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監禁2日目(妻はロマンス小説を読みたい)
お昼頃まで寝て起きたら、凄く耳が濡れていた。旦那様が寝ながらはむはむしていたみたい。恥ずかしくて、ニヤニヤしてしまう。
旦那様はもう少し寝かせてあげましょう。どうせ、1週間はのんびりするのよ。本でも読もうかしら。
ガウンを着て本棚まで移動する。
旦那様が、私用に作って下さった本棚は、私の好きなロマンス小説が入れやすい作りになっていて、背の低い私でも余裕で一番上の棚に手が届く。
他の身長の高い方だと使いにくいと思うわ。正に私のための本棚ね。
読みかけの本が、この辺にあったと思うのだけど、どこにいったのかしら。
騎士と、隣国のお姫様の話なの。
ここだけの話、騎士の風貌が、少し旦那様に似ているの。
私、それだけでドキドキしてしまって、これは読まないと、って手に取ったの。
でも、少し不満があるの。
この騎士、優柔不断なのよね。あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、旦那様みたいに主人公一筋にはならないの。
男の悪い所よね。
世の中の男性が全て旦那様みたいに妻一筋なら、世界はもっと平和になると思わない?お互いに尊重しあえるはずよ。
隣国のお姫様もね、騎士の嘘を見抜いているのに、何もしないの。愛を勝ち取ろうとする気概がないの。
まあ、こんな男の為に、って言う気持ちもわかるわよ。でも好きなら自分からも動かなくちゃ。何も手に入れられないわ。
私と旦那様は一応政略結婚なの。伯爵家同士なのだけれど、家の家格としては旦那様のお家の方が上なの。婚約前は伯爵よりも高位な方たちからも色々、縁談が持ち込まれたけれど、お父様を誘導して、何とか旦那様に落ち着いたの。
あの時は本当に頑張ったわ。
あの、気を抜くと奈落に突き落とされるような恐怖。
こんなに愛してる旦那様と結婚できないかもしれない恐怖。他の方にとられてしまったらどうしよう。
全く愛していない男と一生を共にするなんて、地獄よ。
ずっと好きだったのよ。誤解されていてもいいの。一度旦那様の手中に入れば、逃して貰えないわ。
だから、今とても幸せなの。
本を手にして戻ると旦那様が起きていた。くちづけを交わすと、それがスイッチだったみたい。旦那様が欲しくてたまらない。旦那様も私が欲しくてたまらないみたい。似た者同士ね。嬉しい。
いつも下から見ていて思うの。旦那様の瞳はいつも優しいのだけど、欲望に妖しく光る時の瞳も獰猛な獣みたいでぞくぞくするわ。
本は読みたいけれど、また今度にするわ。今は全力で旦那様を味わなきゃ。
勿体ないでしょう?
旦那様はもう少し寝かせてあげましょう。どうせ、1週間はのんびりするのよ。本でも読もうかしら。
ガウンを着て本棚まで移動する。
旦那様が、私用に作って下さった本棚は、私の好きなロマンス小説が入れやすい作りになっていて、背の低い私でも余裕で一番上の棚に手が届く。
他の身長の高い方だと使いにくいと思うわ。正に私のための本棚ね。
読みかけの本が、この辺にあったと思うのだけど、どこにいったのかしら。
騎士と、隣国のお姫様の話なの。
ここだけの話、騎士の風貌が、少し旦那様に似ているの。
私、それだけでドキドキしてしまって、これは読まないと、って手に取ったの。
でも、少し不満があるの。
この騎士、優柔不断なのよね。あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、旦那様みたいに主人公一筋にはならないの。
男の悪い所よね。
世の中の男性が全て旦那様みたいに妻一筋なら、世界はもっと平和になると思わない?お互いに尊重しあえるはずよ。
隣国のお姫様もね、騎士の嘘を見抜いているのに、何もしないの。愛を勝ち取ろうとする気概がないの。
まあ、こんな男の為に、って言う気持ちもわかるわよ。でも好きなら自分からも動かなくちゃ。何も手に入れられないわ。
私と旦那様は一応政略結婚なの。伯爵家同士なのだけれど、家の家格としては旦那様のお家の方が上なの。婚約前は伯爵よりも高位な方たちからも色々、縁談が持ち込まれたけれど、お父様を誘導して、何とか旦那様に落ち着いたの。
あの時は本当に頑張ったわ。
あの、気を抜くと奈落に突き落とされるような恐怖。
こんなに愛してる旦那様と結婚できないかもしれない恐怖。他の方にとられてしまったらどうしよう。
全く愛していない男と一生を共にするなんて、地獄よ。
ずっと好きだったのよ。誤解されていてもいいの。一度旦那様の手中に入れば、逃して貰えないわ。
だから、今とても幸せなの。
本を手にして戻ると旦那様が起きていた。くちづけを交わすと、それがスイッチだったみたい。旦那様が欲しくてたまらない。旦那様も私が欲しくてたまらないみたい。似た者同士ね。嬉しい。
いつも下から見ていて思うの。旦那様の瞳はいつも優しいのだけど、欲望に妖しく光る時の瞳も獰猛な獣みたいでぞくぞくするわ。
本は読みたいけれど、また今度にするわ。今は全力で旦那様を味わなきゃ。
勿体ないでしょう?
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