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第三十一章
1030 最終進化……?
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( リーフ )
『 警告!《 呪災厄の成体 》からの進化条件を満たしました。
これより《 呪災厄の成体 》から《 大災厄の呪死蝶 》へと最終進化します。 』
頭の中に響く警戒音の様な音と共に、目の前の黒い蝶は、メキメキメキ────ッ!!!と大きな音を立てながら、その姿形を変えていく。
そしてそれと同時に禍々しい魔力が一気に膨れ上がり、一帯に嫌な風がビュンビュンと吹き荒れた。
「 く、くそ~~!間に合わなかった!
最終進化って一体どうなるんだろう……。
今でもだいぶヤバい感じなのに……! 」
その醜悪な姿を思い浮かべゴクリとツバを飲み込むと、前世で読んできた少年漫画達を思い出す。
主人公が戦う沢山の強敵達。
その強敵達の中でも ” 進化 ” という変化を遂げる者達は、飛躍的なパワーUP効果を得て、形勢逆転的────が王道パターンであった。
これは漫画ではなく現実ではあるが、恐らく予想を裏切らないパワーUPをしてくると思っていいだろう。
「 あげ玉!黒みつ!!多分あいつ、すっごく強くなるよ!
油断しないで慎重に倒していこう! 」
「 クピャッ!!( 分かった! ) 」
「 ( グッ! )( 分かった! ) 」
あげ玉はコクリと頷きながら元気な返事を、黒みつは触手をみょみょん!と伸ばして先っぽをグッ!と握ってくれた。
そうして三人で警戒MAXで黒い蝶々を睨みつけた────────が……何となくそれが100%にならない。
俺達は変化していく黒い蝶の本体ではなく、その下の方へとチラッと視線を下げた。
メキメキと音を立ててヤバい感じの黒い蝶々の下。
そこには森が広がっているのだが、呪いの影響か、木々は腐り、更に黒い蝶のスキル< 呪災厄の落し子 >という、モンスター増殖スキルによりドロドロした黒い水が滴り落ちている状態なのだが、そんな場所でゴソゴソと素材を採取している人物がいる。
アルバード英雄記の主人公。
英雄という世界を裁定する使命を負い、孤独の中前に進み続けた俺の憧れのヒーロー。
< レオン >だ。
「 …………。 」
俺は無言で下に広がる森を見渡した。
降り注ぐ黒いドロドロお水と、そこから大量に生まれてくる凶暴で好戦的なモンスター達。
そしてモンスター達が一気に増えた事で、魔素は瘴気へと進化、勿論モンスター達はそのせいでパワーUPしてしまい、下は結構な修羅場が広がっている。
しかしレオンはそんなモノが目に入っていない様に、まるでゴキブリの様な素早い動きで出ては消え、出ては消えを繰り返し、マイペースに素材集めをしている様だ。
しかも遠目から見てもわかるくらいごウキウキしながら……。
「 ……何だか楽しそうだね~。 」
「 クピッ。( そうっすね。 ) 」
「 ( ぷるるんッ )( そうだね。 ) 」
いつもだったらレオンが楽しいなら良かったな~と素直に思えるのだが、今の状況では素直に喜べな~い。
困った様にニッコリ笑うと、あげ玉は問題ないと言わんばかりに頷き、黒みつは身体を震わせる。
ちなみにレオンが今手にしているのは魔素が濃い場所にしか生えない< ルビー・たんぽぽ >の赤く輝く花弁だ。
それを黒い空にかざして満足気に眺めた後は、しっかり全体に傷がついてないか?の確認をして、自身の多次元ボックスに丁寧に入れた。
< ルビー・たんぽぽ >
たんぽぽが濃い魔素を吸って変化した姿
その花弁は赤く、一つ一つがルビーを遥かに上回る程の輝きを放つ宝石状の作りとなっているため、商品価値は非常に高い
しかし魔素が濃い所にしか咲かないため採取は非常に困難。
ランクS素材。
「 そうそう、魔素の濃い場所に生えている素材ってランクも高いし高額なモノが多いんだよね。
きっとここぞとばかりに採集してるんだろうな。
イマジナリーボーイフレンドのために……。 」
悲しみに哀愁を浮かべながらレオンを見つめる。
別に想像上の理想の恋人を否定はしないが、ちょっと生命の危険があるなか命がけで相手のために何かするのは心配だ。
うう~ん……。
困り果てて俺は腕を組み、目を閉じた。
普通のモンスター相手ならちょっとくらいぶっ飛ばされてもレオンなら大丈夫。
だから放って置くが、呪い相手では流石のレオンもお陀仏してしまう。
「 レオンの危険センサーってどうやったら作動するんだろうね……。
直に伝えても何だかピンッと来てない様な気がするんだよ。
” 死 ” に対する不安や恐怖がないというか、根本的に ” 生 ” と ” 死 ” の認識が不足しているというか……。 」
────と、ここで俺はある事に気づき、目をカッ!!と見開く。
『 警告!《 呪災厄の成体 》からの進化条件を満たしました。
これより《 呪災厄の成体 》から《 大災厄の呪死蝶 》へと最終進化します。 』
頭の中に響く警戒音の様な音と共に、目の前の黒い蝶は、メキメキメキ────ッ!!!と大きな音を立てながら、その姿形を変えていく。
そしてそれと同時に禍々しい魔力が一気に膨れ上がり、一帯に嫌な風がビュンビュンと吹き荒れた。
「 く、くそ~~!間に合わなかった!
