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93 章 魔法学校編
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93.章 現代と記憶。
──────20××年。
排塵が天高く巻き上がり、蜃気楼たゆたう高層ビルが、合わせ鏡のように奥行きいっぱいにまで建ち並ぶ。
──ここは現代、都市の喧騒。
ビルの狭間をぬうように、道路はいく本も先へ先へと延びて車両はその上をやかましく行き交い、脇の歩道には人々が行き交っている。
───都内某通り。
「ねえ、聞いてよ。昨日の学校帰りにさー。桃園さん見たんだけど、どこにいたと思う?」
「えー!なになに!?」
「それがマジ、ウケるんだけど!」
「桃園さん駅前のスーパーでさー、半額シールのパック肉一生懸命選んでんの!
提げてるカゴにも半額シールいっぱい入れてさー!」
「何それ!オバじゃん!」
「今度から、桃園さんの事オバって呼ばない?」
「それウケる!(爆笑)」
「あー。桃園さんの家って、シングルマザーでド貧乏なんでしょー」
「そんな貧乏ならバイトすればいいのに」
「バイトしてたらしいよー、スーパーのレジ係。でも耳の病気でバイト首になったんだって。
なんか左耳が聞こえなくて、ミスしまくったらしいw」
「スーパーがマジ可哀想。しかも耳の病気とか、頭悪いだけじゃないー?」
「学校やめて働けばいいのに」
「パパ活とかww?」
「あんな根暗、誰も買わないってーw」
「しかも、スマホも持って無いらしいよー」
「まじやばー!(爆笑)」
──3人組みの女子高生ギャルは、ひとしきり桃園という人物を笑い者にすると、夕暮れの街の喧騒に消えていった。
──某公立高校の教室内。
2人組みの女子生徒が、なにやら休み時間に1人を問い詰めている。
「──桃園さん、いい加減お金払ってもらえる?!」
「えっ……?ごめんなさい、左から話しかけられると、よく聞こえなくて……」
「はぁー……。今度の体育祭の、Tシャツのお金!払ってもらえる?」
「えっ?わたし、Tシャツの話し聞いてない……」
「この前、話したよね!クラスお揃いのTシャツ注文するって。分かったって言ってたよね」
『……わたし、もしかしたら聞き取れなくて話しを合わせるために、分かったって返事したかも……』
「うん、そうだったかも。幾らだったかな?」
「はぁー……。三千円!」
「う……うん。ハイ」
「何度も、言わせないでよね!」
『……どうしよう、もう今月2千円しか生活費が残ってない』
───しかる後、女子生徒2人組みがトイレで陰口大会を披露している。
「ねえ、桃園さん。本当に三千円払ったよー!」
「本当は二千円なのにw!」
「アンタ、マジ鬼じゃん!」
「だって、何度言っても払ってくれないし、コレくらい迷惑料だよ!」
その時、当人の桃園という生徒が個室トイレに入っており、聞くともなしにこの陰口を聞いていた。
───何日か後。
今度は、ギャル2人組みと例の女子生徒が、なにやら休み時間に揉めている。
「あっ、ごめーん!桃園さんの手提げ袋、蹴って汚しちゃったー!」
「あ……大丈夫だよ」
「もしかして、怒った?ホントまじ謝るからw!!」
「そんな、怒んないでー!ワザとじゃ無いんだからw」
桃園と呼ばれた女子生徒は、ギャル2人に絡まれながらもなんでも無い風を取り繕って相手をしていた。
「桃園さんてさ、その手提げ。そーゆーの、どこで売ってんの?マジダサくない?w」
「ジンベイザメのアップリケとかってお母さんの手作りwださーwワラ」
桃園という生徒は、小学生の頃から使っている母親からの手作りの手提げ袋を、馬鹿にされ、少なからず傷ついていた。
それは彼女の家が貧乏で長く新品が買えない事とも無関係では無かったが、お母さんの温かい真心が馬鹿にされたように感じたからだった。
「羨ましいー。ウチら、親と仲悪いからーw。そういうクソダサいのマジウラ山w!」
「そうそう、既製品とかだから!マジ親から愛されてないよねー」
「………」
教室でギャル二人組から散々笑い者にされ、桃園は他のクラスメイトからも遠巻きにクスクスと笑われていた。
────数日後、放課後のホームルーム。
担任が神妙な顔でクラス全員に訴える。
「今日クラスみんなの鞄から、財布が盗まれた。この事で何か分かる者は、挙手するように。」
クラス全員がシンと静まり返って、お互い顔を見合わせ当惑している。
