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第一章 学園生活
第十八話 学校生活
しおりを挟む「はよー」
「なぁ!聞いたか?!クラスマッチが再度行われるらしいぜ!?それも、人数が減ったから、全校規模で行うって!で、優勝したクラスには、打ち上げ代5万円の贈呈だってさ!」
まさか、またクラスマッチをやるのか。
学園側も結構な催し好きなんだな。
て言うか、全校で行うんだったら、クラスマッチじゃなくて、陰陽大会だろ。
しかし、5万円はでかいな。
「だけど代表メンバーは決め直しなんだろ?」
「それなんだけどなー…。実は、燐だけもう出場が決まってんだよなー。理由は知らないんだけど」
そういうことか。
つまりは、今回の事件で十二天翼の力に不信感が募っているから、力を示して、わだかまりをなくせということだな。
「わかった。大体理由にも見当がつくから俺がやろう」
「ほんとか?!助かるぜ!あ、それと、燐は魔刀の使用が禁止されてて、尚且霊装?ってやつも禁止らしいからぜ。
先生からの伝言はこれだけだぜ!」
「ありがとう」
しかし、また面倒な仕事だな。
魔刀と霊装抜きで、他の奴らと戦わなくちゃいけないのかよ。
まぁ、十二天翼からしたら、力を誇示できればそれでいいのだから、陰陽師の常識を考えると、この条件はもっとも最適だとは思うが。
「燐ー?おはよ」
「沙耶。おはよー。どうした?そんな深刻な顔して。可愛いけど」
すると、沙耶は顔を真っ赤にしながら
「もう…!…ばか…!」
ヤバい…!
可愛すぎる!
そんなことを考えていると後ろから、
「朝から夫婦でイチャついてんなよー。」
と、騎士が、からかってくる。
「私が伝えたいのは、そんなことじゃないの!燐、今日の放課後暇、かな…?」
「ん?暇だけど、どうした?」
沙耶は言いにくそうに、
「実は、家のパパとママが燐に会いたいって言ってて。だから、今日これないかな…?」
「うぇ?!沙耶の御両親に挨拶?!お、俺、なんにも準備してないんだけど!?落ち着け、俺。ともかく、いくこと自体はいいよ。俺達、基本、寮生活だしな。実家に帰るのは自由だから。てか、沙耶は寮じゃないんだな」
「うん。ここから近いから。」
沙耶の御両親か…。
どんな人なんだろ?
期待と不安を膨らませるのだった。
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