青いボールペン

こぐまじゅんこ

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青いボールペン

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 おばあちゃんは、文房具屋さんに行くのが好きです。
「はるくん、文房具屋さんに行こう」
 今日もおばあちゃんに誘われて、ぼくもいっしょに文房具屋さんに行きました。
 ぼくも文房具屋さんは好きなんです。
 かっこいいノートやペンをみているだけで、うきうききしてきます。
 おばあちゃんは、お話を書く人なので、特にノートやペンが気になるのかもしれません。
「今使ってるボールペンが、ちょっと書きにくいのよねぇ」
 おばあちゃんは、そう言ってボールペンをさがしています。
 ぼくも、おばあちゃんのそばでボールペンをさがしてあげることにしました。
「ぼく、がんばれるよ」
 どこかで声がしたみたい。
「ここだよ」
 声の方をみると、青色のスマートなボールペンがしゃべっています。
 ぼくは、そのボールペンをもってみました。
 なかなかいい感じです。
「おばあちゃん、これいいんじゃない?」
 おばあちゃんにみせると、
「あら、ほんと!素敵なボールペンね」
と言うと、試し書きをしています。
「書きやすいわ」
と言って、値段をみて考えこみました。
「ちょっとお高いわねぇ」
 ボールペンが、
「それだけの値打ちはあるよ」
と言うのが聞こえてきました。
 ぼくは、おばあちゃんに言いました。
「これ絶対いいよ」
 おばあちゃんは、うなずきながら言いました。
「そうね。思いきって買っちゃう」
 おばあちゃんと青いボールペンは、それからなかよしのコンビになって、おもしろいお話を次々と書いていきました。
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