3 / 3
3. にゃんとニュースです
しおりを挟む
スタジオにはたくさんのイヌがいる。カメラを回す者、マイクを持つ者、カンペを見せる者。見慣れてきたとはいえ、報道の裏側を見るセナはいつも不思議な感じがした。自身が放送しているわんちゅーぶの放送とは、全く勝手が違う。
何とか身なりを整え、席につくとアナウンサーが放送が始まる前ににこりと笑みを向けてくれた。セナも笑い返し、居住まいを正す。
やがて軽快なジングルが鳴り、アナウンサーとセナは軽くお辞儀をした。
「朝七時のニュースのお時間です」
セナの隣でアナウンサーがニュースの始まりを告げ、背後の液晶画面とテロップが変わり始める。
「大手カリカリ製造会社である、株式会社びっぐわんこが数年ぶりの赤字決算となる見通しです」
アナウンサーがニュースを読み上げるのを、セナは真面目な顔をして聞いている。コメンテーターの立場だから、コメントが必要な話題の際にスタジオに呼んでくれればいいのにと思いつつ、最初からいて欲しいと頼まれれば断れはしない。
リオはちゃんとご飯を食べられただろうか。少しだけ、心配になる。
それにしても、びっぐわんこすら赤字となる時代かと、セナは苦々しく思った。
猫国との緊張状態が高まり、カリカリの原材料が手に入りにくくなったことから、各種食料品会社は原材料の高騰に悲鳴をあげている。びっぐわんこは最後まで値上げをせぬように努力していたが、故に赤字決算となってしまうのだろう。
「続いてのニュースです。犬国の三名が、猫国で旅行中に行方不明となりました」
セナは耳をあげて、カメラの方に向けていた顔を動かし、アナウンサーを見てしまった。
アナウンサーは事前に原稿を読んでいるためか、あからさまに動揺はしていないものの、声が僅かに不安そうに揺れる。
「また、猫国から不審な人物の入国を確認し、特務機関が取り押さえたとのことです。他にも、工作員が入国した可能性があります。国民の皆様は十分に不審人物にご注意ください」
言葉を切ったアナウンサーが、セナに話を振る。
「セナさん、猫国との緊張状態は高まるばかりですね。不審人物を見かけた場合はどうすればよろしいでしょうか?」
この為に最初から呼ばれたのかと、セナは腑に落ちた。
「そうですね。まず、ご自分で対処なさろうとせず、特務機関か警察にご通報ください。しかし、まずは国民の皆さんの安全が第一です。ご不安を与えぬよう、政府も最善を尽くします」
定例の言葉を返し、セナは考える。
既に工作員を送り込む段階まで進んでいるのなら、何処かでテロが起きる可能性すらある。政府は一体どこまで手を打っているだろうか。
ひいてはそれは、セナの職務となる可能性もある。
命じられればやるしかないが、テロ対策にまで事が及ぶと、さすがにセナには荷が重い。何とか今のこの膠着状態から、和平に持っていければいいのだが。
「近頃、緊張状態を反映してか、市民生活を危ぶみ犯罪が増加しているとの噂がありますが……」
アナウンサーが問うのに、セナは苦笑した。事実に基づかない噂が蔓延るのは、国民達が荒れ始めている証拠かもしれない。
「ご安心ください。それは根も葉もない噂です。私は警察や国民の皆様の困りごとや犯罪を集計して目を通しておりますが、ここ数年も犯罪率が極端に増加傾向にある結果は出ておりません。骨の奪い合いはいつの時代も変わらずあるものですから、そこは数値を上げてしまっておりますけれど」
セナの冗談に、アナウンサーは上品に声を立てて笑った。
「骨ばかりは仕方ありませんね」
「ええ、その通りです。我々はやはり骨に目がありませんから」
にこりと笑みを返してセナも同意する。
アナウンサーはもう一度笑って、話題を次のニュースへと切り替えた。
アナウンサーの声が聞こえる中、セナは笑みを浮かべたまま内心で息を吐く。
どうしたものか。こんなことを言っているセナの家に、ネコ――らしき存在がいると知れ渡れば、セナが検挙されるだけでは済まない事態になるとは容易に予想がついた。
