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第三章 過ぎ去りし思い出(過去編)
第三十四話 銀髪紅眼の少年
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事件が起きる数年前のことだった。
ある晴れた日。
テネブラエの大通りを北に向かって、透明感のある美しい金髪を持つ少年が歩いていた。
ロイヤルブルーの瞳に憂いを秘め、何か考え込んでいる。
ランカスター家の嫡男、セフィロスだ。
コート、ウエストコート、ブリーチズの三つ揃い。
その仕立てはいずれもサファイヤブルーのシルク・タフタ。
首元にはアイボリーのクラヴァット。
膝までの白い絹靴下。
ジャボと袖口飾りが付いた綿のシャツ。
人間の上級貴族が身に付けているものと大差ない格好だ。
秀麗な顔立ちだがセフィロスは当時まだ十二歳。肩まで伸びた髪を結ばず風に遊ばせている様は、素性を知らぬ者の目には男装した美少女と映ったに違いない。
彼は本家の嫡男として生を受けた。
将来一族の長として全体をまとめるよう運命付けられている。その為、幼い頃から彼の周りは常に教育係の部下が付きまとう日々だった。
彼にとって唯一一人になれる時間。
つまり、ただのセフィロスでいられた時間は、休憩時間と睡眠時間だけだった。
彼はただ闇雲に歩きつつ、自由時間をどこで過ごそうか悩んでいた。柔順で両親の意見に逆らうことのない彼にしては珍しいことだった。いつもなら親に言われるがまま、書庫に籠もり本を読んだりして過ごすのだが、今日は不思議とそんな気が起きなかったのだ。
普段行かない場所に行きたいという欲求が彼の小さな胸をぎゅうぎゅうと押さえ続けている。
それは何故かはっきりとは分からない。
でも無性に行きたい。
出来れば遠くに行ってしまいたい。
そんな思いに強く後押しされ、胸が苦しくて、仕方なかった。
気の向くままに足を動かすと、良い匂いが漂ってきた。
(優しい花の香りがする。一体何の花だろう……? )
視線を上げると、どうやら公園に辿り着いたようだ。
さほど遠くない場所に大きな湖が見える。
幸い、今は誰もいないようだ。
冴え渡る空の青。
輝く木々の葉。
湖面をキラキラしたものがすべってゆく。
公園の中を歩いていると、目立たない木陰を見付けた。
その中に一人立ってすうっと深呼吸してみる。
誰一人いない静寂に包まれたセフィロス。
小鳥達の囀りが、そんな彼の耳の中を滑らかに通り過ぎる。
いつも自分の住む屋敷で聴く声とは違って聞こえ、新鮮だった。
すると、どこからか心地良い風が吹いてくる。
産毛を優しく撫でてくれるこの風は、何て良い匂いがするのだろう。
(私の種族は太陽が弱点じゃなくて本当に良かった。
胸のつかえが下りるようだ。
こんなに清々しい気分になれる陽のあたる場所で生きられるのだから)
両手を上に向け、大きく背伸びをした少年の背後で小枝がパチンと割れる音が響いた。
セフィロスが振り返ると、男達が三人立っていた。
見たところ成人吸血鬼で、全員自分より随分年上のようだ。
見知らぬ者達だが、いずれも茶色の三つ揃えだった。
その風体を見た瞬間、少年の身体中に電撃のようなものが突き抜けた。
(まさか……ヨーク家の者達か!?
何故ここに!?
ランカスター家の所有地の筈なのに……! )
後をつけられたのだろうか?
