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王太子の行方
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さて、いくら待ってもベアトリスらが来ないことに苛立ち、エリオスはようやく、自分の置かれている状況を理解した。先ほどまでの苛立ちはどこへやら、非常に不味いことになっている自覚はある。
元より婚約者候補の三人ありきの立太子だ。未だに立太子はしていないものの、これで尚更遠くなってしまった。と言うのに、父である陛下は何もわかっていないのか、自分に確認もなしに彼女達の辞退を受けてしまうし、真実の愛の相手を紹介しろ、とジョセフィーヌのことを聞きたがる。
対するジョセフィーヌは未だにマナー教育も終わっていない身で最高権力者である国王に謁見する気でいる。
それが不味いことであるのは、自分が一番よくわかっている。
「最悪、廃嫡だ……」
自分が今まで好きにしていられたのは、ベアトリスらのおかげだと理解している。彼女達は、王妃推薦という立場から、王妃の顔に泥を塗ることはしない、と思い込んでいた。
実際、王妃が体調を崩してさえいなければ、彼女達を止められただろう。陛下との話し合いの内容は知らないが、王妃に比べ、国王を言い含めるのは簡単であったと推測できる。
このままだと、ジョセフィーヌを紹介したが最後、王太子になれず、王子の地位すら追われてしまう。
つい目前まで見えていた王太子の地位が音を立てて崩れていくのをただ黙って見ているしかないのか?
エリオスは、すぐさま思い立って公爵家に訪れたのだが、外出中とのことで、当主にも会えなかった。いくらでも待つと宣言したのだが、本日は戻らない、と執事からすげなく断られてしまった。
ローゼリアの侯爵家にも、アリーチェの伯爵家も、見事に空振りで途方に暮れたが、伯爵家からの帰りにあまりにも憔悴しきったエリオスに気がつかなかったのか、重要な手がかりを伯爵家の使用人が口にしたのを聞いた。
「お嬢様の居場所を何が何でも隠すのだ。まさかトーチ領にいるとは思うまい。」
トーチ領と言うのは、伯爵領内で一番栄えている港町だ。海に面してはいるが、ここから国外には出ることはできない。
実際にはアリーチェはトーチに向かったと言う事実はないが、王子が向かうことも考えて撹乱しようとしていた。
使用人が嘘をついた、ともし責められたとしても、そもそもが盗み聞きであり、使用人の聞き間違いだと言われてしまうと、覆せもしない。元よりアリーチェお嬢様のために、と王子に積極的に仕返しをしようとした為だ。
王子が喜色満面で走り去った後ろ姿を、使用人一同誇らしく見送った。
「トーチから国外に出るには大回りで、回らなければならないから、少しは足止めができるんじゃないかしら。」
王子の姿が見えなくなると、使用人達もそれぞれ荷物をまとめる。彼らはこのあと、段階を経てそのアリーチェお嬢様の元へ向かう手筈になっている。
王子にのこのこついて来られたら困る。彼がトーチに留まっている間にどうにか追いつきたい。使用人達は既に王子のことは忘れ去っていた。
臥せっている王妃の元に、ヘンドリックはいた。王妃が倒れたのが、毒ではないと証言するためだ。多分、誰が見たところで、過労だが、陛下は心配でならないらしい。
国王陛下直々に話があると言われ、呼ばれた謁見の間で、彼は驚いていた。
「エリオスが、真実の愛ですか。まあ、結構なことで。それで相手はどなたですか?エリザベス嬢、もしくは、ローゼリア嬢だったか。」
「いや、新しく側妃として迎える筈だった男爵家の娘だ。彼女を連れてきた時の態度から公爵令嬢達は、真実の愛の偉大さを感じ取り候補を辞退したいと、申してきた。」
