……」
「どれ? 見せて」
人が人を想う時間には、やさしさがギュッと詰まっているのね。
瑞樹くん。
芽生があなたを想う気持ちを込めて『ポケットめい』を作ったのよ。
どうか……離れて暮らしていても、近くに感じてね。
「おぅ! どうした?」
夜ごはんを食べながら、ボクはパパに今日あったうれしいことを話したよ。
「運動会のリレーのせんしゅにね、えらばれたんだよ」
「へぇ、すごいなぁ」
パパがニコニコ笑って、頭をなでてくれたよ。
うれしかったので、思わず、こう言っちゃった。
「えへへ、お兄ちゃんもして~、あっ……そうか」
「……芽生」
「……お兄ちゃんはおおさかだったね。ねぇねぇ、あと何日したらかえってくるの?」
「そうだな、まだ1週間しか経ってないからなぁ」
「まだ、そんだけ?」
それって、まだまだってことだよね。
お兄ちゃんがいたら、もっといろいろ聞いてくれるのに、すぐに話せないのってさみしいなぁ、つまらないなぁ。
「芽生、早く食べろ。パパ、この後ちょっと仕事をしたいんだ」
「あ、うん」
ボクは『つきのおうじさまカレー』をパクッと食べたよ。
うーん、ちょっと甘いなぁ。
次の日の朝、お兄ちゃんにお電話で話したら、すごく喜んでくれたよ。
「芽生くん、すごい! すごいよ! 芽生くんの運動会の頃は戻っているから、一緒にバトンの練習もしようね」
「うん! よかった~」
「あ、そうだ、芽生くん、学校のお便りはパパにちゃんと見せているかな?」
「うん、ちゃんとわたしているよ」
「それなら大丈夫だね。今日も学校楽しんでおいで」
「うん!」
ごきげんで学校にいったのに、先生に怒られちゃった。
「滝沢、駄目じゃないか。今日からリレーの練習だって、昨日のお便りに書いてあっただろう?」
「えっ」
「お家の人に見せなかったのか」
「……見せたけど」
「本当か」
「ほんとうだもん」
パパ、見てくれなかったのかなぁ。
わるいことって、続くんだよね。
「どうしたの? 芽生くん、ランチョンマットをかえてこなかったの? しわくちゃだし……汚れてるよ」
「あっ……」
それも、わすれちゃった。
いつもはお兄ちゃんがきれいにセットしてくれるのに。
ボク、ダメだな。
そうか、もっともっと自分でやらないとだめなんだ。
その晩、おせんたくものを見たら、どれもしわくちゃだった。
「パパ、アイロンかけて」
「あー、あとでやっとくよ。まずは夕食作らないと、いや、風呂が先か。あー洗濯も干しっぱなしだった。やることだらけだな」
「……」
よし、ボクもおてつだいするよ。
アイロンくらいできるもん。
きをつけて、やるもん。
アイロンのコードをさして待っていると、パパがひょいとお部屋をのぞいたよ。
「芽生っ、何してんだ?」
「あ、パパ、ボクもおてつだいしようとおもって」
「え? あ、馬鹿! アイロンには触れるなっていっているだろう! 火傷したらどうするんだよ! どけ!」
パパにつよくおこられて、ビクッとした。
「パパ……なんて、パパなんて……」
ボクはお兄ちゃんの部屋にかけ込んで、お兄ちゃんのベッドにもぐり込んだよ。
「ぐすっ、うううう……うわーん、うわーん、お兄ちゃん、あいたいよぅ……」
目から涙がぼろぼろでたよ。
しばらくすると……パパがボクをおふとんの上から、そっとなでてくれたよ。
やさしい声になっていた。
「芽生……ごめんな。給食袋を替えるの、パパが忘れちゃったな。どれもぐちゃぐちゃだったし、それで手伝おうとしてくれたんだな」
「それだけじゃないもん! パパのわすれんぼう! あっ……」
どうして、ボク、こんなことばかり言っちゃうの?
「うわぁーん、うわぁーん」
「お、おい。そんなに泣くな。はぁ……困ったな」
パパも困ってる。
ボクも困ってる。
どうしていいのか分からない。
さいしょはうまくいっていたのに、ボクもパパも、がんばっていたのに。
どうして?
こんなトゲトゲなことばかり、言っちゃうの。
「芽生、ごめんな。パパ、キツい言い方をした」
「……ううっ……パパなんて……もういやだ」
ちゃんとあやまらないとダメって思うのに、ボク……いじわるだ。
「あ、誰か来たようだ。ちょっと待ってろ」
お兄ちゃん? お兄ちゃんかも。
「まぁまぁ……芽生、どこにいるの?」
あ……おばあちゃんだ! おばあちゃんの声がする。
「おばあちゃーん、おばあちゃーん」
「あらあら芽生はダンゴムシさんみたいよ。出ていらっしゃい。だっこしてあげるから」
「おばあちゃん」
だいすきなおばあちゃんのやさしい声に、ほっとしたよ。
ボクはベッドから飛びだして、おばあちゃんにだっこしてもらった。
「そろそろかなって思ったのよ」
「母さん……俺も今、電話しようかと思っていたんです」
「以心伝心ね。宗吾……」
「すみません……母さん……助けてください」
「ちゃんと言えたわね。どれどれ、おばあちゃんに任せなさい。息子を二人育て上げたんだから」
すごい!
