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第一章 森からの脱出
第四話 森林生活!
しおりを挟む~1日目~
この世界に飛ばされた昨日の今日で皆、少しの不安は残る中、今日は食料調達に行くのが、最優先事項と言うことになった。
調達班は、昨日の段階で決まっていたのだが、今日は最初だし、出来るだけ大人数で行った方が良いと言うことになり、食料調達班に探索班を加えた10人体制で行くことに決まった。
俺も行った方がいいんじゃないか?
と陽渡に聞くと、陽渡は、
〝今ここで、ハクを失う可能性を作るのは得策じゃないし、第一、その場で解析鑑定しなくても、皆が持ち帰ってきた食材やらなんやらを、解析鑑定すればいい。〟
とのことだった。
もちろん、その間の拠点開拓を手伝う羽目になってしまったのだが。
さて、食料調達班が戻ってきたことにより、食材の解析鑑定がスタートした。
思ったより、この森は豊からしく、食べられるものが多かった。
さらに驚いたのは解析鑑定の力だ。
なんと解析鑑定した食材が食べれるか否かはもちろん、さらに美味しい食べ方、その食材の旬の時期、レア度(本来こんなものはない)、そして基本売値価格、その他もろもろの情報が一瞬で分かってしまうのである。
そんな凄まじい解析鑑定を、マジRESPECTしながら、順調に作業を進めていった。
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えー、こちら、異世界放送の中継現場です!
なんと、稲村が、食材の解析鑑定中に、こそこそと、食材を食べたもようです。
しかも、その食材は、毒有りと解析鑑定されたので、分けておいたキノコでした!
以上、中継でした。
と、まぁ、今も行った通り、稲村は毒キノコを食べ、絶賛、食中毒中である。
幸いにも食材の中に、薬草があったので早急に薬を作っているところだ。
全く、なにやってんだか。
すると、薬が出来たようで、どうにか事なきを得たようだ。
これでやっと作業に戻れると思ったら、今度は、沢谷が、足をつったらしく、痛い痛い、と転げ回っていた。
イタいのはお前である。
まったく、ガキか。
と、思いつつ、作業に戻っていった。
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やっと食事が出来たー!
やはり、食材が沢山あったので、少しメニューのバリエーションが増えた。
もちろん、それぞれ、どの料理方法が良いかは伝えておいたが。
そして、さらに箸もある。
これは大切なので、作っておいたのだ。
『いっただっきま~す!』
どの料理もすごくうまい。
特に、皇帝鮭の刺身が、美味すぎた。
口に入れると、本当に溶けてしまうぐらい濃厚な刺身だった。
長机の一角では稲村と沢谷が、刺身の取り合いをしていたが。
そんなこんなで、とても内容の濃い1日が終わっていったのだった。
・・・・・・
・・・・
・・
と思いきや!
なんと、真夜中、スライム軍団に襲撃されたのだ!
さすがにここで、チート能力を使うわけにもいかないため、男子総動員で、戦闘が始まった。
女子?
女子はと言うと、自分達の部屋で夢の中ですよー。
そして、長い戦いが始まった―…。
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