◇
ニュース番組が終わり、セナはスタッフたちに挨拶をして、廊下に出た。思わず口から出そうになった溜息を飲み込んだ時、ふと声が掛けられる。
「セナ、お疲れさん」
セナは顔をあげ、その人物を確認した。
体格のいい、黒髪の男だ。きりっとした目が眩く、人好きがする以前に凛々しい印象を与える。
セナは笑みを浮かべて、同僚に応対した。
「スイか。どうしたんだ、こんなところで」
「俺もこれから、番組の収録に出なくちゃいけなくてね」
溜息をつく男は、セナと同じ職場に勤める同期でもある。セナに比べスイは表に出てこないことが多いが、それでも最近は呼び出される機会が増えているらしい。政府の印象向上の為に、いかにも国家公務員のイヌらしいスイが引っ張り出されるのは、セナには何となく分かるような気もした。国民達からもスイの人気は高い。
「そうか。互いに大変だな」
「まぁ、君に比べて朝が遅い分、俺の方がマシさ。しかし、なかなか物騒な世の中になってきたね」
立ち話ついでに振られ、セナも廊下の端に寄って頷く。最近機会は減ってきてしまったものの、学生時代はよくこうしてスイと時流について討論したものだ。
「工作員が紛れ込んだらしいな。混乱にならないように言葉は選んだものの、既に結構な事態になっていそうだ」
「ああ、聞いたところによれば特務機関はお祭り騒ぎらしい。久しぶりの大検挙になるかもしれないからね」
「特務機関がお祭り騒ぎとは、一般市民にとっては迷惑な話だ」
軽く二人で笑いあう。スイは時間になったのか、歩き出そうとして最後にセナに言った。
「まぁ、君も気を付けたまえよ。案外、工作員だって俺たちの近くにいるかもしれない」
「ああ、お前も。収録頑張ってな」
セナは手を上げてスイを見送った。これから職場に行き、職務を終えなければならない。朝の時間が圧迫された分、帰宅するのは遅くなるだろう。
セナは今日の段取りを考えながら、廊下をぽてぽてと歩き始めた。
何とか身なりを整え、席につくとアナウンサーが放送が始まる前ににこりと笑みを向けてくれた。セナも笑い返し、居住まいを正す。
やがて軽快なジングルが鳴り、アナウンサーとセナは軽くお辞儀をした。
「朝七時のニュースのお時間です」
セナの隣でアナウンサーがニュースの始まりを告げ、背後の液晶画面とテロップが変わり始める。
「大手カリカリ製造会社である、株式会社びっぐわんこが数年ぶりの赤字決算となる見通しです」
アナウンサーがニュースを読み上げるのを、セナは真面目な顔をして聞いている。コメンテーターの立場だから、コメントが必要な話題の際にスタジオに呼んでくれればいいのにと思いつつ、最初からいて欲しいと頼まれれば断れはしない。
リオはちゃんとご飯を食べられただろうか。少しだけ、心配になる。
それにしても、びっぐわんこすら赤字となる時代かと、セナは苦々しく思った。
猫国との緊張状態が高まり、カリカリの原材料が手に入りにくくなったことから、各種食料品会社は原材料の高騰に悲鳴をあげている。びっぐわんこは最後まで値上げをせぬように努力していたが、故に赤字決算となってしまうのだろう。
「続いてのニュースです。犬国の三名が、猫国で旅行中に行方不明となりました」
セナは耳をあげて、カメラの方に向けていた顔を動かし、アナウンサーを見てしまった。
アナウンサーは事前に原稿を読んでいるためか、あからさまに動揺はしていないものの、声が僅かに不安そうに揺れる。
「また、猫国から不審な人物の入国を確認し、特務機関が取り押さえたとのことです。他にも、工作員が入国した可能性があります。国民の皆様は十分に不審人物にご注意ください」
言葉を切ったアナウンサーが、セナに話を振る。
「セナさん、猫国との緊張状態は高まるばかりですね。不審人物を見かけた場合はどうすればよろしいでしょうか?」
