黒の陰陽師

文月くー

文字の大きさ
上 下
37 / 54
第一章 学園生活

第三十六話 『強くなれ』

しおりを挟む


『決まったー!!しかし、いったい何が起きたんだー?!速すぎてわからなかった!解説、お願い致します!』

『はいは~い♪皆にわかるように、リプレイを、どうぞ!』

・・・・・・
・・・・
・・

『さて!これが一部始終だけど、これを見てもらって、言いたいことは一つさ。これが、上位怨怪から最前線で国を守る、。きっと、ここにいる皆は未来ちゃんが勝つだろうと思ってたでしょう?それはね、100%あり得ないと、。何故なら彼が、〝〟なのだから。』

静寂に包まれる会場。
しかし、その通りなのだ。
こうして、クラスマッチは終わっていった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



【大講堂】

全校集会が急遽行われることになった。

「続きまして、〝殲天翼〟伏黒燐様のお話」

まじかー、仕方ない。

「えー、まずは、クラスの皆、黙ってて悪かった。
さて、改めて、俺は〝殲天翼〟です。2ヶ月ぐらいしかこの学園で過ごせなかったけど、とても楽しかったです。俺から伝えることは、強くなれ。それだけです。」

「ありがとうございました―…」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「燐くーん、行くよー。」

「はい!」

俺は、晴明呼ばれていこうとする、すると、

「燐!」

と言う声が耳に届いた。

「…沙耶。これからは、会えなくなるな。」

沙耶は泣きそうな顔で、

「燐…。離れたくないよ…!」

「俺もだ。だけどな、それは無理なんだよ。だけどな、一つ、いい方法がある。それは強くなることだ。そしたらまた会えるさ。じゃあな。」

それが、最後の台詞となった。




「よかったのかい?」

「はい、これから俺が踏み入れる領域は、半端な覚悟じゃ生き残れないのだから。」

こうして、燐の学園生活に幕が降りたのだった。


しおりを挟む

処理中です...