14 / 46
男爵令嬢の誤算
これは、乙女ゲーム?
男爵令嬢として生を受けて、薄々気づいてはいたの。私は前世の記憶があって、ついでに言うと、ここは乙女ゲームの世界なんじゃないか、って。実は前世では、乙女ゲームってこれっぽっちも興味がなかったの。むしろ、苦手な方で、私は途方に暮れたの。でも、学園に通うようになって、綺麗な顔の王子様を見てしまうと、全くゲームの内容とか知らないのに、頑張らないと、って思ったわ。どうして私が自分をヒロインだと思ったかと言うと、珍しい光魔法を持っているピンクの髪の少女ってヒロインぽい、と思い込んだからよ。結局ただの思い込みだったのよ。それか、私はうまく攻略出来なかったのね。まさかこんな最後になるなんて。もしこれが私の言うように、乙女ゲームだとしたら、敗因はどれになるの?
最初から間違えている予感はあったのよ。第二王子は悪役令嬢にピッタリ寄り添っていて、どこからどう見ても、攻略なんてできそうにないし。そもそも会わないのよ、学園で。よくある生徒会みたいなのにも入ってないみたいだし。
はじめの一年間は、何もなく終わったわ。クラスの中心に綺麗な顔立ちの侯爵令嬢がいたから、苛められている雰囲気を出そうと思ったけど、彼女は悪役令嬢ではないから、なのか、全く取り合ってもらえなかったのよ。確かお兄さんが綺麗なのよ、あの令嬢は。
二年になって、私は悪役令嬢を見つけたの。あの第二王子の婚約者で、公爵家の娘よ。その瞬間、何故だか私はこの女が私の邪魔をしているに違いないって思い込んでしまったの。他にも色々わからないことがあったりしたのに。
直感を頼りに、彼女に力任せに言い寄ったのよ。ちゃんと仕事をしてほしくて。彼女はぽかんとしていたわ。私のこと知らなかったみたい。まあ、当然ね。クラスも違うし、爵位だって、一番上と一番下。王子様がその場にいたら、私のことをあの女に教えたりできただろうけれど。
そのあと、あの女は何もしてこなかったから、もう意地悪はでっち上げで、攻略の方に力を入れて行こうかな、なんて思っていたの。
私は光魔法が使えるけど、魅了の魔法は使えなかったの。それも敗因の一つね。魅了の魔法に関する文献は、生徒は閲覧禁止だったから、他の人に取られたりすることはなかったけれど、やっぱりただのヒロインの力では無理があったのよ。
今考えるとひどいわね。こんなに齟齬があるなら、一旦手を引くべきだったのよ。意固地になっていたの。どうしてだったかしら。
あの悪役令嬢は、のほほんとしながら、周りから固めてきていたの。自分が動きやすいように、嘘をばらまいて。びっくりしたわよ。私が、特殊な性癖があることになっていたのだから。
そんなわけないでしょう?痛いのは嫌いなの。
あの女の怖いところは、影響力があるところなのよ。私がいくら否定したところで、誰も信じなかったのだから。さすが悪役令嬢だわ。
最初から間違えている予感はあったのよ。第二王子は悪役令嬢にピッタリ寄り添っていて、どこからどう見ても、攻略なんてできそうにないし。そもそも会わないのよ、学園で。よくある生徒会みたいなのにも入ってないみたいだし。
はじめの一年間は、何もなく終わったわ。クラスの中心に綺麗な顔立ちの侯爵令嬢がいたから、苛められている雰囲気を出そうと思ったけど、彼女は悪役令嬢ではないから、なのか、全く取り合ってもらえなかったのよ。確かお兄さんが綺麗なのよ、あの令嬢は。
二年になって、私は悪役令嬢を見つけたの。あの第二王子の婚約者で、公爵家の娘よ。その瞬間、何故だか私はこの女が私の邪魔をしているに違いないって思い込んでしまったの。他にも色々わからないことがあったりしたのに。
直感を頼りに、彼女に力任せに言い寄ったのよ。ちゃんと仕事をしてほしくて。彼女はぽかんとしていたわ。私のこと知らなかったみたい。まあ、当然ね。クラスも違うし、爵位だって、一番上と一番下。王子様がその場にいたら、私のことをあの女に教えたりできただろうけれど。
そのあと、あの女は何もしてこなかったから、もう意地悪はでっち上げで、攻略の方に力を入れて行こうかな、なんて思っていたの。
私は光魔法が使えるけど、魅了の魔法は使えなかったの。それも敗因の一つね。魅了の魔法に関する文献は、生徒は閲覧禁止だったから、他の人に取られたりすることはなかったけれど、やっぱりただのヒロインの力では無理があったのよ。
今考えるとひどいわね。こんなに齟齬があるなら、一旦手を引くべきだったのよ。意固地になっていたの。どうしてだったかしら。
あの悪役令嬢は、のほほんとしながら、周りから固めてきていたの。自分が動きやすいように、嘘をばらまいて。びっくりしたわよ。私が、特殊な性癖があることになっていたのだから。
そんなわけないでしょう?痛いのは嫌いなの。
あの女の怖いところは、影響力があるところなのよ。私がいくら否定したところで、誰も信じなかったのだから。さすが悪役令嬢だわ。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生したので破滅回避したら、攻略対象が全員おかしくなりました
すみひろ
恋愛
目を開けた瞬間、私は絶望した。
天蓋付きのベッド。豪華すぎるシャンデリア。絹のカーテン。
そして鏡に映る、自分とは違う顔。
「……うそ、でしょ」
淡い銀髪に紫の瞳。人形みたいに整った美貌。
見覚えがあった。
というより、見覚えしかない。
乙女ゲーム『聖花学園の誓約』に登場する悪役令嬢――リリアーナ・エヴァンスその人だった。
【完結】魔法学園のぼっち令嬢は、主人公王子に攻略されています?