おばあちゃんがその後、ササッとアイロンをかけてくれて、おたよりも整理してくれたよ。
「あら、宗吾、今日、朝練にちゃんと行かせたの?」
「え? 何の話です?」
「ここに書いてあるじゃない」
「ええ! 見落とした……芽生、すまん」
「ううん、ボクもちゃんと言わなかったから」
「アイロンの件も聞いたわ。パパは芽生が怪我したら大変って焦ってしまったのよ。芽生が怪我したらお兄ちゃんも泣いちゃうでしょう」
「あ……うん。そうだった。アイロンはお兄ちゃんからもさわったらダメって言われてた」
****
瑞樹くんが大阪に行ってから、今日で一週間ね。
芽生の頑張りも宗吾の頑張りも、そろそろ限界かもしれないわね。
宗吾のことは、私が産んだ子だから……この歳になっても手に取るように分かるのよね。
やっぱり、ここらで陣中見舞いに行こうかしら?
「憲吾、ちょっと宗吾のところに行ってくるわ」
「送りますよ」
「あら、悪いわね」
「なぁに、そのまま二人をこっちに呼んでもいいかなという心づもりですよ」
「まぁ、あなたがそんなこと言うなんて」
「その方が安心かと……」
憲吾はなんだかんだいって、弟が可愛いのね。
そして甥っ子の芽生を可愛がっているわ。
「瑞樹くんも安心するでしょう」
「そうね」
そして瑞樹くんの存在を大切に想っている。
マンションに到着すると、宗吾が真っ青な顔で出て来た。
芽生は瑞樹くんの布団に潜ったままだし、何があったのか、部屋の惨状から見ても伺い知れたわ。
「芽生はまだ8歳なのよ。何もかもは出来ないわ。二人で少しおばあちゃんのところに来ない?」
「え……母さん」
「憲吾がそうしたらって」
「兄さんが、そんな誘いを……?」
「おばあちゃんち、いっていいの? ほうかごスクールしなくていいの?」
「そうよ。芽生、一緒におばあちゃんと過ごしてくれない? 私にとってもいい機会だわ」
その日から、一週間、芽生と宗吾は我が家で過ごすことになったの。
乱れた心を修正し、穏やかな日々を送った。
「芽生、お兄ちゃんに会えないの寂しい?」
「うん……ここはとっても楽しいし、おじさんもおばさんもあーちゃんもいて楽しいけど、お兄ちゃんがいないから、なんだかここがさみしいんだ」
「優しい子ね。芽生が寂しいって思っているということは、瑞樹くんも同じ気持ちよ。ふたりの心が繋がっているの」
小さな手で心臓を押さえる芽生を、慰めてあげたかった。
同時に、あの控えめで可憐な青年……瑞樹くんのことも。
「おばあちゃん、ボクね、一寸法師になりたかったよ」
「まぁ、小さくなって瑞樹くんについていきたかったのね」
「そうなの! おばあちゃんってすごい」
「おばあちゃん、いいもの作ってあげる」
「なあに?」
「ポケットサイズのお人形」
「それって、小さくなったボク? そうよ」
「その子は、大阪に行ける?」
「え?」
芽生の繊細な優しさは瑞樹くん譲りね。
「じゃあ『ポケットめい』はお手紙に入れて送りましょう」
「ボク、お手紙かくよー」
縫い物は得意よ。
私が久しぶりに裁縫箱を出してチクチク縫っていると、憲吾がやってきて、照れ臭そうにハンカチを差し出した。
「なあに?」
「これ……母さんが刺繍してくれたんですよね」
「まぁ、いつのことかしら?」
青い傘と憲吾のKのイニシャル。
「この傘のようになりたいと、家族を持って思っていますよ」
「……そうなの?」
「守ってやりたい人ばかりです」
「じゃあ……私は憲吾たちを守るもっと大きな傘になるわ」
「お母さん、それじゃお母さんを守るのは誰です?」
「野暮ねぇ、天国のお父さんに決まっているじゃない」
「はは、参ったな。惚気られるとは」
「それより見て、可愛くできたでしょう?」
宗吾と瑞樹くんと芽生のフェルト人形を見せると、憲吾が破顔した。
「これは可愛いですね。特に瑞樹くんのはにかみ顔が溜りません」
「くすっ、あなたも作ってあげましょうか」
「それなら、刺繍のここがちょっと……縫ってもらえますか。解けないように……」
「どれ? 見せて」
人が人を想う時間には、やさしさがギュッと詰まっているのね。
瑞樹くん。
芽生があなたを想う気持ちを込めて『ポケットめい』を作ったのよ。
どうか……離れて暮らしていても、近くに感じてね。
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
僕の幸せは
春夏
BL
【完結しました】
【エールいただきました。ありがとうございます】
【たくさんの“いいね”ありがとうございます】
【たくさんの方々に読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます!】
恋人に捨てられた悠の心情。
話は別れから始まります。全編が悠の視点です。
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)
そばにいてほしい。
15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。
そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。
──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。
幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け
安心してください、ハピエンです。
