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第七章(試験後、レオンと娼館、アントンと呪いについて、リーフ暗殺計画)
(バルザーク)343 絕望
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☆グロさん続いていますのでご注意下さいm(_ _)m
(バルザーク)
────ルッツだ!!
どうやら<仮想幻石>で復活し、今の今まで化け物の気が逸れるタイミングを待っていたらしい。
そして今がチャンスとばかりに飛び出した様だ。
俺も瞬時にそれに合わせ、足元に小さな魔法陣を展開させると、それを踏みしめ一気に化け物との距離を詰める。
<魔戦兵士の資質>(ユニーク固有スキル)
< 魔戦導路 >
地面や空中、何処にでも設置出来る身体強化系魔法スキル
出現した魔法陣を踏むことで各ステータスを瞬時にアップすることができる
自身の魔力、魔力操作によってその持続時間、ステータス値の種類を、攻撃力と守備力により強化上昇率が決定される
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力差操作、攻撃力、守備力を持つこと
一定回数以上身体強化を使いながら敵の命を奪うこと
化け物の右側からはルッツの拳、左側からは俺のスキル<捩じ切れの刃>を纏ったタガー。
その同時攻撃に、『捉えたっ!!』 ────そう確信した瞬間……。
────世界は暗転した。
次に気づいた時には、俺は膝をついたまま座り込んでいて、すぐ目の前には『空っぽの瞳』を持つ化け物が俺を見下ろしていた。
「────────っ!!!」
恐怖からぼんやりしていた意識が急速に浮上すれば……自分を中心に地に広がる血の海を見て背筋が凍りつく。
俺は……死んだ……のか……???
混乱しながら、どうにか今起きた事を理解しようとしていると、いつの間にか復活していたルーナが悲鳴を上げ、弾かれた様に逃げ出した。
「いや……いやっ、いやよっ────────!!!!
私、死にたくないっ!!私は選ばれた人間なのよっ!!!
試したいならそこら中にいる他の役立たず共にしてよぉぉぉぉぉ────!!!まだまだ……楽しい事……沢山っ……!」
そこまで言って、ルーナは思い切り前方に、転んでしまう。
何が起きたのか分からない様子のルーナは、ドロだらけの顔を動かし、ゆっくりと自身の足元に目を動かすと────次の瞬間息を飲んだ。
そしてそれは同時に、同じ場所へと視線を滑らしていった俺達も同様に。
ルーナの足がない────……。
血が一切吹き出していない事から、ルーナの体はまだその欠損に気づいていない様だった。
断面は、まるで恐ろしく鋭利なハサミでチョキンと切り取られた様。
い、いつの間に────??
攻撃がまったく見えなかった事に、汗をドッと掻きながら、化け物へゆっくりと視線を合わせると……その手にはいつの間に抜いたのか、細身のレイピアが握られていた。
「今度は剣でも試すか……。」
そう呟き、化け物は倒れ込むルーナに向かってゆっくり歩いて近づいて行く。
それをガタガタ震えながら見ていたルーナが────……。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ──────!!!!!」
大きな悲鳴を上げながら、手のひらを化け物の方へ向けた。
< 聖大師の資質 >(ユニーク固有スキル)
< 反転する回復術 >
本来活性化し回復させる細胞に対し、その反対の作用を与える事が出来る特殊系回復魔法スキル。
そのため細胞は一気に劣化、腐っていくが、既に生命活動を停止した生き物に対しては作用しない。
霧状に散布しそれを浴びた箇所から徐々に腐っていく。
(発現条件)
一定以上の残忍、冷酷を持ち、一定以上の精神汚染を持つこと
一定以上の命を奪い、それに快感と愉快を感じること
ルーナの手から放たれた霧状のそのスキルは、化け物の全身に降りかかる────が、化け物の体には何一つ変化は見られない。
「う……嘘……嘘……。」
サァ……と青ざめながら、ルーナは何度も何度もそのスキルを発動したが、やはり何一つ変化はない様だ。
青ざめる俺達をよそに、化け物は不思議そうな顔を見せ、やっと『あぁ……。』と、何かを理解した様子を見せた。
そして、剣を握っていない左手の人差し指でルーナを指差す。
< 英雄の資質 >(???スキル)
< 反転する回復術(???) >
本来活性化し回復させる細胞に対しその反対の作用を与える事が出来る特殊系回復魔法スキル。
そのため全ての存在の細胞は一気に劣化、腐っていく
空気中の酸素と同様の形でそれを使うことができ、接触した箇所から徐々に腐っていく。
相手はそれをどんな手段をとっても防ぐことはできない
「ぎっ……ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ────────!!!!!!!」
指を差されたルーナから、突然嫌な匂いが立ち込め始めたかと思ったら、ルーナは大絶叫をあげた。
そして、それと同時にルーナの皮膚は赤黒く染まっていき、ドロリドロリと溶けていく。
その様子は────ルーナと共にした戦場でよく見る光景であった。
────ただし今回はルーナがその加害者ではなく被害者という立場であるが……。
ドロドロになってしまったルーナはそのまま動くこともできなくなり、最後に一言ポツリと呟く。
「……わ……た……────ど……なって……る…………?」
そう呟いたルーナの目から光が失われた瞬間、俺とルッツとプラムは踵を返し全力で駆け出した。
(バルザーク)
────ルッツだ!!