背筋にピリッと針が刺さるような感触が走った。
「……誰だ!?」
一人の男が片方だけ口角を上げると、ぎらりと牙が二本覗いた。
「これは丁度良いところに。ランカスター家の坊っちゃんか。噂に違わず女みたいに綺麗なヤツだな」
下卑た声が、非常にわざとらしい。
セフィロスが身構えるとでっぷりとした身体つきをした一人の男が、突然彼の右手をむずと掴んだ。
「貴様……何をする……!!」
抵抗したが華奢な身体はあえなく押し倒され、細い手足を地面に押さえつけられた。
ばたつかせる手足の下で、千切れた草の青臭い匂いが土の匂いと混じり合う。
「……やめ……うぐっ!!」
セフィロスは何か言おうとしたが首元を大きな手で捕まれ、上手く声が出せない。脂ぎった顔をした男は苦しそうに表情を歪ませる美少年を見下ろしつつ、嗜虐的な笑みを浮かべた。舌舐めずりをする音が辺りに響き渡る。
「噂に違わず上玉じゃねぇか。こいつはいい声で鳴きそうだ。殺る前に俺達が存分に可愛がってやるよ」
はだけたコートから剥き出しになっているセフィロスのシャツを脱がせようと、シャツのボタンに太い指を掛けた。
その時である。
「ぎゃっ!!」
突然赤い光がセフィロスに馬乗りになっていた男の身体を後方に吹き飛ばした。
ざくりと音が響き渡る。
歪な音がした方向へと一同が振り向くと、セフィロスを慰み者にしようとした男の無様な姿が目に飛び込んで来た。
木の枝がその身体を貫き、ビクビクと痙攣している。
ぼたぼたと赤黒い血が静かに地面を濡らしてゆく。
「ヒィッ……!!」
「誰だ……!?」
二人が歯をカチカチとならして戦慄き声を漏らすと、投げやりな声が割り込んで来た。
「うるせぇ。それはこちらの台詞だ」
声がした方向に一同が視線を向けると、いつの間に現れたのか、一人の少年が立っていた。
見た目セフィロスと年は近そうだ。
月の光のように輝く銀髪が青白い肌に良くあっていて美しい。
赤い薔薇色の瞳がぎろりと睨んでいる。
出で立ちは白い麻のシャツに茶色のパンツを身につけただけで、随分と砕けた服装だった。
「いい歳をしたおっさんが弱い者いじめをしてんじゃねぇよ!!」
言い終わるや否や、残りの二人も身体を吹き飛ばされ、近くの大木に叩きつけられた。セフィロスは目の前で起きていることをただ呆然と見ていることしか出来なかった。
(一体何者だろう? 私と年は近そうだが、子供が持つ力にしては威力が強過ぎる……! )
しゃがみこみ、身体に受けたダメージに堪えていた二人は唖然とした。
「ぐはっ!!」
紅い瞳の少年は表情一つ変えず、二人の男達ニ向かって冷たく言い放った。
「あんた達これ位じゃあ死なないだろう。そこにぶら下がってる奴を連れてとっとと帰れ。見苦しいから二度とその面見せるんじゃねぇ!」
二人は木の枝によって串刺しにされた仲間を下ろし、担ぎながらほうぼうの体でその場を逃げ出した。
「……あ……ありがとう……」
咳き込みながら礼を言うセフィロスに、その少年はボソリと言った。
「お前もお前だ。自分の身も守れんでお供なしで彷徨くんじゃねぇよ」
「……う……うん……ごめん」
そこへ、遠くからセフィロスを呼ぶ声が聞こえた。聞き慣れている少女の声だ。
(あの声は……! )
一瞬振り向いて、それから向き直ると、先程までいた紅い目の少年は既にいなかった。
セフィロスが目を瞬かせているとする彼を呼ぶ声が近付いて来た。カサリと茂みが葉音を立てると、その中より目の覚めるようなライトグリーンのドレスに身を包んだ美少女が姿を表した。
艷やかなキャラメル色の巻髪。
ぱっちりとしたエメラルドグリーンの瞳。
ランカスター家分家のウィリディス・ランカスターだった。
ローブ・ア・ラ・フランセーズの裾をはためかせつつ、彼女は少し焦った表情をしている。
「セフィロス! こんな所にいたのね。おばさまが探しているわ。早く行きましょ!!」
ここで彼は初めて既に自由時間が終わりを告げていたのに改めて気付いた。
「もうそんな時間!? 分かった。ありがとうウィリディス」
少年は身体についた草を払い落とし、立ち上がった。
(本当は私も力はあるが、使うのを両親に普段禁じらているだけなんだ。制御さえ出来るようになればあんな奴ら木っ端微塵なのだが……)
どこか燻ぶった想いが胸の中でもやもやしていた。弱い者扱いされて嫌な気がしない男はいない。だが、実践出来ないなら弱者と同等だ。精進するしかないと己を納得させる。
しかし、今まで生きてきた時間が嘘のように感じられるほど、頭の中が不思議とすっきりしていた。ぬるま湯の中で突然冷水を顔にかけられたような、そんな感じだ。
(口は悪いが、彼は一体誰だったのだろうか?)
