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28. ぱいトラップダンジョン
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久々のダンジョン授業。
俺たちは地下2階を目指して探索していた。
パーティはいつものメンバーだ。
「それにしても、壁に照明が備え付けてあるダンジョンは楽だな」
「たいまつを持つ必要がないのがいいわ」
「今回は、前よりも深い階層めざしたいよね!
スミレちゃんが加わったことだし」
「そっか、スミレを加えてのダンジョンは初めてだな」
「よろしく」
最近わかったことがある。
スミレは、クールビューティーではなく、言葉が適当なんだ。
「このダンジョン、あーしたち前回は何階まで行けたんだっけ?」
「たしか地下4階……その前は地下3階だったわ」
このダンジョンは、地下に行くほどモンスターが強力になる。
俺たち学生は、地下10階までは行ってもいいが、それより先に進むことは禁止されていた。
「じゃあ、せめて前回と同じ地下4階には到達したいね」
「2回目かなんかのとき、ハナマールのパーティは地下18階まで行って
先生に怒られたんだっけ?」
「それで全員無事で帰還したんだから、たいしたものだよな」
「その次の回で、ノーキンのパーティが張り合って地下17階まで降りて
怒られていたわ」
「あいつらマッピングミスって、そこで時間切れになったんだよな」
やっぱりノーキンは頭が悪いな。
そんな話をしながらダンジョンの地下1階を歩いていると——
——ガサッ!
物音に反応し、全員素早く武器を構える。
流石にダンジョン探索も何度かこなしていると、みんな慣れてくるものだ。
「ぎょぎょぎょ! 俺は悪いスケルトン!」
「うわあああ! スケルトンもしゃべったあああ!」
スミレが驚く。
いやおまえはそろそろ慣れろ!
「炎の矢よ、敵を貫け!ファイヤーアロー!」
「雷の矢よ、敵を貫け!サンダーアロー!」
赤と黄色の矢が、スケルトンを貫く。今だ!
「棍棒の矢よ! ゴブリンパンチ!」
俺の棍棒がスケルトンの頭にクリーンヒット!
スケルトンの顔がぐにゃりとへこむ!
「ぎょおおお! 熱い! 痺れる! 痛い!
この悪いスケルトン様が、下等な人間ごときにぃぃ!!」
「ひいいぃ!
スケルトンって人間の中身のはずなのに、人間が下等ってどういうこと!?」
スミレが真っ当な疑問を投げかける。
おいおいスミレ、モンスターの言うことにいちいち反応していたら疲れるぞ。
——ボガーン!
スケルトンは脳みそ以外、木っ端微塵に吹き飛んで死んだ。
「ひゃああ!? なんで中から脳みそが!? 骨のモンスターじゃないの!?」
「スミレ、これはドロップアイテムってやつだ。
価値はないから拾わなくていいぞ」
「こ、こんなもの拾わないけど……」
うーん、スミレの元々いた大陸のモンスターはドロップアイテム出ないのか?
「まあいいや。地下1階はサクっと終わらすぞ」
「ま、まって」
「なんだよ、さっきから」
「お、驚きすぎて、腰が抜けて足を挫いたみたい……」
ええ……?
スミレ、ポンコツがすぎる。今回はまさかの地下1階でリタイヤなのか。
「しようがないよ。スミレちゃんの足が治るまで待とう」
「でも、探索時間が限られているわ」
「迷惑をかけてすまない。
だが、わたしは回復スキルが使えるから、治るまでそんなに時間はかからない」
スミレはすぐに自分の足に回復スキルを使い始めた。
「やっぱり、アホちゃんを呼ぶわ。念の為に……」
「召喚か?」
「今回はダンジョンの入り口で待機しているから、
わたしが入り口まで戻って呼んでくるわ」
「そっちの『呼ぶ』か」
「みんなはここで待っていて。モンスターが出たら、スミレを守ってあげて」
「わかったよ」
「でも、それだとルーコっちが危険っしょ?」
「わたしは気配を消せるから、モンスターに遭遇しても平気だわ」
いくら地下1階の敵が弱いとは言え、一人で行かせるのは不安だな。
「わかった、パーティを二手に分けよう。
エレインとレモンは、ここでスミレを守っていてくれ」
名前を呼ばれたふたりが頷く。
「俺は念の為ルーコと一緒に行く」
「ありがとう。
それじゃ早速……影よ、我々の存在を隠蔽せよ! ハイドンシーク!」
気配を消した俺たちは、ダンジョンの入り口に向かって移動し始めた。
◆ ◆ ◆
移動し始めたのだが。
「マップを持っているのはエレインだったな……」
「完全に迷ったわ。地下1階なのに」
なぜかダンジョンの入り口にも行けず、かと言ってスミレたちのところへ戻ることもできなくなっていた。
「「あっ!」」
二人で同時に声を上げる。
足元の床が!?
