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真実の表側
55 衝撃展開?
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「……うぅ~…………?────────っ??!……うぇ?!」
突然意識が覚醒し慌てて上体を起こすと、身体中を突き抜ける様な痛みにより、その場で呻き声を上げる。
「────~っっ!!!いってぇ~……。 な、何でこんなに体が────………………あ。」
直前に起こった沢山の出来事を思い出し、もう一度ス~……と後ろに倒れて、仰向けで寝転んだ。
────やっちゃったぜ……。
とんでもない体験の数々に、恥ずかしくなって頭をグチャグチャと掻き回す。
何かもう、凄かった。
本当にその一言だ。
ヒュード達が高いお金払ってまでしたがるわけだ。
使いたいなら好きに使えよ♬────だなんて、軽く何かを貸すくらいの軽い気持ちで言っちゃ駄目なヤツだったと反省した。
「……ごめんなさい。」
何となく謝りながらキョロキョロと周りを見渡し、サンが部屋の中にはいない事に気づいて首を傾げる。
どうやら外に出ている様だ。
「まぁ、一応王様的な立場だし、多分色々仕事があるんだろう。」
そう考えつくのと同時に、どういう顔をして話せばいいのかとまだ混乱しているため、これ幸いと色々な事を考えた。
「……俺達、これからどうなるんだろう。」
もう二度と会えないと思っていたサン。
そんなサンとまた一緒にいれる事への喜びで笑みが溢れたが……同時にドロドロとした嫌な不安と恐怖がそれを吹き飛ばす。
「サンの『好き』は、俺のせいで歪んじまったんだろうなぁ……。
俺が死ななかったら……サンはもっと沢山の幸せを手にできたはずなのに、こんな1000年も後悔して生きるなんてよ……。
だとしたら……俺はサンに酷い事をしちまった極悪人じゃねぇか……。
そんなやつを好きなんて、不幸以外の何者でもねぇじゃん……。」
ズンズン!と気分はどんどん沈んでいき、何も見たくなくなって目元を隠した。
どうやら腐色病は俺が死んだ後、治療法が見つかったのか、サンは完全に病を克服している。
つまりどうにか俺が死ななければ、何をやらせても優秀だったサンは誰もが羨む様な人生を送れたという事だ。
だが……元々優しい心を持っていたサンは、きっと俺が自分の身代わりに死んだと分かって、後悔の念で心を歪めてしまったのだと思う。
改めて考えると、浮ついた気持ちは全て消え去り、どうすればサンが本当に幸せだと思える人生を取り戻せるのかを考えた。
「サンはどんなにひどい目にあっても、復讐なんて考えない優しいやつだった。
だから、多分巷でわーわー言われていた事だって、全部嘘だったに決まっている。
きっと1000年の時間の中で連想ゲームみたいに、全く違う事実が歴史として残ったにちがいねぇ。
だったら、これからいくらでもやり直せるさ。
……でも、サンって寿命どうなってんだ??何か特殊なギフトでもあるのか?? 」
溶けちゃったり虫に食われた悪い冒険者達は、ぶっちゃけ自業自得。
俺は聖人でもなんでもねぇから、ああいった『人を犠牲にしてもいい』って連中に慈愛の心なんざ微塵もない。
搾取しようと襲ってくるなら、反撃されても仕方ないと考えている俺にとって、アレは許容範囲だ。
だからこれから心の修復をしていくことは、可能だと考えたが……その際に寿命があとどれくらい残っているのかという事が少々気になった。
「俺は時を渡ってきたからココにいるけど……サンは今まで生きてきたんだもんな……。
もしかして、不老不死とか……?」
う~ん……?と考えて考えて……。
────まぁ、答えはでなかったので、俺はいつの間にか眉間に寄っていたシワを緩める。
「1000年生きるとなると、それしか考えられないんだよな~。
じゃあ、もしそうなら俺の寿命が尽きるまで、今度こそサンを見守ろう。
そんで目が覚めて、自分の本当の幸せを見つける事ができるくらい心が回復したら……俺はまた消えようかな。
それこそ一人で空がどこまで続くのか見に行ってみるか!」
明るく笑いながら独り言を言ったが、ズキズキと心が痛み、思わず胸を鷲掴んだ。
「……クソ~!俺は一人で生きていけるくらいの『力』を手に入れたんだ!だから大丈夫!」
体の痛みを我慢しながら勢いよく起き上がると、近くに散らばっている服を手に取り、破れていない事にホッと息を吐く。
そして直ぐに服を着込むと、パンッ!と両頬を叩いて気合を入れ直した。
「とりあえず雀の人に報告するか。
そんで神王がサンだったと分かれば、別にサンに気づかれようが大丈夫だし、ついでに色々話を聞いておこう。あいつビックリするだろうな~。」
イタズラする時のワクワクする気持ちで、いつもの様にギフトスキルを発動すると宙にスクリーンが映し出され、そこに雀の人が姿を表す────はずなのに……。