陛下にとって、ヘンドリックは甥だが、王妃が倒れる度に、駆けつけてきてくれるため、薬師としてのこともあり、実の息子と同じくらい親しみがあった。
ヘンドリックの方でも、陛下は実父と同じくらいどうでも良い存在だった。彼にとって大切なのは、研究と、研究対象だけで、それ以外には興味がない。
「それで、私に話とは……」
従兄弟が真実の愛を見つけたことと、自分が呼ばれたことが結びつかなくて、理由を尋ねると、陛下は思わぬことを提案してきた。
公爵位を継がなかった弊害がこんなところに出ようとは。
「それで、エリオスは何と?」
「愚息は、ベアトリス嬢らを追ってトーチに向かったらしい。」
「私が相手に会いたいと言っているのに、彼女らを取り戻そうとするということは、その者は王妃の器ではないのだろう。ただ奴を立太子させないとなると、第二王子が育つまでの間、其方を立太子させなくてはならなくなるから、一応言っておこうと思ってな。」
頭の悪い従兄弟の尻拭いをするのに、何が必要か。王妃の健康状態だけでは、材料としては弱いのか。間違えると、研究すら出来なくなってしまう。本末転倒だ。
「それなら一度、男爵令嬢に会いに行ってみましょう。彼女をこちらに呼ぶのは難しくても、私が出先で偶々会うのは、許されるでしょう。エリオスが帰ってくるまでに、彼女を判断します。とりあえずはそれから考えましょう。」
エリオスが向かったトーチに彼女達はいないだろう。それでもどこからか情報を得たのだからと、時間を費やして来ることはわかりきっている。
「それにしても、真実の愛か。」
陛下は、嬉しそうにしていたが、所詮は、彼女達に踊らされた口実に過ぎない。彼女達はようやく掴んだチャンスを逃さなかった。
彼女達が逃げるなら、国内にとどまる訳がない。今頃は隣国にすらいないかもしれない。
まんまと逃げた彼女達の後ろ姿が、以前見たご令嬢に重なる。令嬢の顔は今はもう思い出せないのだが、記憶の中では彼女の顔がベアトリス嬢になっている。
彼女はヘンドリックが、唯一執着した女性だ。ただ似てると言うだけで、ベアトリスに興味を持ったのは、ヘンドリック本人にとっても意外だった。
片や自分を捨て逃げた令嬢に、片や従兄弟から逃げたご令嬢。逃げる女性が好きなのか。
浮かんだ自虐に苦笑しながら、男爵令嬢に会う算段を考える。彼女になら、取引は可能かもしれない。あまりにも花畑脳でなければ、何でも良い。王位に興味のない自分には従兄弟の真実の愛を王太子として、叶えてもらう必要がある。正直誰が国王になろうが、王妃になろうが構わない。
逃げるなら、是非遠くの国まで逃げてほしい。欲を言えば、ヘンドリックも一緒に行きたかったけれど。
元より婚約者候補の三人ありきの立太子だ。未だに立太子はしていないものの、これで尚更遠くなってしまった。と言うのに、父である陛下は何もわかっていないのか、自分に確認もなしに彼女達の辞退を受けてしまうし、真実の愛の相手を紹介しろ、とジョセフィーヌのことを聞きたがる。
対するジョセフィーヌは未だにマナー教育も終わっていない身で最高権力者である国王に謁見する気でいる。
それが不味いことであるのは、自分が一番よくわかっている。
「最悪、廃嫡だ……」
自分が今まで好きにしていられたのは、ベアトリスらのおかげだと理解している。彼女達は、王妃推薦という立場から、王妃の顔に泥を塗ることはしない、と思い込んでいた。
実際、王妃が体調を崩してさえいなければ、彼女達を止められただろう。陛下との話し合いの内容は知らないが、王妃に比べ、国王を言い含めるのは簡単であったと推測できる。
このままだと、ジョセフィーヌを紹介したが最後、王太子になれず、王子の地位すら追われてしまう。
つい目前まで見えていた王太子の地位が音を立てて崩れていくのをただ黙って見ているしかないのか?
