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スーパーの駐車場に置きっぱなしのカートについて。

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みなさん、行きますか?、スーパー。
そこで見ますか?、駐車場。

私はそこに放置されているショッピングカートが最近やけに気になっています。

普通のショッピングカードであれば、「ちゃんと元の場所に戻さないと。全くけしからんね、ぷんぷん」くらいで済んでいたんですが、よくよく観察すると、最近放置されているショッピングカートは「幼児を乗せる型(以下幼児型と略す)」が多い事が分かりました。かごが上下二つに乗せられるものが普通のショッピングカートとすると、幼児型は、上の部分に幼児が座る椅子がついている分です。ご想像できましたか?
それでは話を続けましょう。

最初こそ私は幼児型カートを見ても「ちゃんと戻さないと。けしからんね」と思っていたんですが、はたと気付いたんです。幼児連れで買い物に来られる方は、何故か大人はお母さん一人が多いのです。他の売り場をくまなくチェックしているわけではないのですが、食料品売り場ではまずお母さんと幼児2人連れ(これも何故か2人率高し)が多い。お父さんは仕事なのかそもそもいないのか分かりませんが土日でもお父さんはいない事が多いです。
と言う事は、お母さんはたった一人で買い物業務をしながら小さな怪獣を1人以上監視しなきゃいけない羽目になるのです。これは傍から見ていてもかなり大変です。幼児はじっとしてくれませんから。そんな子供を幼児型カートに乗せた時は、帰りに駐車場で降ろす際もおとなしくしてくれないでしょう。お母さんが一人の場合、カートから重い食料品を降ろしてトランクに入れるのも、子供をカートから降ろして車の中に詰め込むのも全部一人でしないといけません。じっとしていない子供(時には2人以上)を手早く車に乗せ、早く発進させないとどんどん車が入ってくる駐車場は子供には危なくて仕方がありません。世のお母さんは皆さっさと駐車場から出庫したいはずです。
となると、ショッピングカートを返しに行く暇がないんです。大人が自分一人だけの場合、カートを返しに行くまでに子供が車内でじっとしてくれているか見張ってくれる人がいません。ほんの少しでも目が離せない年齢であったり、気性がやんちゃな子供であったらなおさら車を離れる事はできません。その結果、駐車場にはやたら幼児型ショッピングカートの放置が多いのではないか、と私は推理するのです。

マナーがなっていないと言ってしまえばそれまでです。ただ、「返却したくてもできないのでは」という目線で考えると、子連れのお母さんが返却しやすい「カート返却スペース」を多く設置すればこの問題は解決するのでは、と放置されている幼児型カートを見るたび思うのです。
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