——ひゅー、どしん!
あっ! と思ったときには、すでに足元の床が開き、俺たちの体は空中に投げ出されていた。
落とし穴だ!
「いたた……大丈夫か、ルーコ?」
——ぷにっ
む? 手のひらに当たるこの感触は……!
ああ、これは落下した拍子におっぱいだ。
お約束だな。
「ルーコ、すまん。おっぱいを触ったのは、わざとじゃないんだ」
ルーコは仰向けに倒れているが、返事をしない。
血は出ていないようだが、打ちどころが悪かったのか?
「ルーコ?
おい、ルーコ、返事をしてくれ」
——ぷにぷに
刺激を与えて気づかせようとする。
いや、おっぱいを揉む必要はなかったのだが、つい手が触れていたせいで呼びかけと同時に揉んでしまった。
「…………」
「え……まさか?」
それでも、返事はない。
嫌な予感がする。
「そうだ、鼓動を確認しなくては」
プールの授業中、溺れた生徒を助けた時のことを思い出す。
あの時は、心臓に手を当てて鼓動を確認したはずだ。
「くっ! 水着と普通の服じゃ、やっぱり勝手が違うな」
水着の時のようにすぐにおっぱいをどかして心臓、というわけにはいかない。
左手で服ごとおっぱいを持ち上げ、右手で心臓の位置を探す。
——ぷにんっ
ぬう、仰向けに寝ている女の子のおっぱいは、意外と持ち上げるのが難しい。
服の上からだったのでわかりにくかったが、微かに心臓の鼓動を確認できた。
「よかった、生きている。あとは呼吸だな」
今回は溺れたわけではないので、呼吸も大丈夫そうだ。
俺は静かに、持ち上げていたルーコのおっぱいを降ろした。
《ぴー! 4回、もみもみを確認しました。魔力を4レベルアップします》
冷静に考えたら、心臓にこだわらないで手首の脈を確認すればよかったな。
プールの心臓マッサージが印象に残っていたせいで、うっかりしていた!
ふと、背後に感じる気配。
穴の中で何者かが接近してきていることに気が付く。
「ぐふふふ……おれっちは悪いローパー!
おれっちの触手ピットへようこそでローパー!」
「触手ピットだと!」
「そのとおり!
この落とし穴に落ちたものは、
おれっちの触手におっぱいをいじられる運命にあるのでローパー!」
触手ということは、ほぼ手首みたいなもの!
ということは……!
「その触手に、脈はあるのか?」
「どゆこと? でローパー?」
「動脈や静脈がどっくんどっくんしているのか、と訊いている!」
「そりゃもう、どっくんどっくんどころか、びんびんのぎんぎんでローパー!」
「そんなことはどうでもいい!」
「じゃあ聞くなでローパー!」
「それよりローパー!
ちょうどよかった、俺たちが落とし穴の上に戻るのを手伝ってくれ!」
「えええ……?
モンスターにそんなことを頼む人間なんて、初めて見たでローパー」
「細かいことはいいじゃん。
触手を穴の上に伸ばしてくれれば、勝手に登るからさ」
前に出会ったローパーは、俺たちを助けてくれたからな。
俺はなるべく気さくに、フレンドリーに話しかけた。
好印象を与えられればいいけど。
「嫌に決まっているでローパー!」
「そこをなんとか頼むよ」
「ぐふふ……そこの倒れている女の子、おっぱい大きいでローパー!
