ブルーベリーちゃん

こぐまじゅんこ

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ブルーベリーちゃん

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「毎日暑いわねぇ。いやになっちゃう」
 おばあちゃんは、ひたいの汗をふきながら、つぶやきました。
「さぁ、庭のお花に水をあげなくちゃ」
 おばあちゃんは重い腰をあげました。
 ベランダにでると、鉢植えのブルーベリーの木からなにやら声が聞こえてきます。
「おばあちゃん、わたし! 毎朝お水をありがとう!」
 おばあちゃんがブルーベリーの木をのぞきこむと、紫色のブルーベリーの実が、ひとつだけ実っていました。
「わたし、昨日神さまにお願いしたの。おばあちゃんを元気にしてあげられませんか?って」
「神さまに?」
「そうよ。わたし考えたの。ブルーベリーの指輪になりたいって。そしたら、神さまが、それはいいねって言ってくれたの。おばあちゃん、わたしを摘み取ってちょうだい」
「おやおや、いいのかい?」
 おばあちゃんが、そっとブルーベリーを摘み取りました。
 すると、ブルーベリーは、かちかちにかたくなり、紫色の指輪になりました。
「あれまぁ、指輪になっちゃったよ」
 おばあちゃんは、びっくり。
 早速、指輪をはめてみました。
 おばあちゃんの指にぴったりです。
 おばあちゃんは、だんだん元気がでてきました。
 暑いのも、へっちゃらです。
「ブルーベリーちゃん、ありがとうね」
 ブルーベリーの指輪を、おばあちゃんはずっと大事にしています。
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みんなの感想(1件)

じゅんちゃん100%

素晴らしい作品で、体調が良くない俺も元気をもらえました。ありがとうございました

こぐまじゅんこ
2023.07.16 こぐまじゅんこ

体調 大丈夫ですか?
暑いのでお大事になさってくださいね。
感想ありがとうございました🙇

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