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あの方なら、もしくは
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「ベアトリス様にそこまで言わせるなんて、やっぱり王族に近い方達は、危ない人が多いのですね。」
アルフレッド様は何故だか嬉しそうに見える。
「一応補足すると、ヘンドリック様は、人の命を軽く捉えすぎるのよ。何というか、研究者として?研究の元になるのなら、命を無くしたとしても本望だろう、って言う。だから、権力を持つと、危ないタイプなのよ。王子なら馬鹿だから、口で勝てるけれど、彼には勝てないし、最後には切り刻まれるわよ。怖すぎて近寄れないわ。」
麻薬の調査の際も、実は身の危険があった。早い話が、実験台として薬を打たれそうになったのだった。
あの時、公爵家がつけてくれた護衛が守ってくれなければ、今この場にいなかったわ。それに……ヘンドリックのこちらを窺う瞳は、何というか、殺気は感じないものの、獲物を狙うような嫌な気分にさせられるもので。思い出してベアトリスは急激な寒気に襲われる。
「彼に頼らなきゃいけない状況って言うのは、どうなの?この国も、もうおしまいってこと?」
「彼まで王妃様にお願いするのも、ねえ。過労でしょ、どう考えても。陛下だって、妻を愛しているなら愛をぶつけるだけではなくて、慈しんでも良いのに。」
アリーチェの言葉にまたベアトリスは記憶を辿る。あの頃の王妃は、ヘンドリックとは合う感じだったけれど。だから、王妃に会う時も、薄ら寒い気がしたのね。
「激しいだけなのは愛と言うよりは、欲よね。」
国王夫妻の愛について、とやかく言うつもりはない。不敬罪とか言われるのも嫌だし。でも、女として嬉しい、と思う時期は過ぎた。実態を知ってしまえば、全てを王妃に任せて愛と言う言葉で言いくるめ、自分はひたすら好きに振る舞う。
これ、愛って言えるの?
王子はそんな陛下を見て育ったのね。納得。
「元王族で、まともって言えば、ねえ?」
アリーチェがベアトリスを見て、顔をニヤつかせているが、気が付かないふりをしようとしているのに、いつのまにかローゼリアまでこちらを見て、同じような表情を浮かべている。
まあ、お察しの通り、いるにはいます。今の国王陛下は三兄弟だ。長男は陛下、先程のヘンドリック様の父親と、もう一人。彼は先代の王の側妃から生まれたせいで、王位継承権は持たない。
年齢も今の国王陛下よりも十五歳若く、父というよりは兄に近い目線で幼い頃はよくお話をしてくれた。
彼ならば、もしくは……
もしも、彼が王位継承権を持っていたなら、まだ救いはあったかもしれない。
「あの方は、今この国にいらっしゃらないわよね。」
確か、先代の王が亡くなった時に、行方不明になっている。
「はい。今はステイン公国にいらっしゃいます。」
アルフレッドの言うには、先代の王の側妃の母親がステイン公国の出身だったようで、その伝手で匿って貰っているらしい。
「ねえ、どうしてそんなに、あの方に詳しいの?もしかして、貴方……」
「ご想像の通りですよ。私の家は彼の亡命を助けました。伯父が宰相になったのも、王家を監視するためです。
ものはついでなのですが、これからステイン公国の彼の元へ連れて行きたいのですが、いかがですか?あちらなら、文明も文化もこちらとは比べ物にならないぐらい進んでいますし、後でこちらから追手が来たとしても、確実に撒けると思います。何より遠いですし、頼りになるあの方も、いらっしゃるので。」
アリーチェとローゼリアの顔を見て、これは最早決定事項なのだと気がついた。
後は私の気持ちだけ。
「あの方にお会いできるなんて、夢みたいだわ。」
以前お会いしてから、もう何年も時間が過ぎている。人は変わるもの。わかってはいるけれど、彼に関しては変わらないでいてほしい。
「良かったわ。ベアトリスが了承してくれて。」
アリーチェがホッとした顔で微笑む。
「ステイン公国に留学したかったのよ。大国だし。学ぶことはたくさんありそうだし。なんといっても三人ぐらい、国民が増えても大したこと無さそうじゃない。」
「お二人が良いなら、私は反対なんてしないわよ。ローゼリア様も了承したんでしょう?」
「ええ、私は戻る気はなかったから。かと言って逃げた先でまた争いに巻き込まれるのも嫌だから、王家や、貴族内にトラブルがない国が良いと、それだけは念入りに調べたの。どこも似たようないざこざがあった中で、唯一綺麗だったのが、ステイン公国だったの。
アルフレッド様に聞いた時は驚いたわ。それならもう断ることもないじゃない。後はベアトリス様がどう思われるか、だけで。」
「もし、私が難色を示していたらどうしてたの?」
「うーん、そうなれば、騙し討ちかしら。あの方に来ていただいて、口説き落としてもらう、とか。」
アリーチェの揶揄うような声に咄嗟に返事が出来なくなる。顔を赤くして、焦るベアトリスに、笑みを浮かべながら、尋ねる。
「その方が良かった?」
ベアトリスは、恥ずかしさを隠すためか、いつもより強めに、アリーチェを小突く。
「いいじゃない。あの馬鹿共が真実の愛を見つけたのなら、私達だって、同じように愛を見つけても良い筈なのよ。」
アリーチェもローゼリアも、ベアトリスの態度が恋する乙女のようだと思い、驚いた。
今までお互いに見せていなかった可愛らしいベアトリスの表情に、驚いたと同時に微笑ましい気持ちになる。