エリオスは、すぐさま思い立って公爵家に訪れたのだが、外出中とのことで、当主にも会えなかった。いくらでも待つと宣言したのだが、本日は戻らない、と執事からすげなく断られてしまった。
ローゼリアの侯爵家にも、アリーチェの伯爵家も、見事に空振りで途方に暮れたが、伯爵家からの帰りにあまりにも憔悴しきったエリオスに気がつかなかったのか、重要な手がかりを伯爵家の使用人が口にしたのを聞いた。
「お嬢様の居場所を何が何でも隠すのだ。まさかトーチ領にいるとは思うまい。」
トーチ領と言うのは、伯爵領内で一番栄えている港町だ。海に面してはいるが、ここから国外には出ることはできない。
実際にはアリーチェはトーチに向かったと言う事実はないが、王子が向かうことも考えて撹乱しようとしていた。
使用人が嘘をついた、ともし責められたとしても、そもそもが盗み聞きであり、使用人の聞き間違いだと言われてしまうと、覆せもしない。元よりアリーチェお嬢様のために、と王子に積極的に仕返しをしようとした為だ。
王子が喜色満面で走り去った後ろ姿を、使用人一同誇らしく見送った。
「トーチから国外に出るには大回りで、回らなければならないから、少しは足止めができるんじゃないかしら。」
王子の姿が見えなくなると、使用人達もそれぞれ荷物をまとめる。彼らはこのあと、段階を経てそのアリーチェお嬢様の元へ向かう手筈になっている。
王子にのこのこついて来られたら困る。彼がトーチに留まっている間にどうにか追いつきたい。使用人達は既に王子のことは忘れ去っていた。
臥せっている王妃の元に、ヘンドリックはいた。王妃が倒れたのが、毒ではないと証言するためだ。多分、誰が見たところで、過労だが、陛下は心配でならないらしい。
国王陛下直々に話があると言われ、呼ばれた謁見の間で、彼は驚いていた。
「エリオスが、真実の愛ですか。まあ、結構なことで。それで相手はどなたですか?エリザベス嬢、もしくは、ローゼリア嬢だったか。」
「いや、新しく側妃として迎える筈だった男爵家の娘だ。彼女を連れてきた時の態度から公爵令嬢達は、真実の愛の偉大さを感じ取り候補を辞退したいと、申してきた。」
陛下にとって、ヘンドリックは甥だが、王妃が倒れる度に、駆けつけてきてくれるため、薬師としてのこともあり、実の息子と同じくらい親しみがあった。
ヘンドリックの方でも、陛下は実父と同じくらいどうでも良い存在だった。彼にとって大切なのは、研究と、研究対象だけで、それ以外には興味がない。
「それで、私に話とは……」
従兄弟が真実の愛を見つけたことと、自分が呼ばれたことが結びつかなくて、理由を尋ねると、陛下は思わぬことを提案してきた。
公爵位を継がなかった弊害がこんなところに出ようとは。
「それで、エリオスは何と?」
「愚息は、ベアトリス嬢らを追ってトーチに向かったらしい。」
「私が相手に会いたいと言っているのに、彼女らを取り戻そうとするということは、その者は王妃の器ではないのだろう。ただ奴を立太子させないとなると、第二王子が育つまでの間、其方を立太子させなくてはならなくなるから、一応言っておこうと思ってな。」
頭の悪い従兄弟の尻拭いをするのに、何が必要か。王妃の健康状態だけでは、材料としては弱いのか。間違えると、研究すら出来なくなってしまう。本末転倒だ。
「それなら一度、男爵令嬢に会いに行ってみましょう。彼女をこちらに呼ぶのは難しくても、私が出先で偶々会うのは、許されるでしょう。エリオスが帰ってくるまでに、彼女を判断します。とりあえずはそれから考えましょう。」
エリオスが向かったトーチに彼女達はいないだろう。それでもどこからか情報を得たのだからと、時間を費やして来ることはわかりきっている。
「それにしても、真実の愛か。」
陛下は、嬉しそうにしていたが、所詮は、彼女達に踊らされた口実に過ぎない。彼女達はようやく掴んだチャンスを逃さなかった。
彼女達が逃げるなら、国内にとどまる訳がない。今頃は隣国にすらいないかもしれない。
まんまと逃げた彼女達の後ろ姿が、以前見たご令嬢に重なる。令嬢の顔は今はもう思い出せないのだが、記憶の中では彼女の顔がベアトリス嬢になっている。
彼女はヘンドリックが、唯一執着した女性だ。ただ似てると言うだけで、ベアトリスに興味を持ったのは、ヘンドリック本人にとっても意外だった。
片や自分を捨て逃げた令嬢に、片や従兄弟から逃げたご令嬢。逃げる女性が好きなのか。
浮かんだ自虐に苦笑しながら、男爵令嬢に会う算段を考える。彼女になら、取引は可能かもしれない。あまりにも花畑脳でなければ、何でも良い。王位に興味のない自分には従兄弟の真実の愛を王太子として、叶えてもらう必要がある。正直誰が国王になろうが、王妃になろうが構わない。
逃げるなら、是非遠くの国まで逃げてほしい。欲を言えば、ヘンドリックも一緒に行きたかったけれど。
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