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第五章【入学院テスト編】
126 聖女候補様?
(ルーク)
戦闘能力だったら、アッシュが頭10個……いや、100個は飛び抜けているな!
なんとなく鼻高々になってフフン!と胸を張ってやる────のと同時に、ゲーム内のアッシュについて再度考える。
そういえば、アッシュルートって結構謎が多かった気がするんだよな……。
確か、アッシュは自分の苦しみを共感し、理解してくれたリリスにもう一度会いたくて?学院に合格したっぽいけど、それにしちゃ~リリスを陥れる様な動きもするし……そもそも、その割には学院内にいない?っぽいことも多かった。
ツンデレだとしても、それでリリス死亡のゲームオーバーになったりする事もあったから、なんか変だなとも思っていた。
それに────……。
俺の脳裏にはある女性が思い浮かぶ。
まるで夜の象徴の様なダークブルーの長い髪。
それと反対に陶器のような色白の肌に、お人形の様にパッチリとした目にはアメジスト色の瞳が光る。
その神秘的な美しさは、彼女の存在を神々しく見せ、まさしく精霊神の使いと言われればピッタリだと思わせる程の存在感を持つ女性。
精霊神を崇める教会の聖女候補<セリシア>
セリシアは、教会に属する女性であったが、その特殊な能力から『聖女』と呼ばれ、現在教会の象徴になっている少女だ。
しかし────……そこに精霊に愛されし能力を持ったリリスが現れる。
『リリス様こそがこの世界のメシアになるでしょう。』
そう笑顔で言うセリシアに、リリスは次第に心打ち解けていく……というお助けキャラに分類されているキャラなのだが、そんなセリシアはアッシュとよく一緒に現れるのだ。
たまたまにしては随分な頻度で……。
それに違和感があったのは俺だけではなく、当時一緒にゲームを見ていた孫娘も「アッシュと何か関係があるのかな?」と不思議がっていた。
アッシュの過去はこの時点では不明。
だから、もしかしてその過去にこの二人が何か関係があるのかもしれないと思っていたのだが……結局一周目エンドでは明かされないまま終わってしまったのだ。
「教会……聖女……。」
現在のアッシュを見ても、全く教会と繋がりがありそうに見えない事から、本当に分からない。
あとちょっとだけ寿命が長かったらな~。
二周目をクリアーできなかった事が悔やまれるが、今更どうしようもないので諦めるしかない。
ただ単にセリシアがアッシュにメロメロだっただけかもしれないし~。
現在、目の前で女子受験生達から沢山のハートをぶつけられているアッシュを見て、へっ!と鼻で笑った。
「────では!始め!」
試験官の声が上がると、アッシュは指を一本立てて、その先に小さな黒い玉を作り出す。
どうやら闇属性魔法で作った初級魔法にも満たない小さな魔力の塊の様だが……。
「攻撃魔法じゃない?」
「あまり魔法は得意じゃない様だな。物理特化型とみた!」
「あ~ん♡でも、カッコいいから何でもいい!」
多種多様な意見を口にする周囲の受験生達の前で、アッシュはフッと笑うと、その黒い玉をピンッと上に弾き、それは地面に向かって落ちていく。
あ、落ちる!と思われたその瞬間、なんとアッシュはそれを蹴飛ばしたのだ。
「────なっ!?」
「なにぃぃぃ!!??」
これには驚いたのか、試験官も目を見開く。
そしてそれが正確に的にぶつかると、ズガンッ!!!と物凄い音を立てて魔道具が大きく揺れた。
「……点数……計測不能……??」
試験官が更に大きく目を見開いたまま呟くと、周囲は一気に騒ぎ出す。
「計測不能ってどういう事……?」
「故障じゃないのか……?」
ざわざわとざわつく受験生達を諌めながら、我に返った試験官は慌てて魔道具のチェックをしていたが、魔道具に不備は見られず首を傾げた。
「故障は見当たりません……。つまり……この魔道具で計測できる値を越えたと考えられます……。」
恐怖で引きつった顔で、魔道具をチェックした試験官が説明すれば、また一気に周囲はざわついたが、本人は全く気にしていない様子でニコッと笑う。
「俺はルーク様の護衛、アッシュ。主人を害する者は全力で排除するつもりだから、それを念頭に置いてちょっかいをかけてきてね?」
穏やかな笑みを浮かべてそう言ったアッシュに、周りからは黄色い悲鳴が上がったが、冷静にアッシュを見ていた試験官や受験際達は顔色を悪くしていた。
「────チッ!」
セレンだけが殺気満々な目で睨みつける中、アッシュは堂々とこちらへと戻って来る。
「楽勝だね、あんなモノ。どっかの誰かさんはたかが99点で満足していたけど。」
「……ちょっと魔法が得意だからって調子に乗るなよ?油断してせいぜい寝首をかかれない様にな。」
セレンが、へっ!と鼻で笑うと、お互い髪の毛を引っ張り合う謎の喧嘩に突入。
もうこれはじゃれ合いみたいなモノだから放って置く事にした。
それから試験官達は、少し混乱していたものの、なんとか試験は再開し、受験生は順調に試験を終えていく。
しかし「15点!」「5点!」「25点!」と、やはり高得点は厳しそうだ。
「やっぱり平均点は例年通りみたいだな。────ん?」
そんな中、ちらほらと高得点を取得する者達もいる。
戦闘能力だったら、アッシュが頭10個……いや、100個は飛び抜けているな!