そこに、さっと一人のギャルが手を挙げた。
「はい!もしかして、桃園さんかも知れませーん。
桃園さんが体育の授業時間にー、1人で教室に入って行ったの見たって隣のクラスの子が言ってましたー。」
急に、自分の名前が大声で挙げられ、桃園は驚いてビクッとなった。
「そうなのか?桃園?」
「違います!わたしは、そんな事はしていません」
「そうか、誰かそれを証明できる者はいるか?」
「桃園さんは友達がいないので、誰も証明出来ないと思いまーす」
それに反応して、クラスの中からクスクスと笑い声が起こる。
「お前らいい加減にしろ!……これは立派な、窃盗事件なんだぞ!もちろんこの事は、親御さん達にも報告させてもらう」
ギャルの二人組は、こちらをチラチラ見ながらクスクスと笑っている。
桃園という生徒は、嫌な予感がして、自分の机にそっと手を入れると、複数の財布の様な物が指先に触れた。
『嵌められた……』
ギャル達は、盗んだ財布を自分の机に入れて、自分を窃盗犯に仕立て上げるつもりなんだと気がついた。
『……もう、全部おわり……』
これで、夢だった大学への進学も、返還不要の奨学金も、ずっと頑張っていた推薦枠も、何もかもがお終いになる。
そして、一番の心配は自分が窃盗犯だと母親に連絡がゆくこと。
どれほどお母さんは傷つくだろう。桃園という生徒はその事を何より恐れていた。
「──どうした桃園?顔色が悪いぞ」
担任はそういいながら、桃園に近づいてくる。
「先生ー。桃園さんの机の中を調べてみたら良いと思いまーす!」
ギャルの1人は、なおも桃園を追い詰めようと担任に提案する。
「そうなのか?桃園?」
そう言いながら、担任はずんずんとこちらへ歩いてくる。
桃園は机の中の財布に、指先を触れながら、どうしよう、どうしようとしか頭が回らない。
一歩一歩、近づいてくる担任教師。
「本当に、そうなのか?桃園!」
担任の語気が、次第に強くなってくる。
もう一歩、あと一歩。怒りに目が吊り上がった担任が近づいてくる。
─────!!
「………っ!」
ここでカリナは目を覚ます。何かに追い詰められる夢。
背中は汗びっしょりで、指先を見ると、自分が震えているのが分かった。
内容は覚えていないが、いま魔法学校の教室で起こっている事と似たような事が大昔にあったのだろうか?
カリナは額に手をあてながら、いつまでも夢で良かった夢で……、と繰り返していた。
──────20××年。
排塵が天高く巻き上がり、蜃気楼たゆたう高層ビルが、合わせ鏡のように奥行きいっぱいにまで建ち並ぶ。
──ここは現代、都市の喧騒。
ビルの狭間をぬうように、道路はいく本も先へ先へと延びて車両はその上をやかましく行き交い、脇の歩道には人々が行き交っている。
───都内某通り。
「ねえ、聞いてよ。昨日の学校帰りにさー。桃園さん見たんだけど、どこにいたと思う?」
「えー!なになに!?」
「それがマジ、ウケるんだけど!」
「桃園さん駅前のスーパーでさー、半額シールのパック肉一生懸命選んでんの!
提げてるカゴにも半額シールいっぱい入れてさー!」
「何それ!オバじゃん!」
「今度から、桃園さんの事オバって呼ばない?」
「それウケる!(爆笑)」
「あー。桃園さんの家って、シングルマザーでド貧乏なんでしょー」
「そんな貧乏ならバイトすればいいのに」
「バイトしてたらしいよー、スーパーのレジ係。でも耳の病気でバイト首になったんだって。
なんか左耳が聞こえなくて、ミスしまくったらしいw」
「スーパーがマジ可哀想。しかも耳の病気とか、頭悪いだけじゃないー?」
「学校やめて働けばいいのに」
「パパ活とかww?」
「あんな根暗、誰も買わないってーw」
「しかも、スマホも持って無いらしいよー」
「まじやばー!(爆笑)」
──3人組みの女子高生ギャルは、ひとしきり桃園という人物を笑い者にすると、夕暮れの街の喧騒に消えていった。
──某公立高校の教室内。
2人組みの女子生徒が、なにやら休み時間に1人を問い詰めている。
「──桃園さん、いい加減お金払ってもらえる?!」
「えっ……?ごめんなさい、左から話しかけられると、よく聞こえなくて……」
「はぁー……。今度の体育祭の、Tシャツのお金!払ってもらえる?」
「えっ?わたし、Tシャツの話し聞いてない……」
「この前、話したよね!クラスお揃いのTシャツ注文するって。分かったって言ってたよね」
『……わたし、もしかしたら聞き取れなくて話しを合わせるために、分かったって返事したかも……』