ウィリディスと共に屋敷へと急ぐ中、セフィロスは自分を助けてくれた銀髪の少年のことが頭からずっと離れなかった。
ある晴れた日。
テネブラエの大通りを北に向かって、透明感のある美しい金髪を持つ少年が歩いていた。
ロイヤルブルーの瞳に憂いを秘め、何か考え込んでいる。
ランカスター家の嫡男、セフィロスだ。
コート、ウエストコート、ブリーチズの三つ揃い。
その仕立てはいずれもサファイヤブルーのシルク・タフタ。
首元にはアイボリーのクラヴァット。
膝までの白い絹靴下。
ジャボと袖口飾りが付いた綿のシャツ。
人間の上級貴族が身に付けているものと大差ない格好だ。
秀麗な顔立ちだがセフィロスは当時まだ十二歳。肩まで伸びた髪を結ばず風に遊ばせている様は、素性を知らぬ者の目には男装した美少女と映ったに違いない。
彼は本家の嫡男として生を受けた。
将来一族の長として全体をまとめるよう運命付けられている。その為、幼い頃から彼の周りは常に教育係の部下が付きまとう日々だった。
彼にとって唯一一人になれる時間。
つまり、ただのセフィロスでいられた時間は、休憩時間と睡眠時間だけだった。
彼はただ闇雲に歩きつつ、自由時間をどこで過ごそうか悩んでいた。柔順で両親の意見に逆らうことのない彼にしては珍しいことだった。いつもなら親に言われるがまま、書庫に籠もり本を読んだりして過ごすのだが、今日は不思議とそんな気が起きなかったのだ。
普段行かない場所に行きたいという欲求が彼の小さな胸をぎゅうぎゅうと押さえ続けている。
それは何故かはっきりとは分からない。
でも無性に行きたい。
出来れば遠くに行ってしまいたい。
そんな思いに強く後押しされ、胸が苦しくて、仕方なかった。
気の向くままに足を動かすと、良い匂いが漂ってきた。
(優しい花の香りがする。一体何の花だろう……? )
視線を上げると、どうやら公園に辿り着いたようだ。
さほど遠くない場所に大きな湖が見える。
幸い、今は誰もいないようだ。
冴え渡る空の青。
輝く木々の葉。
湖面をキラキラしたものがすべってゆく。
公園の中を歩いていると、目立たない木陰を見付けた。
その中に一人立ってすうっと深呼吸してみる。
誰一人いない静寂に包まれたセフィロス。
小鳥達の囀りが、そんな彼の耳の中を滑らかに通り過ぎる。
いつも自分の住む屋敷で聴く声とは違って聞こえ、新鮮だった。
すると、どこからか心地良い風が吹いてくる。
産毛を優しく撫でてくれるこの風は、何て良い匂いがするのだろう。
(私の種族は太陽が弱点じゃなくて本当に良かった。
胸のつかえが下りるようだ。
こんなに清々しい気分になれる陽のあたる場所で生きられるのだから)
両手を上に向け、大きく背伸びをした少年の背後で小枝がパチンと割れる音が響いた。
セフィロスが振り返ると、男達が三人立っていた。
見たところ成人吸血鬼で、全員自分より随分年上のようだ。
見知らぬ者達だが、いずれも茶色の三つ揃えだった。
その風体を見た瞬間、少年の身体中に電撃のようなものが突き抜けた。
(まさか……ヨーク家の者達か!?
何故ここに!?
ランカスター家の所有地の筈なのに……! )
後をつけられたのだろうか?
