さっちゃんとうさこ

こぐまじゅんこ

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さっちゃんとうさこ

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 さっちゃんのドライブのお供は、ピンク色のうさこです。
 さっちゃんが車の中でたいくつなとき、
「わたし、うさこ! さっちゃん あそぼ」
って顔をだします。 
 さっちゃんが、うさこをだっこすると、うさこはふわふわのからだをくっつけて、にっこりします。
 さっちゃんがねむいのにねむれなくて、いらいらしているときも、うさこはそばで、
「ねんね ねんね」
って、ささやくのです。
 それでもねむれないさっちゃんは、うさこをほうりなげました。
「わぁー」
 うさこは、さっちゃんのカーシートのはしっこにおっこちました。  
 さっちゃんが、わぁわぁ泣きだしました。
 運転しているおかあさんが言います。
「うさこ、おねがい。さっちゃんをねさせて」
「さっちゃん、ねんねだよ」
 うさこは、さっちゃんにやさしくささやきました。
 さっちゃんは、うさこをだきあげて、おなかのうえにのせました。
 うさこが、さっちゃんのおなかをやさしくとんとんたたきます。
 さっちゃんは、すやすやねはじめました。
 あんしんしたうさこも、
「ふわぁ」
と、あくびをしました。
そして、いつのまにか、うさこもすーすーねむってしまいました。
「あら、うさこもねてるわ。うさこ、ありがとうね」
 おかあさんはそういうと、あんぜんうんてんで車をはしらせいえにかえりました。

 夏のおひさまが、にっこりわらっています。
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