「うん、そうだったかも。幾らだったかな?」
「はぁー……。三千円!」
「う……うん。ハイ」
「何度も、言わせないでよね!」
『……どうしよう、もう今月2千円しか生活費が残ってない』
───しかる後、女子生徒2人組みがトイレで陰口大会を披露している。
「ねえ、桃園さん。本当に三千円払ったよー!」
「本当は二千円なのにw!」
「アンタ、マジ鬼じゃん!」
「だって、何度言っても払ってくれないし、コレくらい迷惑料だよ!」
その時、当人の桃園という生徒が個室トイレに入っており、聞くともなしにこの陰口を聞いていた。
───何日か後。
今度は、ギャル2人組みと例の女子生徒が、なにやら休み時間に揉めている。
「あっ、ごめーん!桃園さんの手提げ袋、蹴って汚しちゃったー!」
「あ……大丈夫だよ」
「もしかして、怒った?ホントまじ謝るからw!!」
「そんな、怒んないでー!ワザとじゃ無いんだからw」
桃園と呼ばれた女子生徒は、ギャル2人に絡まれながらもなんでも無い風を取り繕って相手をしていた。
「桃園さんてさ、その手提げ。そーゆーの、どこで売ってんの?マジダサくない?w」
「ジンベイザメのアップリケとかってお母さんの手作りwださーwワラ」
桃園という生徒は、小学生の頃から使っている母親からの手作りの手提げ袋を、馬鹿にされ、少なからず傷ついていた。
それは彼女の家が貧乏で長く新品が買えない事とも無関係では無かったが、お母さんの温かい真心が馬鹿にされたように感じたからだった。
「羨ましいー。ウチら、親と仲悪いからーw。そういうクソダサいのマジウラ山w!」
「そうそう、既製品とかだから!マジ親から愛されてないよねー」
「………」
教室でギャル二人組から散々笑い者にされ、桃園は他のクラスメイトからも遠巻きにクスクスと笑われていた。
────数日後、放課後のホームルーム。
担任が神妙な顔でクラス全員に訴える。
「今日クラスみんなの鞄から、財布が盗まれた。この事で何か分かる者は、挙手するように。」
クラス全員がシンと静まり返って、お互い顔を見合わせ当惑している。
そこに、さっと一人のギャルが手を挙げた。
「はい!もしかして、桃園さんかも知れませーん。
桃園さんが体育の授業時間にー、1人で教室に入って行ったの見たって隣のクラスの子が言ってましたー。」
急に、自分の名前が大声で挙げられ、桃園は驚いてビクッとなった。
「そうなのか?桃園?」
「違います!わたしは、そんな事はしていません」
「そうか、誰かそれを証明できる者はいるか?」
「桃園さんは友達がいないので、誰も証明出来ないと思いまーす」
それに反応して、クラスの中からクスクスと笑い声が起こる。
「お前らいい加減にしろ!……これは立派な、窃盗事件なんだぞ!もちろんこの事は、親御さん達にも報告させてもらう」
ギャルの二人組は、こちらをチラチラ見ながらクスクスと笑っている。
桃園という生徒は、嫌な予感がして、自分の机にそっと手を入れると、複数の財布の様な物が指先に触れた。
『嵌められた……』
ギャル達は、盗んだ財布を自分の机に入れて、自分を窃盗犯に仕立て上げるつもりなんだと気がついた。
『……もう、全部おわり……』
これで、夢だった大学への進学も、返還不要の奨学金も、ずっと頑張っていた推薦枠も、何もかもがお終いになる。
そして、一番の心配は自分が窃盗犯だと母親に連絡がゆくこと。
どれほどお母さんは傷つくだろう。桃園という生徒はその事を何より恐れていた。
「──どうした桃園?顔色が悪いぞ」
担任はそういいながら、桃園に近づいてくる。
「先生ー。桃園さんの机の中を調べてみたら良いと思いまーす!」
ギャルの1人は、なおも桃園を追い詰めようと担任に提案する。
「そうなのか?桃園?」
そう言いながら、担任はずんずんとこちらへ歩いてくる。
桃園は机の中の財布に、指先を触れながら、どうしよう、どうしようとしか頭が回らない。
一歩一歩、近づいてくる担任教師。
「本当に、そうなのか?桃園!」
担任の語気が、次第に強くなってくる。
もう一歩、あと一歩。怒りに目が吊り上がった担任が近づいてくる。
─────!!
「………っ!」
ここでカリナは目を覚ます。何かに追い詰められる夢。
背中は汗びっしょりで、指先を見ると、自分が震えているのが分かった。
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