そうして、誰かの一冊に。

浅野新

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出会い

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 友人とは京都にある社会人向けの英会話サークルで出会った。当時京都に住み英語教師をしていた彼は博識で、常に笑顔を絶やさず相手の年齢やステータスで態度を変えない人だったので老若男女問わず人気があった。友人になりたいと思いつつ、いつも人に取り囲まれていて近づけないほどだったが、サークルの運営スタッフを一緒にした事が縁で話をするようになり、趣味や価値観が似ていると分かってやがて行動を共にするほど仲良くなった。年齢は彼が八つほど年上だったが歳の差を感じさせないほど気は合った。人として、同性として社会人として彼は尊敬できる人で、彼を友人に持っている事は大きな誇りだった。
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