おれっちの触手でその子のおっぱいをいじらせてくれるなら、
考えてやらないこともないでローパー!」
「なんだと! ダメに決まっているだろ!
ルーコは、俺が守る!」
思わず声を荒げる。
「おれっちもローパーとして生まれたからには、
人間にむふふないたずらをすることが本懐だローパー!」
「ルーコには触手1本触れさせない!
やるなら俺をやれ!」
「え、いいの? でローパー!」
「いいよ!」
ローパーは俺の服をめくり上げると、2本の触手でそれぞれ右のおっぱいと左のおっぱいに吸い付いた。
ぬるぬるとした触手の感触が、俺のおっぱいに伝わる。
「くうう……」
「どうでローパー? おれっちのテクニックは?」
「ぜんぜんだな」
「ぐふふ……じゃあギアを上げていくでローパー!」
触手の内側から、小さな触手が無数に伸び、俺の先端を刺激し始める!
ぬ、ぬあ! この刺激は!?
「ぐふふ……効いて来たでローパー!
お次はこうでローパー!」
さらに、俺のおっぱいが、触手の内側に向かってちゅうちゅうと吸引されている!?
「す、吸うな! 俺のおっぱいからは、ミルク出ないぞ!」
「それは残念でローパー!
でも、刺激を与えるために、吸い続けるでローパー!」
「ぐわあああ!?」
あまりの刺激に足がガクガクと震える。
「俺は……俺は倒れるわけにいかねえ!
ルーコのためにも、俺たちを信じて待ってくれている仲間たちのためにも!」
「な、なんだと! この攻撃に耐えるというのか! でローパー!
いったいおまえのどこにそんな力が……でローパー!」
「うおおおお! 遊びは、終わりだあああああ!」
「終わり? わかったでローパー。
じゃ、やめるね。ああ、面白かったでローパー!」
ローパーの遊びの時間は終わった。
ふぅ、おっぱいがじんじんするぜ。
「じゃあ次は俺の反撃の時間だ!
俺の新必殺技を試すときが来たようだな!
必殺、ローパーパンチ!」
俺の棍棒がローパーにクリーンヒット!
ローパーの顔面がぐにゃりと歪む——いや、イソギンチャクのような姿からは、どこが顔だかわからない。
なので俺が勝手にローパーの顔面と仮定した場所が、ぐにゃりと歪む!
「ぐふぁーっ!
この悪いローパー様が、下等な人間ごときにぃぃ! でローパー!!」
——ボガーン!
悪いローパーは脳みそ以外、木っ端微塵に吹き飛んで死んだ。
……困った。
ローパーを倒せはしたものの、穴の上に戻る手段を失ってしまった。
「う、ううん……」
「お? ルーコ、目を覚ましたか」
「オパール……」
——ガバッ
「おふうっ!?」
ルーコが突然抱きついてきたので、思わず変な声を出してしまった。
「あやまるわ、オパール。落とし穴に巻き込んじゃって。
それと、モンスターを倒してくれてありがとう」
ルーコは抱きついたまま、ぐりぐりと俺の胸に顔を押し付けてくる。
あの、ローパーにいじられて敏感になっているので、ちょっとそれ、やめて欲しいのですが。
「い、いいんだ。落とし穴へは俺も同時に落ちたしな。
それよりもどこか痛まないか?」
身長差のせいで、抱きついたルーコのおっぱいの感触が、俺のお腹の辺りに感じられる。
「大丈夫みたい。
それより、落とし穴の上に戻る方法を考えないといけないわ」
「そうだな。
早く戻らないと、酸欠になるって前にノーキンが言っていたな」
「これくらいの落とし穴ならならないと思うけど」
そうだったのか! 知らなかった。
やっぱりノーキンは頭悪いな。
「クカカカ……俺は悪いローパーB! おっぱいをいじらせろざます!」
「おひょひょ……俺は悪いローパーC! おっぱいをいじらせろだぜ!」
「なにい!?」
ローパー、他にもいたのか!
1匹だけでも割と苦戦したのに、どうする!?
————
次回も、ルーコと落とし穴の下で……?
お楽しもみに!
————
今回の内容や、ルーコやローパーについて、感想を書いてね!