背筋にピリッと針が刺さるような感触が走った。
「……誰だ!?」
一人の男が片方だけ口角を上げると、ぎらりと牙が二本覗いた。
「これは丁度良いところに。ランカスター家の坊っちゃんか。噂に違わず女みたいに綺麗なヤツだな」
下卑た声が、非常にわざとらしい。
セフィロスが身構えるとでっぷりとした身体つきをした一人の男が、突然彼の右手をむずと掴んだ。
「貴様……何をする……!!」
抵抗したが華奢な身体はあえなく押し倒され、細い手足を地面に押さえつけられた。
ばたつかせる手足の下で、千切れた草の青臭い匂いが土の匂いと混じり合う。
「……やめ……うぐっ!!」
セフィロスは何か言おうとしたが首元を大きな手で捕まれ、上手く声が出せない。脂ぎった顔をした男は苦しそうに表情を歪ませる美少年を見下ろしつつ、嗜虐的な笑みを浮かべた。舌舐めずりをする音が辺りに響き渡る。
「噂に違わず上玉じゃねぇか。こいつはいい声で鳴きそうだ。殺る前に俺達が存分に可愛がってやるよ」
はだけたコートから剥き出しになっているセフィロスのシャツを脱がせようと、シャツのボタンに太い指を掛けた。
その時である。
「ぎゃっ!!」
突然赤い光がセフィロスに馬乗りになっていた男の身体を後方に吹き飛ばした。
ざくりと音が響き渡る。
歪な音がした方向へと一同が振り向くと、セフィロスを慰み者にしようとした男の無様な姿が目に飛び込んで来た。
木の枝がその身体を貫き、ビクビクと痙攣している。
ぼたぼたと赤黒い血が静かに地面を濡らしてゆく。
「ヒィッ……!!」
「誰だ……!?」
二人が歯をカチカチとならして戦慄き声を漏らすと、投げやりな声が割り込んで来た。
「うるせぇ。それはこちらの台詞だ」
声がした方向に一同が視線を向けると、いつの間に現れたのか、一人の少年が立っていた。
見た目セフィロスと年は近そうだ。
月の光のように輝く銀髪が青白い肌に良くあっていて美しい。
赤い薔薇色の瞳がぎろりと睨んでいる。
出で立ちは白い麻のシャツに茶色のパンツを身につけただけで、随分と砕けた服装だった。
「いい歳をしたおっさんが弱い者いじめをしてんじゃねぇよ!!」
言い終わるや否や、残りの二人も身体を吹き飛ばされ、近くの大木に叩きつけられた。セフィロスは目の前で起きていることをただ呆然と見ていることしか出来なかった。
(一体何者だろう? 私と年は近そうだが、子供が持つ力にしては威力が強過ぎる……! )
しゃがみこみ、身体に受けたダメージに堪えていた二人は唖然とした。
「ぐはっ!!」
紅い瞳の少年は表情一つ変えず、二人の男達ニ向かって冷たく言い放った。
「あんた達これ位じゃあ死なないだろう。そこにぶら下がってる奴を連れてとっとと帰れ。見苦しいから二度とその面見せるんじゃねぇ!」
二人は木の枝によって串刺しにされた仲間を下ろし、担ぎながらほうぼうの体でその場を逃げ出した。
「……あ……ありがとう……」
咳き込みながら礼を言うセフィロスに、その少年はボソリと言った。
「お前もお前だ。自分の身も守れんでお供なしで彷徨くんじゃねぇよ」
「……う……うん……ごめん」
そこへ、遠くからセフィロスを呼ぶ声が聞こえた。聞き慣れている少女の声だ。
(あの声は……! )
一瞬振り向いて、それから向き直ると、先程までいた紅い目の少年は既にいなかった。
セフィロスが目を瞬かせているとする彼を呼ぶ声が近付いて来た。カサリと茂みが葉音を立てると、その中より目の覚めるようなライトグリーンのドレスに身を包んだ美少女が姿を表した。
艷やかなキャラメル色の巻髪。
ぱっちりとしたエメラルドグリーンの瞳。
ランカスター家分家のウィリディス・ランカスターだった。
ローブ・ア・ラ・フランセーズの裾をはためかせつつ、彼女は少し焦った表情をしている。
「セフィロス! こんな所にいたのね。おばさまが探しているわ。早く行きましょ!!」
ここで彼は初めて既に自由時間が終わりを告げていたのに改めて気付いた。
「もうそんな時間!? 分かった。ありがとうウィリディス」
少年は身体についた草を払い落とし、立ち上がった。
(本当は私も力はあるが、使うのを両親に普段禁じらているだけなんだ。制御さえ出来るようになればあんな奴ら木っ端微塵なのだが……)
どこか燻ぶった想いが胸の中でもやもやしていた。弱い者扱いされて嫌な気がしない男はいない。だが、実践出来ないなら弱者と同等だ。精進するしかないと己を納得させる。
しかし、今まで生きてきた時間が嘘のように感じられるほど、頭の中が不思議とすっきりしていた。ぬるま湯の中で突然冷水を顔にかけられたような、そんな感じだ。
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