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第二章 ダンジョン

第二十一話 歓迎パーティーor 鈍感

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「さー!今日は皆盛り上がって楽しく行こうぜー!」

『イエーイ!』

もうお察しの人もいるだろう。
そう。
今、俺の歓迎パーティーの最中なのだ。
新しく、執務室を与えられた次の日に速攻でパーティーが始まったのだ。

「やっと我らが参謀が帰ってきた!それによってもっと強力な敵に挑めるようになると思う!そして!ハクはこのギルドのサブマスとして!やってくれる!だから、これからが本当の戦いだ~!」

『イエー!』

何か皆のノリがおかしい…。
そう思ったのは俺だけであろうか?

「ほらほらハク!何静かにしてるんだよ~!お前が今日の主役なんだから、挨拶しとけって!」

ま、まぁ、久しぶりなんだから挨拶ぐらいはしとかないとな。

「皆、久しぶり。2年も会ってなかったから何か皆たくましくなった気がする。で、一応だけど、隣にいるのが俺の仲間のイズナだ。」

「初めまして。イズナです。…あと、ハク様はイズナのハク様です…。」

そう言うと同時にイズナがくっついてきた。
なぜか知らないが、女子の間で軽い戦慄が走ったようだ。

「おい…。イズナ、暑いだろ?」

と、俺はイズナを離らかす。
しかし、質問の嵐が俺へと殺到した。

「黄泉風くんって……その……イズナちゃんとどういう関係…?も、もしかして……」

そう言ってきたのは、福原一佳。

「あー、気づいちゃったか?実はさ──」

この部屋に緊張の空気が流れた。

「──俺の妹みたいなもんなんだ!」

ギロッ!
ゾクッ!!

いやいやいや?!
ちょっと待て!
今完全にイズナからとんでもない殺意を感じたんだけど?!
てか、何で女子はそんなに安堵の表情を浮かべてんの!?

「な、なぁ…?陽渡よ…。これは…どういう状況だ?」

「オイぃぃぃぃぃぃ!」

突然、耳元で叫ぶなよ!

「ど、どうしたんだ…?何で発狂してんの…?」

全く意味がわからないのだか?

すると、今度は陽渡が班長と何やら話し始める。

「…なぁ。班長。何であいつはこんなに鈍重なんだ?鈍さにも限度ってのを知らないのか…?ここまであからさまなアプローチを見たことないぞ?」

「陽渡…。ああ言う奴に限って、それだけじゃないんだ。例えば──」


なんか、話しかけづらい感じだな。
とりあえず──あれ?
焔誠の髪にゴミが付いてるじゃん。
たく、気付いてないみたいだし取ってやるかー。

「焔誠。動くなよ?」

焔誠に近づくハクの手。

「う?…え?//」

ヒョイ

「うん!よし!取れた!」

「……え?」

何か焔誠がポカーンとしてる。

「いや、急に悪かったな。焔誠の髪にゴミが付いてたからさ。焔誠の綺麗な髪にゴミなんて似合わないだろ?」

「…ふぇぇ//」

ギロッ!
ゾクッ!!

いやいやいや?!
またかよ!?
いや!
気のせいだと言うことにしておこう!

一方、陽渡達の方はと言うと──

「ほらな?しれっと凄いこと口走ってるだろ?」

等と、話していた。
う~ん。
皆おかしいみたいだなー。
と、一人思うハクであった。








─────あとがき─────





はーい!
皆のところにハートをお届け!
文月くーです!

ちょっと~!
消さないで~!

はい。
悪ふざけが過ぎました。
すみません。

ということで~!
今回も平和回だったのですけど!
どうでしたか?
主人公がすごい鈍感、ありがちなそれでいて凄く王道の『鈍感』属性をいれてみました!

僕も彼女ほしいなー、って思いながら、
こんなことを書いています。

そろそろヤバイ自覚あるんですけどね苦笑

でも、毎日更新なんて出来るのは夏休みだけですからね!
ちょっち張り切って頑張っていきますぅ~!

ということで!

見てくれてありがとー!
お気に入り登録よろしくぅ!

それでは!
また明日も会えることを願って!

バーイバーイキーン!
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