高評価もよろしく!
俺たちは地下2階を目指して探索していた。
パーティはいつものメンバーだ。
「それにしても、壁に照明が備え付けてあるダンジョンは楽だな」
「たいまつを持つ必要がないのがいいわ」
「今回は、前よりも深い階層めざしたいよね!
スミレちゃんが加わったことだし」
「そっか、スミレを加えてのダンジョンは初めてだな」
「よろしく」
最近わかったことがある。
スミレは、クールビューティーではなく、言葉が適当なんだ。
「このダンジョン、あーしたち前回は何階まで行けたんだっけ?」
「たしか地下4階……その前は地下3階だったわ」
このダンジョンは、地下に行くほどモンスターが強力になる。
俺たち学生は、地下10階までは行ってもいいが、それより先に進むことは禁止されていた。
「じゃあ、せめて前回と同じ地下4階には到達したいね」
「2回目かなんかのとき、ハナマールのパーティは地下18階まで行って
先生に怒られたんだっけ?」
「それで全員無事で帰還したんだから、たいしたものだよな」
「その次の回で、ノーキンのパーティが張り合って地下17階まで降りて
怒られていたわ」
「あいつらマッピングミスって、そこで時間切れになったんだよな」
やっぱりノーキンは頭が悪いな。
そんな話をしながらダンジョンの地下1階を歩いていると——
——ガサッ!
物音に反応し、全員素早く武器を構える。
流石にダンジョン探索も何度かこなしていると、みんな慣れてくるものだ。
「ぎょぎょぎょ! 俺は悪いスケルトン!」
「うわあああ! スケルトンもしゃべったあああ!」
スミレが驚く。
いやおまえはそろそろ慣れろ!
「炎の矢よ、敵を貫け!ファイヤーアロー!」
「雷の矢よ、敵を貫け!サンダーアロー!」
赤と黄色の矢が、スケルトンを貫く。今だ!
「棍棒の矢よ! ゴブリンパンチ!」
俺の棍棒がスケルトンの頭にクリーンヒット!
スケルトンの顔がぐにゃりとへこむ!
「ぎょおおお! 熱い! 痺れる! 痛い!
この悪いスケルトン様が、下等な人間ごときにぃぃ!!」
「ひいいぃ!
スケルトンって人間の中身のはずなのに、人間が下等ってどういうこと!?」
スミレが真っ当な疑問を投げかける。
おいおいスミレ、モンスターの言うことにいちいち反応していたら疲れるぞ。
——ボガーン!
スケルトンは脳みそ以外、木っ端微塵に吹き飛んで死んだ。
「ひゃああ!? なんで中から脳みそが!? 骨のモンスターじゃないの!?」
「スミレ、これはドロップアイテムってやつだ。
価値はないから拾わなくていいぞ」
「こ、こんなもの拾わないけど……」
うーん、スミレの元々いた大陸のモンスターはドロップアイテム出ないのか?
「まあいいや。地下1階はサクっと終わらすぞ」
「ま、まって」
「なんだよ、さっきから」
「お、驚きすぎて、腰が抜けて足を挫いたみたい……」
ええ……?
スミレ、ポンコツがすぎる。今回はまさかの地下1階でリタイヤなのか。
「しようがないよ。スミレちゃんの足が治るまで待とう」
「でも、探索時間が限られているわ」
「迷惑をかけてすまない。
だが、わたしは回復スキルが使えるから、治るまでそんなに時間はかからない」
スミレはすぐに自分の足に回復スキルを使い始めた。
「やっぱり、アホちゃんを呼ぶわ。念の為に……」
「召喚か?」
「今回はダンジョンの入り口で待機しているから、
わたしが入り口まで戻って呼んでくるわ」
「そっちの『呼ぶ』か」
「みんなはここで待っていて。モンスターが出たら、スミレを守ってあげて」
「わかったよ」
「でも、それだとルーコっちが危険っしょ?」
「わたしは気配を消せるから、モンスターに遭遇しても平気だわ」
いくら地下1階の敵が弱いとは言え、一人で行かせるのは不安だな。
「わかった、パーティを二手に分けよう。
エレインとレモンは、ここでスミレを守っていてくれ」
名前を呼ばれたふたりが頷く。
「俺は念の為ルーコと一緒に行く」
「ありがとう。
それじゃ早速……影よ、我々の存在を隠蔽せよ! ハイドンシーク!」
気配を消した俺たちは、ダンジョンの入り口に向かって移動し始めた。
◆ ◆ ◆
移動し始めたのだが。
「マップを持っているのはエレインだったな……」
「完全に迷ったわ。地下1階なのに」
なぜかダンジョンの入り口にも行けず、かと言ってスミレたちのところへ戻ることもできなくなっていた。
「「あっ!」」
二人で同時に声を上げる。
足元の床が!?