最終進化って一体どうなるんだろう……。
今でもだいぶヤバい感じなのに……! 」
その醜悪な姿を思い浮かべゴクリとツバを飲み込むと、前世で読んできた少年漫画達を思い出す。
主人公が戦う沢山の強敵達。
その強敵達の中でも ” 進化 ” という変化を遂げる者達は、飛躍的なパワーUP効果を得て、形勢逆転的────が王道パターンであった。
これは漫画ではなく現実ではあるが、恐らく予想を裏切らないパワーUPをしてくると思っていいだろう。
「 あげ玉!黒みつ!!多分あいつ、すっごく強くなるよ!
油断しないで慎重に倒していこう! 」
「 クピャッ!!( 分かった! ) 」
「 ( グッ! )( 分かった! ) 」
あげ玉はコクリと頷きながら元気な返事を、黒みつは触手をみょみょん!と伸ばして先っぽをグッ!と握ってくれた。
そうして三人で警戒MAXで黒い蝶々を睨みつけた────────が……何となくそれが100%にならない。
俺達は変化していく黒い蝶の本体ではなく、その下の方へとチラッと視線を下げた。
メキメキと音を立ててヤバい感じの黒い蝶々の下。
そこには森が広がっているのだが、呪いの影響か、木々は腐り、更に黒い蝶のスキル< 呪災厄の落し子 >という、モンスター増殖スキルによりドロドロした黒い水が滴り落ちている状態なのだが、そんな場所でゴソゴソと素材を採取している人物がいる。
アルバード英雄記の主人公。
英雄という世界を裁定する使命を負い、孤独の中前に進み続けた俺の憧れのヒーロー。
< レオン >だ。
「 …………。 」
俺は無言で下に広がる森を見渡した。
降り注ぐ黒いドロドロお水と、そこから大量に生まれてくる凶暴で好戦的なモンスター達。
そしてモンスター達が一気に増えた事で、魔素は瘴気へと進化、勿論モンスター達はそのせいでパワーUPしてしまい、下は結構な修羅場が広がっている。
しかしレオンはそんなモノが目に入っていない様に、まるでゴキブリの様な素早い動きで出ては消え、出ては消えを繰り返し、マイペースに素材集めをしている様だ。
しかも遠目から見てもわかるくらいごウキウキしながら……。
「 ……何だか楽しそうだね~。 」
「 クピッ。( そうっすね。 ) 」
「 ( ぷるるんッ )( そうだね。 ) 」
いつもだったらレオンが楽しいなら良かったな~と素直に思えるのだが、今の状況では素直に喜べな~い。
困った様にニッコリ笑うと、あげ玉は問題ないと言わんばかりに頷き、黒みつは身体を震わせる。
ちなみにレオンが今手にしているのは魔素が濃い場所にしか生えない< ルビー・たんぽぽ >の赤く輝く花弁だ。
それを黒い空にかざして満足気に眺めた後は、しっかり全体に傷がついてないか?の確認をして、自身の多次元ボックスに丁寧に入れた。
< ルビー・たんぽぽ >
たんぽぽが濃い魔素を吸って変化した姿
その花弁は赤く、一つ一つがルビーを遥かに上回る程の輝きを放つ宝石状の作りとなっているため、商品価値は非常に高い
しかし魔素が濃い所にしか咲かないため採取は非常に困難。
ランクS素材。
「 そうそう、魔素の濃い場所に生えている素材ってランクも高いし高額なモノが多いんだよね。
きっとここぞとばかりに採集してるんだろうな。
イマジナリーボーイフレンドのために……。 」
悲しみに哀愁を浮かべながらレオンを見つめる。
別に想像上の理想の恋人を否定はしないが、ちょっと生命の危険があるなか命がけで相手のために何かするのは心配だ。
うう~ん……。
困り果てて俺は腕を組み、目を閉じた。
普通のモンスター相手ならちょっとくらいぶっ飛ばされてもレオンなら大丈夫。
だから放って置くが、呪い相手では流石のレオンもお陀仏してしまう。
「 レオンの危険センサーってどうやったら作動するんだろうね……。
直に伝えても何だかピンッと来てない様な気がするんだよ。
” 死 ” に対する不安や恐怖がないというか、根本的に ” 生 ” と ” 死 ” の認識が不足しているというか……。 」
────と、ここで俺はある事に気づき、目をカッ!!と見開く。
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