この為に最初から呼ばれたのかと、セナは腑に落ちた。
「そうですね。まず、ご自分で対処なさろうとせず、特務機関か警察にご通報ください。しかし、まずは国民の皆さんの安全が第一です。ご不安を与えぬよう、政府も最善を尽くします」
定例の言葉を返し、セナは考える。
既に工作員を送り込む段階まで進んでいるのなら、何処かでテロが起きる可能性すらある。政府は一体どこまで手を打っているだろうか。
ひいてはそれは、セナの職務となる可能性もある。
命じられればやるしかないが、テロ対策にまで事が及ぶと、さすがにセナには荷が重い。何とか今のこの膠着状態から、和平に持っていければいいのだが。
「近頃、緊張状態を反映してか、市民生活を危ぶみ犯罪が増加しているとの噂がありますが……」
アナウンサーが問うのに、セナは苦笑した。事実に基づかない噂が蔓延るのは、国民達が荒れ始めている証拠かもしれない。
「ご安心ください。それは根も葉もない噂です。私は警察や国民の皆様の困りごとや犯罪を集計して目を通しておりますが、ここ数年も犯罪率が極端に増加傾向にある結果は出ておりません。骨の奪い合いはいつの時代も変わらずあるものですから、そこは数値を上げてしまっておりますけれど」
セナの冗談に、アナウンサーは上品に声を立てて笑った。
「骨ばかりは仕方ありませんね」
「ええ、その通りです。我々はやはり骨に目がありませんから」
にこりと笑みを返してセナも同意する。
アナウンサーはもう一度笑って、話題を次のニュースへと切り替えた。
アナウンサーの声が聞こえる中、セナは笑みを浮かべたまま内心で息を吐く。
どうしたものか。こんなことを言っているセナの家に、ネコ――らしき存在がいると知れ渡れば、セナが検挙されるだけでは済まない事態になるとは容易に予想がついた。
◇
ニュース番組が終わり、セナはスタッフたちに挨拶をして、廊下に出た。思わず口から出そうになった溜息を飲み込んだ時、ふと声が掛けられる。
「セナ、お疲れさん」
セナは顔をあげ、その人物を確認した。
体格のいい、黒髪の男だ。きりっとした目が眩く、人好きがする以前に凛々しい印象を与える。
セナは笑みを浮かべて、同僚に応対した。
「スイか。どうしたんだ、こんなところで」
「俺もこれから、番組の収録に出なくちゃいけなくてね」
溜息をつく男は、セナと同じ職場に勤める同期でもある。セナに比べスイは表に出てこないことが多いが、それでも最近は呼び出される機会が増えているらしい。政府の印象向上の為に、いかにも国家公務員のイヌらしいスイが引っ張り出されるのは、セナには何となく分かるような気もした。国民達からもスイの人気は高い。
「そうか。互いに大変だな」
「まぁ、君に比べて朝が遅い分、俺の方がマシさ。しかし、なかなか物騒な世の中になってきたね」
立ち話ついでに振られ、セナも廊下の端に寄って頷く。最近機会は減ってきてしまったものの、学生時代はよくこうしてスイと時流について討論したものだ。
「工作員が紛れ込んだらしいな。混乱にならないように言葉は選んだものの、既に結構な事態になっていそうだ」
「ああ、聞いたところによれば特務機関はお祭り騒ぎらしい。久しぶりの大検挙になるかもしれないからね」
「特務機関がお祭り騒ぎとは、一般市民にとっては迷惑な話だ」
軽く二人で笑いあう。スイは時間になったのか、歩き出そうとして最後にセナに言った。
「まぁ、君も気を付けたまえよ。案外、工作員だって俺たちの近くにいるかもしれない」
「ああ、お前も。収録頑張ってな」
セナは手を上げてスイを見送った。これから職場に行き、職務を終えなければならない。朝の時間が圧迫された分、帰宅するのは遅くなるだろう。
セナは今日の段取りを考えながら、廊下をぽてぽてと歩き始めた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
バイト先に元カレがいるんだが、どうすりゃいい?