そこに現れたのは真っ赤に染まった水たまりと……その上に落ちている雀の人の顔の皮だけだった。
突然意識が覚醒し慌てて上体を起こすと、身体中を突き抜ける様な痛みにより、その場で呻き声を上げる。
「────~っっ!!!いってぇ~……。 な、何でこんなに体が────………………あ。」
直前に起こった沢山の出来事を思い出し、もう一度ス~……と後ろに倒れて、仰向けで寝転んだ。
────やっちゃったぜ……。
とんでもない体験の数々に、恥ずかしくなって頭をグチャグチャと掻き回す。
何かもう、凄かった。
本当にその一言だ。
ヒュード達が高いお金払ってまでしたがるわけだ。
使いたいなら好きに使えよ♬────だなんて、軽く何かを貸すくらいの軽い気持ちで言っちゃ駄目なヤツだったと反省した。
「……ごめんなさい。」
何となく謝りながらキョロキョロと周りを見渡し、サンが部屋の中にはいない事に気づいて首を傾げる。
どうやら外に出ている様だ。
「まぁ、一応王様的な立場だし、多分色々仕事があるんだろう。」
そう考えつくのと同時に、どういう顔をして話せばいいのかとまだ混乱しているため、これ幸いと色々な事を考えた。
「……俺達、これからどうなるんだろう。」
もう二度と会えないと思っていたサン。
そんなサンとまた一緒にいれる事への喜びで笑みが溢れたが……同時にドロドロとした嫌な不安と恐怖がそれを吹き飛ばす。
「サンの『好き』は、俺のせいで歪んじまったんだろうなぁ……。
俺が死ななかったら……サンはもっと沢山の幸せを手にできたはずなのに、こんな1000年も後悔して生きるなんてよ……。
だとしたら……俺はサンに酷い事をしちまった極悪人じゃねぇか……。
そんなやつを好きなんて、不幸以外の何者でもねぇじゃん……。」
ズンズン!と気分はどんどん沈んでいき、何も見たくなくなって目元を隠した。
どうやら腐色病は俺が死んだ後、治療法が見つかったのか、サンは完全に病を克服している。
つまりどうにか俺が死ななければ、何をやらせても優秀だったサンは誰もが羨む様な人生を送れたという事だ。
だが……元々優しい心を持っていたサンは、きっと俺が自分の身代わりに死んだと分かって、後悔の念で心を歪めてしまったのだと思う。
改めて考えると、浮ついた気持ちは全て消え去り、どうすればサンが本当に幸せだと思える人生を取り戻せるのかを考えた。
「サンはどんなにひどい目にあっても、復讐なんて考えない優しいやつだった。
だから、多分巷でわーわー言われていた事だって、全部嘘だったに決まっている。
きっと1000年の時間の中で連想ゲームみたいに、全く違う事実が歴史として残ったにちがいねぇ。
だったら、これからいくらでもやり直せるさ。
……でも、サンって寿命どうなってんだ??何か特殊なギフトでもあるのか?? 」
溶けちゃったり虫に食われた悪い冒険者達は、ぶっちゃけ自業自得。
俺は聖人でもなんでもねぇから、ああいった『人を犠牲にしてもいい』って連中に慈愛の心なんざ微塵もない。
搾取しようと襲ってくるなら、反撃されても仕方ないと考えている俺にとって、アレは許容範囲だ。
だからこれから心の修復をしていくことは、可能だと考えたが……その際に寿命があとどれくらい残っているのかという事が少々気になった。
「俺は時を渡ってきたからココにいるけど……サンは今まで生きてきたんだもんな……。
もしかして、不老不死とか……?」
う~ん……?と考えて考えて……。
────まぁ、答えはでなかったので、俺はいつの間にか眉間に寄っていたシワを緩める。
「1000年生きるとなると、それしか考えられないんだよな~。
じゃあ、もしそうなら俺の寿命が尽きるまで、今度こそサンを見守ろう。
そんで目が覚めて、自分の本当の幸せを見つける事ができるくらい心が回復したら……俺はまた消えようかな。
それこそ一人で空がどこまで続くのか見に行ってみるか!」
明るく笑いながら独り言を言ったが、ズキズキと心が痛み、思わず胸を鷲掴んだ。
「……クソ~!俺は一人で生きていけるくらいの『力』を手に入れたんだ!だから大丈夫!」
体の痛みを我慢しながら勢いよく起き上がると、近くに散らばっている服を手に取り、破れていない事にホッと息を吐く。
そして直ぐに服を着込むと、パンッ!と両頬を叩いて気合を入れ直した。
「とりあえず雀の人に報告するか。
そんで神王がサンだったと分かれば、別にサンに気づかれようが大丈夫だし、ついでに色々話を聞いておこう。あいつビックリするだろうな~。」
イタズラする時のワクワクする気持ちで、いつもの様にギフトスキルを発動すると宙にスクリーンが映し出され、そこに雀の人が姿を表す────はずなのに……。
そこに現れたのは真っ赤に染まった水たまりと……その上に落ちている雀の人の顔の皮だけだった。
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