どうやら<仮想幻石>で復活し、今の今まで化け物の気が逸れるタイミングを待っていたらしい。
そして今がチャンスとばかりに飛び出した様だ。
俺も瞬時にそれに合わせ、足元に小さな魔法陣を展開させると、それを踏みしめ一気に化け物との距離を詰める。
<魔戦兵士の資質>(ユニーク固有スキル)
< 魔戦導路 >
地面や空中、何処にでも設置出来る身体強化系魔法スキル
出現した魔法陣を踏むことで各ステータスを瞬時にアップすることができる
自身の魔力、魔力操作によってその持続時間、ステータス値の種類を、攻撃力と守備力により強化上昇率が決定される
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力差操作、攻撃力、守備力を持つこと
一定回数以上身体強化を使いながら敵の命を奪うこと
化け物の右側からはルッツの拳、左側からは俺のスキル<捩じ切れの刃>を纏ったタガー。
その同時攻撃に、『捉えたっ!!』 ────そう確信した瞬間……。
────世界は暗転した。
次に気づいた時には、俺は膝をついたまま座り込んでいて、すぐ目の前には『空っぽの瞳』を持つ化け物が俺を見下ろしていた。
「────────っ!!!」
恐怖からぼんやりしていた意識が急速に浮上すれば……自分を中心に地に広がる血の海を見て背筋が凍りつく。
俺は……死んだ……のか……???
混乱しながら、どうにか今起きた事を理解しようとしていると、いつの間にか復活していたルーナが悲鳴を上げ、弾かれた様に逃げ出した。
「いや……いやっ、いやよっ────────!!!!
私、死にたくないっ!!私は選ばれた人間なのよっ!!!
試したいならそこら中にいる他の役立たず共にしてよぉぉぉぉぉ────!!!まだまだ……楽しい事……沢山っ……!」
そこまで言って、ルーナは思い切り前方に、転んでしまう。
何が起きたのか分からない様子のルーナは、ドロだらけの顔を動かし、ゆっくりと自身の足元に目を動かすと────次の瞬間息を飲んだ。
そしてそれは同時に、同じ場所へと視線を滑らしていった俺達も同様に。
ルーナの足がない────……。
血が一切吹き出していない事から、ルーナの体はまだその欠損に気づいていない様だった。
断面は、まるで恐ろしく鋭利なハサミでチョキンと切り取られた様。
い、いつの間に────??
攻撃がまったく見えなかった事に、汗をドッと掻きながら、化け物へゆっくりと視線を合わせると……その手にはいつの間に抜いたのか、細身のレイピアが握られていた。
「今度は剣でも試すか……。」
そう呟き、化け物は倒れ込むルーナに向かってゆっくり歩いて近づいて行く。
それをガタガタ震えながら見ていたルーナが────……。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ──────!!!!!」
大きな悲鳴を上げながら、手のひらを化け物の方へ向けた。
< 聖大師の資質 >(ユニーク固有スキル)
< 反転する回復術 >
本来活性化し回復させる細胞に対し、その反対の作用を与える事が出来る特殊系回復魔法スキル。
そのため細胞は一気に劣化、腐っていくが、既に生命活動を停止した生き物に対しては作用しない。
霧状に散布しそれを浴びた箇所から徐々に腐っていく。
(発現条件)
一定以上の残忍、冷酷を持ち、一定以上の精神汚染を持つこと
一定以上の命を奪い、それに快感と愉快を感じること
ルーナの手から放たれた霧状のそのスキルは、化け物の全身に降りかかる────が、化け物の体には何一つ変化は見られない。
「う……嘘……嘘……。」
サァ……と青ざめながら、ルーナは何度も何度もそのスキルを発動したが、やはり何一つ変化はない様だ。
青ざめる俺達をよそに、化け物は不思議そうな顔を見せ、やっと『あぁ……。』と、何かを理解した様子を見せた。
そして、剣を握っていない左手の人差し指でルーナを指差す。
< 英雄の資質 >(???スキル)
< 反転する回復術(???) >
本来活性化し回復させる細胞に対しその反対の作用を与える事が出来る特殊系回復魔法スキル。
そのため全ての存在の細胞は一気に劣化、腐っていく
空気中の酸素と同様の形でそれを使うことができ、接触した箇所から徐々に腐っていく。
相手はそれをどんな手段をとっても防ぐことはできない
「ぎっ……ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ────────!!!!!!!」
指を差されたルーナから、突然嫌な匂いが立ち込め始めたかと思ったら、ルーナは大絶叫をあげた。
そして、それと同時にルーナの皮膚は赤黒く染まっていき、ドロリドロリと溶けていく。
その様子は────ルーナと共にした戦場でよく見る光景であった。
────ただし今回はルーナがその加害者ではなく被害者という立場であるが……。
ドロドロになってしまったルーナはそのまま動くこともできなくなり、最後に一言ポツリと呟く。
「……わ……た……────ど……なって……る…………?」
そう呟いたルーナの目から光が失われた瞬間、俺とルッツとプラムは踵を返し全力で駆け出した。
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