ミジンコ転生!~最弱だけど絶対復讐倍返し~

堀籠 遼ノ助

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極小世界へようこそ

micro019 グリの受難

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 俺はミドリムシの背後に回りこむと、急所を外して攻撃する。
 
「ギ!?」

 ミドリムシは俺の麻痺攻撃によって身動きが取れなくなった。

「キュウキュウ!(さあやっておしまいなさいクリア!)」

 悪の幹部ノリでクリアに号令を出す。
 その後、麻痺が切れるたびに麻痺攻撃を追加。何とかクリアは敵を倒し切った。
 
『種族:ミジンコ(幼体) LV2/10
 名前:クリア
 HP:0.07/0.09
 MP:0.00/0.16
・攻撃:0.03
・守備:0.03
・速度:0.15
・スキル:「マイクロヒールLv 1」「麻痺耐性Lv3」「意思伝達Lv2」
・称号:なし』

 よしよし、レベルが上がったぞ。しかも経験値アップ持ってないのに、麻痺耐性Lv3になってやがる。そうとう攻撃を受けたみたいだ。
 クリアは回復専門でなかなかレベル上げが難しそうだからな。これからも機会を見つけてレベルを上げさせてやるか。

「キュウ(よくやったなクリア)」
「キュ! キュウ!(はい! ありがとうございますクラウス様!)」

 おお、流暢に意思が伝わってくる。意思伝達のレベルが上がったおかげか。しかしなぜに様呼ばわり?
 
「キュウ! キュウキュウ!(当然です! クラウス様はクラウス様です!)」

 あ、わからん。もうすこし意思伝達レベルがあがらないと駄目かな? まあ、いいか。少しこそばゆいけど訂正させるのも面倒だ。好きに呼ばせておこう。
 
 さて、と。
 
 俺は周囲を見渡す。あっちに倒したミカヅキモが3体。こいつらは拠点に持ち帰るとして……もんだいはこっちだな。
 
 ちかくに散乱する倒されたミドリムシが6体。うーん、なんかねっちょりしてて旨く無さそうなんだよなあ。
 
「キュウ!(僕食べるよ!)」

 グリが俺の逡巡を察したのか、目をつぶって一口食べた。

「キュウ!キュウ! キュウキュウ!(まずい! ねばねばする!)」

 グリがばたんばたんと地面を転がっている。そんなにまずいのかミドリムシ。よかった食べなくて。
 グリよ、お前は尊い犠牲となったのだ……。
 
 傍観していても可哀想なので、爪を使ってミドリムシを取ってやる。うわー、ねちょねちょしとる。よくこれをくちにいれたなグリよ……。
 
 俺は爪に付いたねちょねちょを取ろうと地面にこすり付けるが、なかなか取れない。
 
 あーもう、なんだこれ最悪だな。……いや待てよ。
 
 おれはねちょねちょしながら考えを巡らせる。
 
 これって食用には向かないけど、道具としては色々と使えるんじゃないかな。……よし、一応拠点に持ち帰ってみるか!
 
 俺たちはまずミカヅキモを拠点の貯蔵庫へ運び、次にミドリムシの運搬に取り掛かる。
 だが、そのまま運んではえらい事になってしまう。そこで、近くにあった海草にミドリムシを2体のせ、えっちらおっちら運ぶことにした。
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