幻想艷談

愛炎機炎

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6 狐の恩?返し

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何年か前、貴方は知り合いの妖狐に頼まれて事業資金を貸しました。
しかし彼女の商売は大失敗。無一文になり、貴方からの借金を返すどころではありません。

家財も何もない日当たりの悪い家で、彼女は膨れ面で「借金は身体で返す」などと言います。 
貴方は彼女の下着姿に欲情しないでもありませんでしたが、女性の弱みに付け込むようなことは好みではありません。なんとかこらえました。
貴方は彼女に慰めの言葉をかけた上に、当座の生活資金まで用立ててあげたのです。
お人好しですね。





時は流れて、今や彼女は街有数の成功者です。
各地で武功を挙げ、様々な宝物を報酬にもらうことも多い貴方は、彼女に事あるごとに資金を融通していました。
それは倍になって返ってきたり、返ってこなかったりと様々です。
総合的には貸した以上の資金を回収できてはいるようですが、もはや貴方自身もよくわからなくなっています。
そして一月ぶりに彼女がいる街を訪れた今回はどうでしょうか?

「返す金ならないわ。しばらく待って。利息なら払ってあげるから」

傲岸に彼女は言い放ちます。

「で、利息は

貴方を魅惑してやまない形の良い脚を見せつけるようにわざとらしく組み替えて、悪戯っぽく彼女は貴方に問いかけます。

恥知らずな貴方は、おずおずと希望を口にしました。

「ああ、か弱き女の悲しさよね。お金がないばっかりに、貴方のような男にこの身を差し出さねばならないなんて」

そう言いながら、彼女は喜色満面。うきうきとお付きの者に貴方の逗留先を手配するよう指示するのでした。



夜になり、豪奢な宿の貴方の部屋に、彼女は忍んできました。

「ね、ね、ところで、頼みがあるんだけど」

彼女はベッドの上で貴方を意地悪に焦らしながら、さらなる資金の提供を要請します。
彼女は貴方が首を縦に振るまで、貴方を満足させるつもりはないようです。
おかしいですね。『利息』の支払いを受けるだけのはずが、こんなことになるなんて。

もちろん貴方に我慢ができるはずもありません。貴方は今回も夜ごとに彼女にからかわれ、苛められ、いいようにされて街を後にするのでした。

ちなみに彼女に提供した資金はその後三倍になって返ってくるのですが、それはまた別のお話。
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