ベアトリスの思う人は、彼女を預けられる人だろうか。最後の砦となり、彼女をこれ以上傷つけない相手なら良いのだけど。
アルフレッド様は何故だか嬉しそうに見える。
「一応補足すると、ヘンドリック様は、人の命を軽く捉えすぎるのよ。何というか、研究者として?研究の元になるのなら、命を無くしたとしても本望だろう、って言う。だから、権力を持つと、危ないタイプなのよ。王子なら馬鹿だから、口で勝てるけれど、彼には勝てないし、最後には切り刻まれるわよ。怖すぎて近寄れないわ。」
麻薬の調査の際も、実は身の危険があった。早い話が、実験台として薬を打たれそうになったのだった。
あの時、公爵家がつけてくれた護衛が守ってくれなければ、今この場にいなかったわ。それに……ヘンドリックのこちらを窺う瞳は、何というか、殺気は感じないものの、獲物を狙うような嫌な気分にさせられるもので。思い出してベアトリスは急激な寒気に襲われる。
「彼に頼らなきゃいけない状況って言うのは、どうなの?この国も、もうおしまいってこと?」
「彼まで王妃様にお願いするのも、ねえ。過労でしょ、どう考えても。陛下だって、妻を愛しているなら愛をぶつけるだけではなくて、慈しんでも良いのに。」
アリーチェの言葉にまたベアトリスは記憶を辿る。あの頃の王妃は、ヘンドリックとは合う感じだったけれど。だから、王妃に会う時も、薄ら寒い気がしたのね。
「激しいだけなのは愛と言うよりは、欲よね。」
国王夫妻の愛について、とやかく言うつもりはない。不敬罪とか言われるのも嫌だし。でも、女として嬉しい、と思う時期は過ぎた。実態を知ってしまえば、全てを王妃に任せて愛と言う言葉で言いくるめ、自分はひたすら好きに振る舞う。
これ、愛って言えるの?
王子はそんな陛下を見て育ったのね。納得。
「元王族で、まともって言えば、ねえ?」
アリーチェがベアトリスを見て、顔をニヤつかせているが、気が付かないふりをしようとしているのに、いつのまにかローゼリアまでこちらを見て、同じような表情を浮かべている。
まあ、お察しの通り、いるにはいます。今の国王陛下は三兄弟だ。長男は陛下、先程のヘンドリック様の父親と、もう一人。彼は先代の王の側妃から生まれたせいで、王位継承権は持たない。
年齢も今の国王陛下よりも十五歳若く、父というよりは兄に近い目線で幼い頃はよくお話をしてくれた。
彼ならば、もしくは……
もしも、彼が王位継承権を持っていたなら、まだ救いはあったかもしれない。
「あの方は、今この国にいらっしゃらないわよね。」
確か、先代の王が亡くなった時に、行方不明になっている。
「はい。今はステイン公国にいらっしゃいます。」
アルフレッドの言うには、先代の王の側妃の母親がステイン公国の出身だったようで、その伝手で匿って貰っているらしい。
「ねえ、どうしてそんなに、あの方に詳しいの?もしかして、貴方……」
「ご想像の通りですよ。私の家は彼の亡命を助けました。伯父が宰相になったのも、王家を監視するためです。
ものはついでなのですが、これからステイン公国の彼の元へ連れて行きたいのですが、いかがですか?あちらなら、文明も文化もこちらとは比べ物にならないぐらい進んでいますし、後でこちらから追手が来たとしても、確実に撒けると思います。何より遠いですし、頼りになるあの方も、いらっしゃるので。」
アリーチェとローゼリアの顔を見て、これは最早決定事項なのだと気がついた。
後は私の気持ちだけ。
「あの方にお会いできるなんて、夢みたいだわ。」
以前お会いしてから、もう何年も時間が過ぎている。人は変わるもの。わかってはいるけれど、彼に関しては変わらないでいてほしい。
「良かったわ。ベアトリスが了承してくれて。」
アリーチェがホッとした顔で微笑む。
「ステイン公国に留学したかったのよ。大国だし。学ぶことはたくさんありそうだし。なんといっても三人ぐらい、国民が増えても大したこと無さそうじゃない。」
「お二人が良いなら、私は反対なんてしないわよ。ローゼリア様も了承したんでしょう?」
「ええ、私は戻る気はなかったから。かと言って逃げた先でまた争いに巻き込まれるのも嫌だから、王家や、貴族内にトラブルがない国が良いと、それだけは念入りに調べたの。どこも似たようないざこざがあった中で、唯一綺麗だったのが、ステイン公国だったの。
アルフレッド様に聞いた時は驚いたわ。それならもう断ることもないじゃない。後はベアトリス様がどう思われるか、だけで。」
「もし、私が難色を示していたらどうしてたの?」
「うーん、そうなれば、騙し討ちかしら。あの方に来ていただいて、口説き落としてもらう、とか。」
アリーチェの揶揄うような声に咄嗟に返事が出来なくなる。顔を赤くして、焦るベアトリスに、笑みを浮かべながら、尋ねる。
「その方が良かった?」
ベアトリスは、恥ずかしさを隠すためか、いつもより強めに、アリーチェを小突く。
「いいじゃない。あの馬鹿共が真実の愛を見つけたのなら、私達だって、同じように愛を見つけても良い筈なのよ。」
アリーチェもローゼリアも、ベアトリスの態度が恋する乙女のようだと思い、驚いた。
今までお互いに見せていなかった可愛らしいベアトリスの表情に、驚いたと同時に微笑ましい気持ちになる。
ベアトリスの思う人は、彼女を預けられる人だろうか。最後の砦となり、彼女をこれ以上傷つけない相手なら良いのだけど。
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