cheeery
BL
サークルに一人暮らしと、完璧なキャンパスライフが始まった俺……広瀬 陽(ひろせ あき)
ひとつ問題があるとすれば金欠であるということだけ。
「そうだ、バイトをしよう!」
一人暮らしをしている近くのカフェでバイトをすることが決まり、初めてのバイトの日。
教育係として現れたのは……なんと高二の冬に俺を振った元カレ、三上 隼人(みかみ はやと)だった!
なんで元カレがここにいるんだよ!
俺の気持ちを弄んでフッた最低な元カレだったのに……。
「あんまり隙見せない方がいいよ。遠慮なくつけこむから」
「ねぇ、今どっちにドキドキしてる?」
なんか、俺……ずっと心臓が落ち着かねぇ!
もう一度期待したら、また傷つく?
あの時、俺たちが別れた本当の理由は──?
「そろそろ我慢の限界かも」
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
何故よりにもよって恋愛ゲームの親友ルートに突入するのか
風
BL
平凡な学生だったはずの俺が転生したのは、恋愛ゲーム世界の“王子”という役割。
……けれど、攻略対象の女の子たちは次々に幸せを見つけて旅立ち、
気づけば残されたのは――幼馴染みであり、忠誠を誓った騎士アレスだけだった。
「僕は、あなたを守ると決めたのです」
いつも優しく、忠実で、完璧すぎるその親友。
けれど次第に、その視線が“友人”のそれではないことに気づき始め――?
身分差? 常識? そんなものは、もうどうでもいい。
“王子”である俺は、彼に恋をした。
だからこそ、全部受け止める。たとえ、世界がどう言おうとも。
これは転生者としての使命を終え、“ただの一人の少年”として生きると決めた王子と、
彼だけを見つめ続けた騎士の、
世界でいちばん優しくて、少しだけ不器用な、じれじれ純愛ファンタジー。
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
【第一部・完結】毒を飲んだマリス~冷徹なふりして溺愛したい皇帝陛下と毒親育ちの転生人質王子が恋をした~
蛮野晩
BL
マリスは前世で毒親育ちなうえに不遇の最期を迎えた。
転生したらヘデルマリア王国の第一王子だったが、祖国は帝国に侵略されてしまう。
戦火のなかで帝国の皇帝陛下ヴェルハルトに出会う。
マリスは人質として帝国に赴いたが、そこで皇帝の弟(エヴァン・八歳)の世話役をすることになった。
皇帝ヴェルハルトは噂どおりの冷徹な男でマリスは人質として不遇な扱いを受けたが、――――じつは皇帝ヴェルハルトは戦火で出会ったマリスにすでにひと目惚れしていた!
しかもマリスが帝国に来てくれて内心大喜びだった!
ほんとうは溺愛したいが、溺愛しすぎはかっこよくない……。苦悩する皇帝ヴェルハルト。
皇帝陛下のラブコメと人質王子のシリアスがぶつかりあう。ラブコメvsシリアスのハッピーエンドです。
給餌行為が求愛行動だってなんで誰も教えてくれなかったんだ!
永川さき
BL
魔術教師で平民のマテウス・アージェルは、元教え子で現同僚のアイザック・ウェルズリー子爵と毎日食堂で昼食をともにしている。
ただ、その食事風景は特殊なもので……。
元教え子のスパダリ魔術教師×未亡人で成人した子持ちのおっさん魔術教師
まー様企画の「おっさん受けBL企画」参加作品です。
他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる