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十三突き目 琴音

さっさと、入れちまえよ

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恵の横から照らされるライトが大きく反り返るソレを影となって壁に映し出している。
「へへへへ、これからが見せ場だぜ」
男が一人、琴音に近寄るとクネクネと動くモノを琴音から引き抜いた。
「ああ、ダメ~。出ちゃう」
抜かれたそこから潮が吹き上がる。
ガクガクと膝を震わせる琴音。
それを浴びる恵。
「ごめんよ、琴音。こんなことになって」
「ああ・・あ、恵さ・・ん・・」
琴音の頬を涙が生き物のように、蛇行して落ちる。
「待てよ、このまま、ただ入れたんじゃ面白くねえな」
けんすけがあごをつまみながら、何かを考えている。
「おお、そうだ。男の方も掘っちまうか?」
「ええ?俺はヤだぜ。クソまみれになりたくねえし」
「バ~カ、ならねえよ」
「て、お前やったことあんのかよ?」
「あるから言ってんだよ」
「ったく、けんすけは何でもやるんだな」
「何でも屋のけんちゃん様よ」
「なんだそれ?」
男はケラケラと笑う。
恵の尻を叩くけんすけ。
「ほら、さっさと入れちまえよ」
疲れ切ってグッタリとする琴音を支えるように、ひかがみに腕を通す恵。
「ごめんな、何もしてあげられなくて」
ううんと首を振る琴音。
「恵さんまで、巻き込んでしまって、ごめんなさい」
「こんな形で、琴音とするのは、イヤだけど、別の男にされるのはもっとイヤだ。だから、ごめんね。入れるよ」
「うん、ありがとう。恵さん」
けんすけが痺れを切らす。
「ああ、いつまで、ゴタゴタ言ってんだよ。入れねえんなら別のを入れるぞ」
手にたっぷりのローションを乗せるけんすけは、自分のものと恵の穴にそれを塗りたくる。
つるりと穴に入る指。
「あれ?痛くねえのか?お前、ひょっとして」
あまりに、スムーズに指が通るので、けんすけは恵が挿入されるのに慣れているのに気づく。
「なるほど、そういうことかよ」
けんすけは、恵の腰を両手で抱えると穴に自分のものを充てがう。
押し込んでみるとヌルヌルと入って行く。
「おほ、こいつすでに貫通してやがる」
「マジかよ」
「言われてみりゃ、こいつ結構可愛い顔してんな」
男が恵を覗き込んで唇を舐める。
「おお、悪くねえ。こいつ、いいな」
「う・・」
恵の抱えた尻を叩くけんすけ。
「ほら、そのまま、琴音ん中に入れちまえよ」
琴音に覆い被さる恵は、お尻を突き出してけんすけを受け入れている。
ゆっくりと琴音の中に入って行く恵。
「あ・・恵さん」
抱きしめたい衝動に駆られながら、それが出来ないもどかしさを味わう琴音は、大きく仰け反る。
「あう・・」
けんすけが、恵の尻を叩きながらカメラを覗く男を見る。
「おい、いい絵が撮れてるか?」
カメラを覗く男がそれに答える。
「こりゃ、すげえや。俺まで変な気分になってきたぜ」
けんすけが、大きく突き上げると、それが琴音にも伝わるのか、恵と琴音が声を漏らす。
前と後ろの快楽が恵を襲う。
白目を剥き、上り詰める恵。
気が遠くなる恵は、後方で激しく扉が音を立てて聞いた気がした。
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