——ひゅー、どしん!
あっ! と思ったときには、すでに足元の床が開き、俺たちの体は空中に投げ出されていた。
落とし穴だ!
「いたた……大丈夫か、ルーコ?」
——ぷにっ
む? 手のひらに当たるこの感触は……!
ああ、これは落下した拍子におっぱいだ。
お約束だな。
「ルーコ、すまん。おっぱいを触ったのは、わざとじゃないんだ」
ルーコは仰向けに倒れているが、返事をしない。
血は出ていないようだが、打ちどころが悪かったのか?
「ルーコ?
おい、ルーコ、返事をしてくれ」
——ぷにぷに
刺激を与えて気づかせようとする。
いや、おっぱいを揉む必要はなかったのだが、つい手が触れていたせいで呼びかけと同時に揉んでしまった。
「…………」
「え……まさか?」
それでも、返事はない。
嫌な予感がする。
「そうだ、鼓動を確認しなくては」
プールの授業中、溺れた生徒を助けた時のことを思い出す。
あの時は、心臓に手を当てて鼓動を確認したはずだ。
「くっ! 水着と普通の服じゃ、やっぱり勝手が違うな」
水着の時のようにすぐにおっぱいをどかして心臓、というわけにはいかない。
左手で服ごとおっぱいを持ち上げ、右手で心臓の位置を探す。
——ぷにんっ
ぬう、仰向けに寝ている女の子のおっぱいは、意外と持ち上げるのが難しい。
服の上からだったのでわかりにくかったが、微かに心臓の鼓動を確認できた。
「よかった、生きている。あとは呼吸だな」
今回は溺れたわけではないので、呼吸も大丈夫そうだ。
俺は静かに、持ち上げていたルーコのおっぱいを降ろした。
《ぴー! 4回、もみもみを確認しました。魔力を4レベルアップします》
冷静に考えたら、心臓にこだわらないで手首の脈を確認すればよかったな。
プールの心臓マッサージが印象に残っていたせいで、うっかりしていた!
ふと、背後に感じる気配。
穴の中で何者かが接近してきていることに気が付く。
「ぐふふふ……おれっちは悪いローパー!
おれっちの触手ピットへようこそでローパー!」
「触手ピットだと!」
「そのとおり!
この落とし穴に落ちたものは、
おれっちの触手におっぱいをいじられる運命にあるのでローパー!」
触手ということは、ほぼ手首みたいなもの!
ということは……!
「その触手に、脈はあるのか?」
「どゆこと? でローパー?」
「動脈や静脈がどっくんどっくんしているのか、と訊いている!」
「そりゃもう、どっくんどっくんどころか、びんびんのぎんぎんでローパー!」
「そんなことはどうでもいい!」
「じゃあ聞くなでローパー!」
「それよりローパー!
ちょうどよかった、俺たちが落とし穴の上に戻るのを手伝ってくれ!」
「えええ……?
モンスターにそんなことを頼む人間なんて、初めて見たでローパー」
「細かいことはいいじゃん。
触手を穴の上に伸ばしてくれれば、勝手に登るからさ」
前に出会ったローパーは、俺たちを助けてくれたからな。
俺はなるべく気さくに、フレンドリーに話しかけた。
好印象を与えられればいいけど。
「嫌に決まっているでローパー!」
「そこをなんとか頼むよ」
「ぐふふ……そこの倒れている女の子、おっぱい大きいでローパー!
おれっちの触手でその子のおっぱいをいじらせてくれるなら、
考えてやらないこともないでローパー!」
「なんだと! ダメに決まっているだろ!
ルーコは、俺が守る!」
思わず声を荒げる。
「おれっちもローパーとして生まれたからには、
人間にむふふないたずらをすることが本懐だローパー!」
「ルーコには触手1本触れさせない!
やるなら俺をやれ!」
「え、いいの? でローパー!」
「いいよ!」
ローパーは俺の服をめくり上げると、2本の触手でそれぞれ右のおっぱいと左のおっぱいに吸い付いた。
ぬるぬるとした触手の感触が、俺のおっぱいに伝わる。
「くうう……」
「どうでローパー? おれっちのテクニックは?」
「ぜんぜんだな」
「ぐふふ……じゃあギアを上げていくでローパー!」
触手の内側から、小さな触手が無数に伸び、俺の先端を刺激し始める!
ぬ、ぬあ! この刺激は!?
「ぐふふ……効いて来たでローパー!
お次はこうでローパー!」
さらに、俺のおっぱいが、触手の内側に向かってちゅうちゅうと吸引されている!?
「す、吸うな! 俺のおっぱいからは、ミルク出ないぞ!」
「それは残念でローパー!
でも、刺激を与えるために、吸い続けるでローパー!」
「ぐわあああ!?」
あまりの刺激に足がガクガクと震える。
「俺は……俺は倒れるわけにいかねえ!
ルーコのためにも、俺たちを信じて待ってくれている仲間たちのためにも!」
「な、なんだと! この攻撃に耐えるというのか! でローパー!
いったいおまえのどこにそんな力が……でローパー!」
「うおおおお! 遊びは、終わりだあああああ!」
「終わり? わかったでローパー。
じゃ、やめるね。ああ、面白かったでローパー!」
ローパーの遊びの時間は終わった。
ふぅ、おっぱいがじんじんするぜ。
「じゃあ次は俺の反撃の時間だ!
俺の新必殺技を試すときが来たようだな!
必殺、ローパーパンチ!」
俺の棍棒がローパーにクリーンヒット!
ローパーの顔面がぐにゃりと歪む——いや、イソギンチャクのような姿からは、どこが顔だかわからない。
なので俺が勝手にローパーの顔面と仮定した場所が、ぐにゃりと歪む!
「ぐふぁーっ!
この悪いローパー様が、下等な人間ごときにぃぃ! でローパー!!」
——ボガーン!
悪いローパーは脳みそ以外、木っ端微塵に吹き飛んで死んだ。
……困った。
ローパーを倒せはしたものの、穴の上に戻る手段を失ってしまった。
「う、ううん……」
「お? ルーコ、目を覚ましたか」
「オパール……」
——ガバッ
「おふうっ!?」
ルーコが突然抱きついてきたので、思わず変な声を出してしまった。
「あやまるわ、オパール。落とし穴に巻き込んじゃって。
それと、モンスターを倒してくれてありがとう」
ルーコは抱きついたまま、ぐりぐりと俺の胸に顔を押し付けてくる。
あの、ローパーにいじられて敏感になっているので、ちょっとそれ、やめて欲しいのですが。
「い、いいんだ。落とし穴へは俺も同時に落ちたしな。
それよりもどこか痛まないか?」
身長差のせいで、抱きついたルーコのおっぱいの感触が、俺のお腹の辺りに感じられる。
「大丈夫みたい。
それより、落とし穴の上に戻る方法を考えないといけないわ」
「そうだな。
早く戻らないと、酸欠になるって前にノーキンが言っていたな」
「これくらいの落とし穴ならならないと思うけど」
そうだったのか! 知らなかった。
やっぱりノーキンは頭悪いな。
「クカカカ……俺は悪いローパーB! おっぱいをいじらせろざます!」
「おひょひょ……俺は悪いローパーC! おっぱいをいじらせろだぜ!」
「なにい!?」
ローパー、他にもいたのか!
1匹だけでも割と苦戦したのに、どうする!?
————
次回も、ルーコと落とし穴の下で……?
お楽しもみに!
————
今回の内容や、ルーコやローパーについて、感想を書いてね!
高評価もよろしく!
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そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
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