廻り
恋愛
魔法学園に通う伯爵令嬢のミシェル·ブラント17歳はある日、前世の記憶を思い出し自分が美少女ゲームのSSRキャラだと知る。
主人公の攻略対象である彼女は、彼には関わらないでおこうと決意するがその直後、主人公である第二王子のルシアン17歳に助けられてしまう。
どうにか彼を回避したいのに、彼のペースに飲まれて接点は増えるばかり。
けれど彼には助けられることが多く、すぐに優しくて素敵な男性だと気がついてしまう。
そして、なんだか思っていたのと違う展開に……。これではまるで乙女ゲームでは?
現実は非モテでも、転生先ではモテモテで求婚されまくりで迷惑です
mock
恋愛
街の動物病院で働く榊原彩香、25歳。
幼い時から動物が好きで将来は獣医になると決め、晴れて今では獣医として働いていた。
しかし、ある日、夢の中で動物と話せる能力を与えられ、目覚めると本当に出来る様になっていた…。
戸惑い困惑する彩香だったが、寝たら元通りになるはずと信じたが、起きたら遠い異世界に飛ばれていた。
更に困惑する彩香の前に一人の男性が近づいてきた。それはこの国の王子だった。
王子に一目惚れされ、強引に連れて行かれる彩香はそこでもモテモテな状態。
様々な方法でアプローチされる彩香はどんな結末を迎えるのか…!?
(少しタイトルを変更しました…。)
完結)余りもの同士、仲よくしましょう
オリハルコン陸
恋愛
婚約者に振られた。
「運命の人」に出会ってしまったのだと。
正式な書状により婚約は解消された…。
婚約者に振られた女が、同じく婚約者に振られた男と婚約して幸せになるお話。
◇ ◇ ◇
(ほとんど本編に出てこない)登場人物名
ミシュリア(ミシュ): 主人公
ジェイソン・オーキッド(ジェイ): 主人公の新しい婚約者
婚約破棄されました。
まるねこ
恋愛
私、ルナ・ブラウン。歳は本日14歳となったところですわ。家族は父ラスク・ブラウン公爵と母オリヴィエ、そして3つ上の兄、アーロの4人家族。
本日、私の14歳の誕生日のお祝いと、婚約者のお披露目会を兼ねたパーティーの場でそれは起こりました。
ド定番的な婚約破棄からの恋愛物です。
習作なので短めの話となります。
恋愛大賞に応募してみました。内容は変わっていませんが、少し文を整えています。
ふんわり設定で気軽に読んでいただければ幸いです。
Copyright©︎2020-まるねこ
〖完結〗私はあなたのせいで死ぬのです。
藍川みいな
恋愛
「シュリル嬢、俺と結婚してくれませんか?」
憧れのレナード・ドリスト侯爵からのプロポーズ。
彼は美しいだけでなく、とても紳士的で頼りがいがあって、何より私を愛してくれていました。
すごく幸せでした……あの日までは。
結婚して1年が過ぎた頃、旦那様は愛人を連れて来ました。次々に愛人を連れて来て、愛人に子供まで出来た。
それでも愛しているのは君だけだと、離婚さえしてくれません。
そして、妹のダリアが旦那様の子を授かった……
もう耐える事は出来ません。
旦那様、私はあなたのせいで死にます。
だから、後悔しながら生きてください。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全15話で完結になります。
この物語は、主人公が8話で登場しなくなります。
感想の返信が出来なくて、申し訳ありません。
たくさんの感想ありがとうございます。
次作の『もう二度とあなたの妻にはなりません!』は、このお話の続編になっております。
このお話はバッドエンドでしたが、次作はただただシュリルが幸せになるお話です。
良かったら読んでください。
逆行転生、断罪され婚約を破棄された落ちこぼれ令嬢は、神の子となり逆行転生したので今度は王太子殿下とは婚約解消して自由に生きたいと思います
みゅー
恋愛
アドリエンヌは魔法が使えず、それを知ったシャウラに魔法学園の卒業式の日に断罪されることになる。しかも、シャウラに嫌がらせをされたと濡れ衣を着せられてしまう。
当然王太子殿下との婚約は破棄となったが気づくと時間を遡り、絶大な力を手に入れていた。
今度こそ人生を楽しむため、自分にまるで興味を持っていない王太子殿下との婚約を穏便に解消し、自由に幸せに生きると決めたアドリエンヌ。
それなのに国の秘密に関わることになり、王太子殿下には監視という名目で付きまとわれるようになる。
だが、そんな日常の中でアドリエンヌは信頼できる仲間たちと国を救うことになる。
そして、その中で王太子殿下との信頼関係を気づいて行き……
婚約破棄した相手が付き纏ってきます。
沙耶
恋愛
「どうして分かってくれないのですか…」
最近婚約者に恋人がいるとよくない噂がたっており、気をつけてほしいと注意したガーネット。しかし婚約者のアベールは
「友人と仲良くするのが何が悪い!
いちいち口うるさいお前とはやっていけない!婚約破棄だ!」
「わかりました」
「え…」
スッと婚約破棄の書類を出してきたガーネット。
アベールは自分が言った手前断れる雰囲気ではなくサインしてしまった。
勢いでガーネットと婚約破棄してしまったアベール。
本当は、愛していたのに…