なんとなく鼻高々になってフフン!と胸を張ってやる────のと同時に、ゲーム内のアッシュについて再度考える。
そういえば、アッシュルートって結構謎が多かった気がするんだよな……。
確か、アッシュは自分の苦しみを共感し、理解してくれたリリスにもう一度会いたくて?学院に合格したっぽいけど、それにしちゃ~リリスを陥れる様な動きもするし……そもそも、その割には学院内にいない?っぽいことも多かった。
ツンデレだとしても、それでリリス死亡のゲームオーバーになったりする事もあったから、なんか変だなとも思っていた。
それに────……。
俺の脳裏にはある女性が思い浮かぶ。
まるで夜の象徴の様なダークブルーの長い髪。
それと反対に陶器のような色白の肌に、お人形の様にパッチリとした目にはアメジスト色の瞳が光る。
その神秘的な美しさは、彼女の存在を神々しく見せ、まさしく精霊神の使いと言われればピッタリだと思わせる程の存在感を持つ女性。
精霊神を崇める教会の聖女候補<セリシア>
セリシアは、教会に属する女性であったが、その特殊な能力から『聖女』と呼ばれ、現在教会の象徴になっている少女だ。
しかし────……そこに精霊に愛されし能力を持ったリリスが現れる。
『リリス様こそがこの世界のメシアになるでしょう。』
そう笑顔で言うセリシアに、リリスは次第に心打ち解けていく……というお助けキャラに分類されているキャラなのだが、そんなセリシアはアッシュとよく一緒に現れるのだ。
たまたまにしては随分な頻度で……。
それに違和感があったのは俺だけではなく、当時一緒にゲームを見ていた孫娘も「アッシュと何か関係があるのかな?」と不思議がっていた。
アッシュの過去はこの時点では不明。
だから、もしかしてその過去にこの二人が何か関係があるのかもしれないと思っていたのだが……結局一周目エンドでは明かされないまま終わってしまったのだ。
「教会……聖女……。」
現在のアッシュを見ても、全く教会と繋がりがありそうに見えない事から、本当に分からない。
あとちょっとだけ寿命が長かったらな~。
二周目をクリアーできなかった事が悔やまれるが、今更どうしようもないので諦めるしかない。
ただ単にセリシアがアッシュにメロメロだっただけかもしれないし~。
現在、目の前で女子受験生達から沢山のハートをぶつけられているアッシュを見て、へっ!と鼻で笑った。
「────では!始め!」
試験官の声が上がると、アッシュは指を一本立てて、その先に小さな黒い玉を作り出す。
どうやら闇属性魔法で作った初級魔法にも満たない小さな魔力の塊の様だが……。
「攻撃魔法じゃない?」
「あまり魔法は得意じゃない様だな。物理特化型とみた!」
「あ~ん♡でも、カッコいいから何でもいい!」
多種多様な意見を口にする周囲の受験生達の前で、アッシュはフッと笑うと、その黒い玉をピンッと上に弾き、それは地面に向かって落ちていく。
あ、落ちる!と思われたその瞬間、なんとアッシュはそれを蹴飛ばしたのだ。
「────なっ!?」
「なにぃぃぃ!!??」
これには驚いたのか、試験官も目を見開く。
そしてそれが正確に的にぶつかると、ズガンッ!!!と物凄い音を立てて魔道具が大きく揺れた。
「……点数……計測不能……??」
試験官が更に大きく目を見開いたまま呟くと、周囲は一気に騒ぎ出す。
「計測不能ってどういう事……?」
「故障じゃないのか……?」
ざわざわとざわつく受験生達を諌めながら、我に返った試験官は慌てて魔道具のチェックをしていたが、魔道具に不備は見られず首を傾げた。
「故障は見当たりません……。つまり……この魔道具で計測できる値を越えたと考えられます……。」
恐怖で引きつった顔で、魔道具をチェックした試験官が説明すれば、また一気に周囲はざわついたが、本人は全く気にしていない様子でニコッと笑う。
「俺はルーク様の護衛、アッシュ。主人を害する者は全力で排除するつもりだから、それを念頭に置いてちょっかいをかけてきてね?」
穏やかな笑みを浮かべてそう言ったアッシュに、周りからは黄色い悲鳴が上がったが、冷静にアッシュを見ていた試験官や受験際達は顔色を悪くしていた。
「────チッ!」
セレンだけが殺気満々な目で睨みつける中、アッシュは堂々とこちらへと戻って来る。
「楽勝だね、あんなモノ。どっかの誰かさんはたかが99点で満足していたけど。」
「……ちょっと魔法が得意だからって調子に乗るなよ?油断してせいぜい寝首をかかれない様にな。」
セレンが、へっ!と鼻で笑うと、お互い髪の毛を引っ張り合う謎の喧嘩に突入。
もうこれはじゃれ合いみたいなモノだから放って置く事にした。
それから試験官達は、少し混乱していたものの、なんとか試験は再開し、受験生は順調に試験を終えていく。
しかし「15点!」「5点!」「25点!」と、やはり高得点は厳しそうだ。
「やっぱり平均点は例年通りみたいだな。────ん?」
そんな中、ちらほらと高得点を取得する者達もいる。
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